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KIACコミュニティプログラム_タケノ時空間散歩『この家で』2023年リサーチ日記 11(最終回)

11月3日
この2日間はKIAC内外でのミーティングやベニュー候補を拝見しに行ったりもしていました。

本日はリサーチ最終日。夏日のような晴天のもと、浜地区の子供神輿によるお祭りに出かけました。5つの町それぞれの神社での神事の後、各町内を練り歩き、踊りを披露し、各戸は子供会の資金となるお包みを渡す秋祭りです。今どこを神輿が通っているかは、人だかりと音頼り。まず馬場町で、ちょうど「竹野小唄」の踊りの場に出会わしました。「ひととまる」さんご家族も輪の中に。お子様たちはまだ見習いの年齢なので、はっぴの色も違うのだそうです。

馬場町・竹野小唄で踊る

続いて與田さんの地元である西町へ。ちょうど橋を渡った辺りに人々が集まっていて、もうすぐここにやって来ると教えてくださった方々の口調からも、お祭りの高揚感を感じます。
「ワッショイ、ワッショイ」の声と共に’おばあのふところ’の方から行列がやって来ました。ひときわ威勢良く声を出されている方が、與田さんのお父さまでした!「いつも千菜美さんにお世話になっています。」とご挨拶。
西町の踊りは「玄さん音頭」。婦人会のみなさまも、子供たち以上にノリノリで踊ってらっしゃいました。思いがけずふるまいのお菓子や飲み物をいただいて、ついつい祭り気分で缶ビール片手に次の踊り披露ポイントへ。以前お世話になった與田さんご親戚の民宿大栄さんとも再会できてしばし楽しくお話しし、橋を渡りかけた私たちの後を追いかけて、小豆おこわのおにぎりまで持たせてくれました。より温かみを感じる’ひよこ菓子’ のような丸っこい斜め三角形の握り方が愛らしかったです。

西町・玄さん音頭で踊る

橋を渡ると下町の神輿はちょうど終了したところで、「遅いがなー!」と言われてしまいました..。同時進行の5町すべてを廻るのは無理なのですが、上町の行列には出会うことができました。草飼地区での練り歩きは終了していましたが、地区のお宮である鏡宮神社に立ち寄ると、はじめて拝殿の扉が開いていて中の様子を拝見でき、お世話役の方ともお話しできました。

鏡宮神社

今回どこを訪れても話題の一端は必ずと言っていいほど「カメムシの大発生」と「クマの出没」でした。但馬ではカメムシを「ひめさん」と呼びます。與田さんによると「ジョン」と呼ぶこともあるそう。「ヒメハナカメムシ」とか、「ヒメ」が名につく種もあるので、「ヒメさん」はなんとなく納得するとして、「ジョン」はどうなんだろ??

今回の出会いでは、文集「万年青」や竹野町史で読んでしかいなかった話や知識が、より色鮮やかになり、生の語りによって肉付けされた感がしています。
いつも温かくすんなりと受け入れてくださる竹野のみなさま、貴重なお話しと楽しい時間をありがとうございました!

KIACのみなさま、今回も大変お世話になりました。
年明け2024年2月の今年度報告会で、よいものをお届けできるよう精進いたします!

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