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ラヴォーサヴォーかんそうぶん

2022年3月22日

Love All Serve All

フラゲ、できた。
製造元さん、Amazon さん、郵便局さん、ありがとう!

すぐ聞いた。

すごかった…
文章を書くにあたって、できるだけ「すごい」って使いたくない。
語彙が貧困なことがバレるから。
でも、今回は、すごかった。

風さんは、セカンドアルバムはファーストよりもっと若い感じにしたいとおっしゃっていたが、
私には若さより円熟と自信
押しも押されもせぬ風格
が感じられた。

そして、
昨日のリスニングパーティでは
最初に音が出ないというハプニングがありながらも、
約1時間たっぷりと
風さんがセルフライナーノートを読んで、踊って、歌って(時にはハモり、時には mash up)、
しかもこの上なく楽しそうで、
LASA のリリースを心から喜んでいるご様子に
こちらまで楽しくなった。

けど
もー、ごめんなさい、正直言うと、全曲すばらしい、拍手! とは感じなかったのよ。
私はひねくれものなので、HEHN 後の風さんの曲は、最初は、あら?そうなの?というのが時々ある。

ひねくれもの、と言えば、
ジャケ写のポスター販売が盛り上がり、風さんご自身もかわいいとおっしゃったこんな時に、ナンなんですが、
実は、私は最初にこのジャケ写を見た時、怖かった。
大昔のスラブかケルトかの春の儀式、ストラビンスキーの春の祭典が描く、乙女を生贄にするお祭を連想してしまって。
お顔が綺麗なだけに、余計に凄惨な未来が待ち構えているようで。
でも、実際の CD を手にして見ると、そうでもなかった。
ほっとした。
美しいと思った。

あ、話があっちこっちするな。

そう、曲がピンと来るかの話。
最初は何か違和感のようなものを感じながら、嫌いにはなれないという曲もある。
もちろん最初から大好きな曲もあって、
結局は全部大好き、全部スルメ曲になるのだけれど。
たぶん、風さんの音楽の引き出しが多すぎて、私にとっての予定調和に治まらないから…?
だから、じっくり聞いて味わって、だんだん浸みてくる感覚が好き。

そんなわけで、
リリパでちら聞きさせていただいただけでは、
当然のことだが、
よく分からない。

そして、今日、早速聞いたら
頭と心が
頭と心が
がしがしと揺すぶられた。

ぼんやりしてると恋の歌とも聞こえるような、ポップでオシャレなメロディーに、
はたまた、泣けるツボを体得したかのような、思いっきりエモーショナルな曲調に、
風さんの一貫した、足るを知る、執着を捨てる、という精神がぎゅっと詰まってる。
こんな曲って、他にある?
LASA では、自分を受け入れて愛しなさいというメッセージも加わって、
限りなく優しいのだけれど、
お前はその生き方でいいのかと、究極の質問を突き付けてくる。

Yaffle さんのサウンドプロデュースも曲想を深く、大きくしていると思う。
専門的なことが分からない私も震えるような音が散りばめられていて、
風さんの声が大好きなのに、2回目はバックの音にものすごく集中して聞いてしまった。


私は、アルバムはシャッフルではなく曲順に聞くのが好きだ。
曲順にもアーティストの思いや意図が込められていると思うから。
リスニングパーティでも、風さんが、この曲はこの場所に、みたいなことを話されていた。
HEHN も、何なんwで始まって帰ろうで終わる必然性を感じたけど、
LASA はHEHN 以上に曲の順番に気を配って作られた感じがする。

そういう音楽の流れに身を任せていると、
心と背中を温かい手でさすってもらっているような心地よさと
意味の深さを考えさせられる緊張感が
絶妙なバランスで押し寄せてくる。

LASA は何かをしながら聞くより、じっくり聞き込みたい。
この先の私の旅路が長いのか短いのか、
どっちにしても、HEHN と共に、いつも傍らに置いて寄り添ってもらいたいアルバムになるのは間違いない。

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