【mintたむけんさんと壁打ち】やりたいけどお金にならないサービスを収益化するためには
今回は、emoleという僕がつくっているサービスのマネタイズについて、mintのたむけんさんに壁打ちをしていただいたので、そこでの議論をまとめてみたいと思います!
話のベースがemoleになってしまうので、emoleをよく知らない方や興味のない方には面白くない内容になってしまうかもしれません><
コミュニティ系のサービスに興味のある方には参考になるかもです><!
こちらをサクッと読んでいただいてからの方が内容が入ってきやすいかもしれません!
emoleが解決しようとしている2つの課題
emoleは、SNS上の繋がりの繋がりから共感ベースでプロジェクトに協力してくれる仲間を見つけられるサービスです。
"共感してくれる仲間が見つけたい人"と"スキルを活かして興味のあることに挑戦してみたい人"を繋げるプラットフォームをつくっています。
このサービスが解決しようとしている課題は以下の2つです。
①初期フェーズにおいて、共感してくれる仲間が集まらないという課題
②何かしらに熱中したいが熱中先が無いという課題
そして、この2つの課題解決をする上で、どちらにキャッシュポイントを置くのかというのが最初の論点でした。
初期フェーズに特化した仲間集めサービスの難しさ
これは、refcomeというサービスの前身、combinatorというサービスの事例を用いて説明するのがわかりやすいです。
以前にもemoleと同じようなサービスは存在しました。それがcombinatorです。これは、スタートアップに特化した仲間集めサービスで、一部の求人側のユーザーに月額で課金をするというフリーミアムモデルで運営をしていました。
このサービスは、ユーザーもいてプラットフォームもある程度活性化はしていたようなのですが、マネタイズにつまづき、企業向けのリファラル採用支援サービスであるrefcomeにピボットをしました。
スタートアップの採用は、初期フェーズであればあるほど信頼も実績もないことが多いので、採用の難易度が高くなります。一方で、求人にかけられる予算を割けないことが多い。
そうなると、マッチングの難易度は高いのに、1マッチングあたりで発生する収益が低くなるというモデルになってしまいます。
emoleでは、スタートアップよりもさらに前段階の、サービスをつくり始めの人や構想段階の人たちをサービスの対象としています。
こうなると、やりたいことに挑戦をする上で共感してくれる仲間が見つからないという課題があり、ここに対してソリューションを提供できたとしても、マネタイズをするのが難しくなってしまいます。
熱中先が無い人の課題解決によるマネタイズ
そこで、もう一つの課題である「何かしらに熱中したいが熱中先が無い」という課題に対して課金する方法はどうか?という発想になります。
こちらにはマネタイズの可能性があるのではないか?という話になりました。最近のオンラインサロンへの需要の高まりを考えるとわかりやすいです。
「何か面白いことをやりたい!」という人が新しいことをやってる人や盛り上がってる人に乗っかってチャレンジができる環境を提供するのがオンラインサロンです。ここには、月に5000円ほど払ってでも、参加をするという人たちが増えてきています。
ただ、一方で、オンラインサロンに参加している人のうち、実際にプロジェクトにコミットしている人はごく一部で、ほとんどの人は参加している気分を味わっているだけになってしまうという課題があります。
そこでこの課題を解決するソリューションがあれば、お金を払ってくれる人たちはいるのではないか?という議論になりました。
例えば、ゆうこすさんの新しいプロジェクトのバナーを作って欲しい!という案件があれば、お金を払ってでもやりたい!という人はいそう。という話です。
しかし、ここにも落とし穴があります。
それは、プロジェクトを主催する側に力がなければ成り立たないモデルだということです。例えば、そこらへんの知人が新しいプロジェクトをやりたいから協力して欲しい!と言っても、そこにお金を払ってまで参加しようとする人は中々いないでしょう。
ここで、実現して行きたい世界観との葛藤が生じます。emoleで実現したいのは、現時点では力のない人でも踏み出せる場をつくるということ。このモデルでは、どうしてもプロジェクトオーナー側はインフルエンサーなどでなければ成り立たなくなってしまうため、うまくいかないないのではないかという結論になりました。
emoleのようなサービスが成功しにくい理由
仲間を集める側にキャッシュポイントを置くと、仲間を集める側が予算を持っている必要がある。
チームに参加したい側にキャッシュポイントを置くと、主催者のスター性、宗教性のようなものが必要になる。
現状実績がない人同士を繋げるだけでは、お金が発生しない。
この領域にいろんな人がトライをしていきているが、成功事例がないのはこう言った理由があるからです、、、
解決したいことを解決しようとするとお金にならない。
みんな困っているけど、お金にならないから誰も解決しようとしない。
これが現状です。
それでもemoleはこの課題を解決していきたい><!
