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議員全体会議メモ#1 どうしたら泰阜村の人口減少を食い止められるのかについて考えたこと① ~自然増をふやすには~

長野県下伊那郡泰阜村(やすおかむら)村で村会議員を務めることになって2カ月です。初めての議会に、初めての委員会。初めての予算要求…。
わからないことだらけなので、勉強して、勉強したことはアウトプットすると良いらしいので、メモを残していこうと思います。

人口について。

大きく分けて・・・
自然増減・・・死亡数と出生率から算出
社会増減・・・転入と転出から算出。

人口を増やすには


①出生率を上げる(=自然増を増やす)
②転入を増やす(=社会増を増やす)
③・・・・その他

まず、【自然増を増やす】について

人口を維持するための合計特殊出生率・・・2.07
日本の合計特殊出生率・・1.30(2021年)

  • 出生率を上げた国
    <フランスの例>

  • 家族手当・・・2人以上子どもがいる家庭へ支給(※所得制限なし)

  • N分N乗方式・・・特に3人以上の子どもを育てている世帯に対して所得税減税

  • 家族補足手当・・・第3子から支給。

  • 年金加算・・・子どもを3人養育すると年金が10%加算

  • 職業自由選択補足手当・・・子育てのために時短やお休みを自由に選べる

➡ようするに、子どもをたくさん産んだ人の方が「お得」な制度。

【疑問】
・そもそも、子どもを産める且つ産みたい、でも経済的な理由で
 諦めているという層には 「お得」な施策は効果があるかもしれない。

・でも「子どもを持ちたくない」「お金はあるけど子どもが欲しくない」
 そういう人たちの割合が増えているような気がする。



コロナ禍だけでは説明できない

21年は婚姻数が50万1千件あまりとなり、戦後最少記録を更新した。前年より2万4千件ほど少ない。新型コロナウイルスの特性に未解明な部分が多かった20年、まずは人どうしの接触を避けようと結婚・出産を見合わせたり先送りしたりする人が多かった。21年はこの傾向に歯止めがかかる期待があったが、裏切られた。

出生数と出生率が低迷するサイクルに入った可能性がある

21年の日本人の出生数は前年より2万9千人少ない81万1千人あまりだった。これも戦後最少だ。269万6千人が生を受けた第1次ベビーブーム期のピーク1949年のじつに30%にすぎない。死亡数から出生数を引いた自然減少数は62万8千人。これは鳥取県の人口54万4千人を優に上回り、島根県の67万1千人に近づきつつある。高齢人口の増大で死亡数の増加は続く。国力を衰退させる人口減少のピッチ緩和を最優先の政治課題にすべきである。コロナ禍が結婚・出産行動にマイナスの影響を及ぼしたのはたしかだ。しかし若い世代が結婚・出産を手控える傾向はコロナ前から広がりつつあった。欧米主要国にくらべ、日本は結婚した夫婦が子供をもつ例が圧倒的に多い。法律婚を経なくとも子供を生みやすくするとともに、結婚したいと思っている若い世代が二の足を踏まなくてすむよう、この世代の就労・収入環境を改善する対策を長期思考で重層的に実行するときだ。

非正規だと減る結婚・出産

連合は3月、非正規社員として働く女性に関するインターネット調査の結果を公表した。はじめて就いた仕事が正社員の女性は「配偶者がいる」63%、「子供がいる」57%に対し、非正規の場合はそれぞれ34%、33%と如実に差が出た。また国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査によると、結婚相手の条件として「経済力」を考慮・重視する男性が顕著に増えている。非婚化の要因は経済力だけではないが、就労・収入環境の悪化を理由に結婚をためらう若い世代が増えたのは、構造的な問題といってよい。そこにコロナが襲いかかり、結婚をためらう傾向に拍車をかけた。今後コロナが終息するしないにかかわらず、政府や経済界はとくに若い世代の就労・収入環境をよくすることに心血を注ぐ必要がある。また出生数を極力減らさないという観点からは、若いうちに結婚・出産をしやすくする工夫がいる。たとえば、夫婦寮を設けたり既婚学生への奨学金を充実させたりする大学を文部科学省が支援するのも有効だ。

2022年6月3日日経新聞

子育て世帯への経済施策ももちろん必要だけど、
と、同時に、若手の就労環境も考えてあげないと。。。

特に、私たち就職氷河期世代は終身雇用制度の崩壊や
「勝ち組」「負け組」みたいな2極化で見られることも多かった。
私も当時非正規雇用の夫と結婚すると言った時、
めっちゃ反対された。

今も、コロナ禍でもあること、
IT業界も過渡期であり、とにかく、不安定な時代である。

就労環境は、一朝一夕に改善するものでもないと思うけれど、
不安定な中でも、子どもを残し、愛し、人生を楽しむ大人が増えたら
「こんな状況だけど結婚してみるか!」って思う若者も増えるかもしれないな、なんてことを感じました。

「結婚」が「安定」していないとできないものではなく、
「愛」があればできるものになるといいし、
「結婚」しなくても、子どもをもつことが
叶えられてもいいような気もします。

【自分に何ができるか】
・今は正規職員として働いているわけでもない。
 全国でも下から数えた方が安いぐらいの議員報酬である。
 それでも、子どもが2人いる。不安定でも、楽しんで
 子育てしたいし、思い切り子どもを愛したい。
・ひとり親世帯や貧困世帯のために何ができるか
 考え続けたいし、いいと思ったことはアクションするぞ。

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長野県下伊那郡泰阜村(やすおかむら)




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