家族って

義実家のお隣のご主人が亡くなった
２年前に急に倒れて意識が無くなってから植物人間だったそうだ
原因は不明
義両親の話ではお家を２件所有されているらしく
義実家の隣の一軒家は誰も住んでなくて
今、奥様はマンションに住んでいるらしい
「ご主人が亡くなって年金が入らなくなるからマンションの管理費を払えないと言ってた」と義母
遺族年金があるからまるまる入らないわけじゃないよね？っと思ったら
奥様もずっとお仕事をされてきた方でご自分の年金もかなりの額だとか・・・
お子さんもいらっしゃらないので猫と生活している
「お家の処分をするしかないですよね・・・」と私
「マンションもすぐに売れるとは限らないしね・・・」と義父
私の頭の中には（すぐに売れないマンションを買っちゃダメだよね）と（お隣さんの愚痴に心配をする義両親！平和すぎる〜）
「お父さんには長生きしてもらわなくっちゃ年金のために」と義母
本人の前でそんなことよく言えますね！
口は災いの元を地で行く義母なので驚きもしないけど・・・

他人の心配をしていられるのも
そんなことより大変なことがもっと身近に起きていることを知らずにいるからなんだけどね

昨年の１１月コロナの感染状況が少し落ち着いた沖縄に主人の弟を訪れた
中学生になった子供たち２人を家に置いて５日間の旅行
行きたくないと言い続けても無理やり連れてこられ色々と不満の私
「来ても相手はできないよ」と子育てに疲れ気味の義弟
二人目の子供の夜泣きで疲れ切った義妹

私は足が痛くて病院通いをしているから観光なんてする気もない
なんで来たんだよ？としか思えない
夫婦で１０年前にIターンして第一次産業を始めた義弟
研究所勤務の義妹は育休中
義弟の家のすぐ近くの宿を転々としながら義弟の仕事を手伝う日々
足場の悪い坂の畦道に私の膝が悲鳴を上げている

義妹と琉球藍で藍染したり、義弟たちとランチタイムに古民家カフェ周りをした
その間も義妹がいない時に義弟からちょこちょこ漏れ出る育児の不満と嫁への愚痴
最後の宿に着いた夜　さよならを言おうとする義妹の口から
「離婚を考えているんです」と告げられる。

夫婦二人で知らない土地で頑張ってきて
なんとか暮らせるようになって不妊治療を経て子供を授かって
はたからみたら仲良くやってそうなのにお互いに理解が足りない
配慮が足りないと不満が募っている様子
子供が小さいときは私も全く育児をしない旦那と離婚したかったな・・・

義妹の話は義両親への不信感にも及ぶ
「naomiさんはどうして上手く義両親とやっていけてるんですか？」
いやいや上手くなんてやってないでしょう！
近くに住んでいた時なんか最悪ですよ！
召使い扱いする義母に腹は立つし
子育てを義両親に押し付けようとする旦那にムカつくし
旦那がしょっちゅう義母と喧嘩するんで結局すぐに引っ越してちょうどいい距離感になったけど・・・
私は義両親の面倒を見る気はないと旦那に告げているし
旦那も義両親が二人で暮らしていける間は度々呼ばれて手伝いには行くけど
一緒に住む気は全くないと言っている
幸いそこそこ貯金があるようなので何かあったら施設に入ってもらうつもりでいる

しかし義弟は両親を沖縄に呼んで面倒見るとか
住む人がいなくなっても義実家を残しといてくれとか
義実家近くの墓に入る予定だとか・・・
なんだか夢見がち・・・

家は誰かが管理しないと瞬く間に住めなくなるし、税金もかかる、墓もタダじゃない
両親は住み慣れた土地に居たいし、居られなくなっても義弟の住んでる団地で一緒には住めないよ！
足が悪いのに階段しかないし！
離婚を迫られてるのに嫁なしでどうやって両親の面倒を見れると思ってるのかね・・・

現実を把握してないにも程がある

その上　義妹のお母さんは自分は義両親を看させられたせいで人生を無駄にしたと思っている人で
能力があったのに使えなかった、離婚したくてもできなかったと言ってて
義妹に「自立しろ」と教え込んでいる
離婚にも賛成らしい・・・！

自立はいいことだよね何かあっても慌てないでいいし
社会と関わり合って生きることは大事だし
でも子供たちから家族を奪うのは賛成しかねる
私は自立より家庭の平和が人生の幸福度を上げると思うんだよね

義弟はギャンブルとか浮気とか暴力とかしないし
仕事も一生懸命やってるし
子育てにも協力的だよ（言葉に棘があるのがちょとだけど・・・）
周囲の理解と協力を得て知らない土地で成功しつつあるわけだし
沖縄では離婚協議の前に夫婦でカウンセリングを受けるらしいんだけど
その相談をした時
義妹は相談員に「随分　理想が高いんですね」と言われたらしい

４月から育休が明けて仕事に戻った義妹がどうしているのか心配ではあるけれど
保育園に行くことになった２番目の子が楽しく過ごしてくれれば
夫婦の心の余裕も少しできるんじゃないだろうか？

義妹の話を聞いてあげられて沖縄行った甲斐があったんだけど
帰ってきてから膝が腫れ上がり今だに私の医者通いは続いている