『++保険はオワコンなのか?』まだまだマーケットが大きくやり方次第で大きく伸びる保険業界(損害保険編)
昨日アップロードした記事が思った以上に良かったようで、損保も見たいということで書きました。
『潮目が変わった?』まだまだマーケットが大きくやり方次第で大きく伸びる保険業界(生命保険編)
さて、本日は損保なので一般社団法人日本損害保険協会の統計データから。
各社の決算などもさらっと目を通しておくと理解しやすく整理できるかもしれません。
まず損害保険は成熟産業ではありますが、伸びております。
元受け正味保険料が
2017年 9.28兆円 → 2018年 9.41兆円。
その中でも新種の保険が伸びがすごい。
特に動産総合、ペットはもう絶対に外せない成長マーケット。
サービス業に移行する中で、リスクが顕在化し、各社の情報漏えいなどの対策、クラウドベースに世の中に移っていくときのリスクコントロールの一環としてサーバーセキュリティー保険の導入するところが増えています。
また、資本主義における株主からの対応なども含めて、経営陣がD&OやE&Oといった会社のための保険を導入するところも。
不安が顕在化しているときにリスクを転嫁させておきたい、という保険購入の動機が企業の保険導入を加速させている模様です。
高級犬の増加によるペット保険マーケットも確実に伸びています。
2018年にアイペット損害保険が上場し
それまでのアニコム一強体制から切磋琢磨することによりマーケットが盛り上がっていることも原因の一つかもしれません。
(2020/1/31 2019年度第3四半期決算補足説明資料より抜粋)
マーケットのトレンドと会社の業績がぴったり当てはまりますのでこの辺りは要チェックですね。
一方で自動車保険は微減しています。
・最近は高齢者の危険運転
・あおり運転
・自動運転における将来性
という3大問題もあります。
また一般的に事故処理などの対応もあり、自動車保険は絶対やらない、という損保プロの方もいると思います。
しかし・・・
私はあえて、その中でも『やり方を工夫して取り組む価値があるのでは?』
と思っております。
その理由は3つ。
①マーケットがまだまだでかい
②ニード喚起が顕在化しており、お客様の入り口として比較的楽
③保全を手伝ってくれる損害保険会社があり、かつ業績が伸びている
まず①はこちらをご覧ください。
新種が伸びている、とはいえまだまだマーケットは超大きい。
しかもトップセールスたちは自動車保険を倦厭していることが多いです。これはもしかしたら大チャンスかも?
おりしもアベノミクスの影響で輸入車の新規登録数は30万台以上。車両保険金額も大きいことを考えれば取り組んでおいてもいいでしょう。
②変な事故が多いことが引き金になり、ドラレコとセットの保険が人気です。
遠隔地の親が運転するときにもしもがあったときに連絡がくる、など付加価値を各保険会社が推進している結果、業績にも繋がっていますし、消費者の意向としても加入への意向が強そうです。
ただ、どこを選んでいいのかわからない、という人が多いようですからここで自動車保険をフックに一気に世帯毎の商談に繋がるケースも出てくる事例があるそうです。
ニードが明確なときは適切な商品を当てはめてお届けするだけですから、営業力が弱い人でも良きアドバイザーに徹するだけでとても喜ばれそうです。
③としてはオンライン中心だったダイレクト損害保険が対面営業とジョイントワークをすることで業績をもりもりあげていることです。
そもそもダイレクトは数字が着実に伸びています。しかし市場で取れているのはまだまだ10%未満。
その中でソニー損保は顧客のフォローアップをダイレクトだけでなく、コールセンター、やソニー生命のライフプランナーまた保険代理店の営業マンと多数のチャネルを用意し、サービスの向上に取り組んでいます。
営業マンサイドからはなかなか保全などがやりにくい、タイムリーな対応ができないというジレンマがある中、まさにCo-operateしていける理想的な状況を保険会社が用意することにより、一体となって顧客とフォローアップできる状況を作っています。
ダイレクト損保も、自分達だけではリーチできない顧客の取り込みにより業績が伸びていくでしょう。各社オフラインをどう取り組んでいくか、は2020~2030年の保険業界のHot Issueになるはずです。(いわゆるOMOですね。)
というわけで、少し長くなりましたが++=損害ですが、損害保険は実はまだまだこれからやり方次第で大きく生産性を上げることができる市場であり、気候変動も含め、ダイナミックに挑戦できるマーケットかもしれません。
個人的にはこのマーケットをかなり深掘りして今後のトレンドを作っていきたいなと考えております。
すでに大きな実績を出した人もいて、彼の話を聞いているととても将来性のある取り組みができそうだなと。
ご興味ある方は是非ともDMくださいませ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?