見出し画像

【驚異の再生医療~培養上清が世界を救う~】⑤

見て頂き有難うございます。⑤まできました。読みにくい箇所も多々あるかと思いますがよかったらお付き合いください。
【驚異の再生医療~培養上清が世界を救う~】上田実さんの医者としての病と向き合う姿や戦い、そして奇跡の薬 幹細胞培養上清との出会い、たくさんの実験の様子が書かれているこちらの本に大変感動いたしました。本当にたくさんの病気が治る日を私も感じることが出来、世界中から病気がなくなる日を信じて幹細胞培養上清を応援する気持ちでいっぱいです。そんなこの本を私なりに要約してみました。よかったら読んでみてください。

第4章 培養上清


【培養上清で萎縮性側索硬化症(ALS)の緩和に世界で初めて成功】


培養上清とは何かと簡単にいいますと幹細胞を培養したときに出る培養液の上澄みのことです。

幹細胞から放出された生理活性物質が大量に含まれています。培養上清を投与することで、生理活性物質が体内に存在する幹細胞を活性化させて、患部に誘導し損傷した臓器や組織を治癒させていくのです。

この現象は、いわゆる自然治癒によく見られます。足の骨の骨折の自然治癒を例に取ってみましょう。

骨折すると、その部分に体中から幹細胞が集まってきて増大し、大量の生理活性物質を作り出します。それがきっかけとなって、さらに多くの幹細胞がつまり骨折部を修復していくと考えられています。

幹細胞培養上清治療はこの自然治癒のプロセスを再現しているのです。

【最新の培養上清液の臨床例を紹介します】


まずはALSの事例です。ALSは脊髄に激しい炎症が生じ脳から筋肉へ指令が伝わらなくなる難病です。

その原因やは解明されておらず治療法はありません。日本では約1万人、世界では40万人の患者がいます。発症から死亡までは2年から5年と言う残酷な病気です。

幹細胞治療の試みは、2016年にアメリカで26名の患者さんに対して1500万個の自家細胞が脊髄腔内に投与され、3ヶ月で23名の患者さんのALS機能評価尺度の低下が減少し、症状の進行が鈍化したと言う結果が出ました。

また、アメリカのメイヨークリニックで始まった脂肪由来幹細胞の投与治験もあります。中間報告によれば、重篤な副作用はなく、進行を遅らせる効果が見られるものの、運動機能の改善には至っていません。

【培養上清液の生理活性物質の大きさであれば関門を通過できた】


この2つの臨床治験には共通点があります。骨髄由来と脂肪由来の間葉系幹細胞を使用し、髄腔内に投与すること。そして幹細胞が放出する神経栄養因子を重視していること。
サイズの大きい幹細胞は、この血液脊髄液関門があるため、関門を通過できない。それに対し、培養上清液の生理活性物質の大きさであれば、突破し、脊髄に到達することができます。

【臨床応用を紹介】


2021年から行っているALS患者さんへの臨床応用を紹介します。
68歳男性、症状の進行は止まらずご家族が新しい治療法として培養上清による治療を希望した。点滴治療を開始すると呼吸機能の低下などの症状の進行が停止し痙縮の改善自動的、他動的可動域の拡大が続いています。

【治療法のない難治性の運動障害を伴う神経変異疾患に対して
培養上清の投与は有望な治療法になり得ることを明確に示した】



今回の臨床結果のように、急速に悪化しつつある呼吸機能を安定化改善させられた事は、培養上清の投与後、炎症及び神経再生効果が高いことを意味しています。こうしたALSのような治療法のない難治性の運動障害を伴う神経変異疾患に対して、培養上清の投与は有望な治療法になり得ることを明確に示しており、今後は発症後の早期の例や壮年者に対象を拡大し、完治を目指したいと考えている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?