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空気を読むか読まないか問題(仕事編)

バッグデザイナーの会社員時代の話から始めます。海外での大量生産を主にしていたので、外国の方と仕事することが多くありました。考え方のベースが違うから、はっきり具体的に言わないと伝わらない。可愛い、一つとっても、お互いの可愛いが違うから、とんでもない物が仕上がってきてしまう。
ショルダー幅を五ミリ削る、ベルト先を尖りから角丸に。色はパントーンカラーの何番。yesかnoかと具体的に言わないと伝わらない。泣いたり怒ったり、要求をストレートに言ってきてお互いに腹が立つし、激しいんだけど本音で言い合うから、解決した後はスッキリでした。その感覚が今でもちょっと残っています。
私は日本人ですが、どちらかと言うと空気を読めないタイプではっきり言いますが、はっきり返答がもらえない時もあります。日本で多くの方は優しさ故に本音を言わないように習ってきた気がする。笑顔の裏に隠した本音が分からない時があります。
空気を読み合ったりする場合、実際のところどれが本当に要求か分からず迷宮入りして、モヤモヤがのこる場合があります。
もちろん国民性で分けるわけではなく日本人でもズバリ的確な指摘をする方もいます。

「ここ気になるけどこんな事言ったら失礼かな?嫌われちゃうかな」→そんな事全くありません。気になった事がありましたら、お気軽に遠慮なく言ってくださいね。私はその方が嬉しいです。そこからまた対話を重ねましょう!あの時言っていれば、みたいに後悔や我慢が残るのは勿体ないからです。

時間という点でも、皆さまが他の事で忙しいのを知っています。時間を奪いたくないから短く分かりやすく要件を伝え、修正の回数を減らしたいと思っています。それが私なりの優しさです。人生の時間は短いです。どうすれば最短で最良のものができるか考えています。
嫌いだからハッキリ言い合うのではなくむしろ逆に、モヤモヤして嫌いになりたくない。とても大切に思っているから心からわかり合いたい。本当に満足のいく、より良いものを作り上げたいという気持ちからなのです。
今までお仕事をくださった沢山の方々に気を使わせていたことに気づきました。先にお伝えするべきだったと反省しております。
読んでくださってありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします! 

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