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オアシスが光る夜

入院1日目。
朝から検査や血液採られたりで
18時にお腹が空くまで
けっこう頑張った。

エレベーターは
使わずに、階段を登る。

5階までの階段は、長い。
3階までならヒーヒー言いつつ登れるが
あと2つが息切れる。

あ、アタシってば肺がん患者だった。だけど
呼吸器と、足を鍛えるためにやってることなので
秘密のトレーニングとは呼ばない自主トレになります。
動いてます。ちゃーんと
トリマ溜まってます!

いやいや、入院すると
なぜこんなに眠いのだろう。

自分のテリトリーが
ベッドになるなんて。
普通なら幸せだとか
思いのほか、お姫様気分なんだろうが、じっとしていられない性格いや、
多動な私にはただの我慢大会だ。

かなり、ストレスに感じ
不整脈まで出てくる始末。

なのに4人部屋に
後から入って来た
おばあさんは、なにかと
うるさい。

触っただけで痛がっているそのおばあさんを担当する看護師もうるさいのだ。
そうだ、入院とは戦いだ。

耳が遠いおばあさんの世話は、
大声でやらなくてはいけない。
いちいち大声で声かけをして
世話をしてもらっているのに

いたい!いたい!と
おばあさんも負けてはいない。

以前は、割と静かな呼吸器のおじいさんが多い
反対側の西病棟だったので
看護師のタイプも人数もかなり大きくなっている。
(こちらは産科もあり、手がかかるのだろう。)

看護師の人数と、騒がしさに
笑いが止まらない。

部屋へ歩いてくる途中から
なかじまさーん‼️と
叫び続けながら入ってくる看護師(推定30代)

あれ?
縛り付けられたおじいちゃんもいるぞ、固まっている。
ミイラ化してるではないか、
女性だけの病棟ではないってこと?あ、男子とは数えられていないのか。
おじいさんにはかなり雑な対応だ。(20代?)

しゃべれないのに、
無理やり喋りたがるおばあさんもいる。
うーうーうなっているだけだからとてもうるさい。
これが赤ちゃんだと
声を出しただけで褒められるのだろうけど、老人では
やはりうるさいのだ。
そしてそれを担当する看護師も
大きな声で闘う。(言葉遣いの悪い20代後半)が
あっ!やべ!!
なんで平気で言うのだ。

みんなコロナを乗り越えて
強くなったのだと思った。

そう!看護とは闘いなのだ‼️

なので早くも2日でここの病棟の様子は理解して
部屋にいてもキツイので、
階段にて
一階まで降りて来た次第です。
帰りも5階まで上がります。

コンビニの光を
喜び、戻ると
さぁ、食事が来た。
なんとカレー❣️

ん?待てよ、よく見たら、
カツカレーだぁ〜‼️

生野菜のサラダが美味しい。
マヨネーズかけて食べるなんてなんねんぶりだろう?(いつもはオリーブオイル)

カツなんてうっすーい豚肉が
あっつーい衣に包まれている。まるでハムカツのようでとても美味しい。

油は、キャノーラとかではなさそうだ。米油かな。
カレーもコッテリしておらず
じゃがいもなんて別茹でしたのかなと言うくらいほっこりとこぼれる、柔らかさ。もちろんにんじんも。

お肉は入っていない。
カツがあるからね。

ごはんがいつも若干多めに感じるが、180gが適量なんだろう。
分かってるけど半分残す。

このオレンジのフルーツは
メロン!!と思い込んでいたが
よーくみたらタネがある。

スイカだ‼️
初めて見たオレンジのスイカ🍉
味も赤いものと変わらず
甘くて美味しい。

なんだろう、4年前の入院の時は、食べるものがほんと受け付けられなくて
さわらが出た日にゃもう、
頭が痛くなったほど。

パサパサなサワラを週に何度も出し、鉄分ゼリーみたいな、
ムースみたいな不味い
補助食品を追加することで
カロリーや栄養計算をごまかしていた管理栄養士は
居なくなってしまったか。

今回は、なかなか美味しいぞ。と、夜ごはんを期待してみる。

そしてとうとう
新薬開始。
お昼ご飯を食べてから
ひとつ飲んでみた。

この病院で初めて与えられる
患者への新薬らしい。
これ飲むよ。
先生達が現物見にきたほど、仕入れたばかりの薬。

ひとり目の患者なんだけどな。
飲むか飲まないか迷っていたけど、
薬剤師はおろか、
看護師なんて絶対来やしない。

ま、いっか。
ポイって飲んでみたら
身体中が熱くなってきた。

不整脈が増えてドキドキする、
そろそろ鴨さんと哲ちゃんが
お見舞いに来るな、
大丈夫かな。

そう思ったけど
一階までまた歩いた頃には元気だった。
5階に上がってきてくれた2人。ありがとうございます😊

亀仙人も甘酒をリクエストしたらすぐにきてくれた。

なんだか賑やかな状態になっているぞ、叱られるかな。笑

なんだかんだ
元気なので今のところ大丈夫そう。
副作用なんてなんのその、きっと無事に退院するんだろな。
そう信じて。

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