キャッシュポイントをビジネスサイドに持っていくという発想
ここで、こうした状況で取れる手段は2つだよねという話になります。
1つは、最初はお金にならなくてもユースケースを増やしまくって、一部のお金を持つユーザーに課金をしていく、フリーミアムモデル。ただし、このモデルは本当の0→1をやる人には向いていないということでした。なぜなら収益化できるまでに相当な時間がかかるため、かなりの資金的体力が必要になるためです。
そしてもう1つは、特定のお金をいただけるユースケースに絞ってスタートして、最終的に扱えるジャンルを増やしていくことで、本当にやりたかったことを実現していくという方法。
企業の採用に繋げるモデル
例えば、大企業やメガベンチャーの中で、ちょっと試してみたい新規事業がある場合。最初は予算をつけられないが、上手くいけばお金を分配することができるという状況でプロジェクトを起案できるという環境をつくるサービスはどうかという話になりました。
この段階でのマッチングは無料だが、新規事業が上手くいって採用に繋がれば、採用フィーでまとまった金額をもらうというモデルです。これはリクルートのサンカクが行なっているモデルです。
サンカクは、スキルのある人を副業という文脈で招き入れるというスタイルだが、もう少し、募集する人の要件を緩和して、独学で頑張っている人でも参加できるようにするのはどうか?というご提案をいただきました。
プロゲートやテックキャンプなど、自分で勉強するための方法が結構増えてきている中で、新規事業の0→1であれば実務経験が少なくても気合いがあればできる可能性があります。
それであれば応募する側が素人でも成立する可能性はある。
こういった形でマネタイズを目指し、参加する側が採用プールになればそこでマネタイズができるので、お金にならないプロジェクトのマッチングも支援できるようになるということです。
実績のない人同士で行うプロジェクトを通して成長した人を企業に紹介することで、収益を得ることもできるようになります。
プロゲートやテックキャンプの次のステップづくり
プロゲートなどで一通りプログラミングなどを学んだが、0→1でプロジェクトをつくるのは難しいという悩みはよく聞くことがあります。
そこでどこかに入って、一部の役割を担う経験をする中で実務経験を積める場が欲しいというニーズはあるのではないかということでした。
また、採用する側としても、そういった人達にフルの賃金を支払うことはできないが、報酬を渡すことぐらいはできる可能性があります。
そうした企業とユーザーのマッチングの場をつくることができれば、マネタイズはできるかもしれない。
さらに、そこで修行をした人が自分でプロジェクトを立ち上げるということになる可能性もある。この時に、企業のプロジェクトで一緒に挑戦していた仲間が一緒にプロジェクトの立ち上げをやってくれる可能性もある。
このような循環を回すことができれば、マネタイズをしながら本当にやりたいことを実現できるかもしれない。というアドバイスをいただくことができました!
これからどうするか
今回の議論を通して、今後の方針に関する結論はまだ出ていません。そう簡単に答えは出ないと思っています。
ただ、何をするにしても、やってみないことには始まらないので、確度がたかそうな施策から探っていくようにしたいとと思っています。
今回いただいたアドバイスに関して探りつつも、今つくってるプロダクトは、最初のうちはマネタイズができなくてもリリースし、運営して行きます!
すでに事前登録をしてくださっている方々もいらっしゃるし、本当に解決していきたいことを解決していけるサービスだと信じているので、何が何でもやります!
ただ、並行してマネタイズのことも考えていかないと持続性ないものになってしまうので、サービスを運営しつつ色々探っていく予定です!
ユーザーの皆さんの声をお聞きしたいです!
ここまでの話は作り手側の議論です。サービスを使いたいと思ってくださっている皆さんのご意見をお聞きできると嬉しいなと思っています。
純粋にユーザーの立場で、どこに対してであればお金を払っても良いと思っていただけますか?
もしくは、お金は払いたくないけど、今のemoleのこの機能だけは絶対に欲しい!などの意見もお聞きしてみたいです!
このサービスについてさらなる議論をしてくださる方々へ
この記事を見てご意見等ある方はTwitterでDMをくださると泣いて喜びます😭
また、この記事で上がった論点に関しては、emoleが運営するコミュニティ"emole college"で、議論を行なっています!
もし興味のある方がいらっしゃれば、emoleへの事前登録を行なった上でグループへの参加申請をしていただけたると嬉しいです😊
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この度はお忙しいところお時間をくださったたむけんさん、本当にありがとうございました!
つくってるサービスや事業について相談したい方がいればMENTAを通してたむけんさんに相談の依頼をすることができるのですごくおすすめです😌
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