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多様性と同質性

高橋祥子さんの「生命科学的思考」という本を読んで、たくさんの視点を学ぶことができた。
この本は、生命科学の持つ様々な情報が、人の生き方や、ビジネスにも応用できる、という思考を述べています。
今、関心ごとであるワクチンも、m RNAというこの分野から生まれたサイエンスの一つである。
最も私が感動した内容は、色々な場面で、多様性が大事と言われ、違っていることが注目されるが、ベースには同質性が必要である、と述べている部分だ。
例えば、人間のゲノムの99.9%はどんな国の人と比べても同じで、残りの0.1%が個性を作り出しているそうだ。
多様であると言っても、99.9%は同質なのである。それはフィジカルな面で同質であるが、
メンタルな面も、結局、同じ目標に価値を見出せることや、差別をしないとか、人を騙したりしないとか、一定の同質の考えを持っていることが前提になっている中で、多様であるということが、共生する上で大切なのだという内容である。
その他にも、心に刺さった内容は、今、恐竜が絶滅していて、人が生きているのは、たまたまであり、変化にたまたま対応し、生き残っている種がこれからの命も繋いでいくということだ。
強いも弱いもない。
だからこそ、今自分がいることも奇跡である。
自分の命を守ることが、人類の未来を繋いでもいるし、自分が幸せに過ごし、次の世代に
しっかりバトンを渡せることが、人として最高の貢献であるということ。
今、震災から10年。コロナ禍。
自然災害の増加に温暖化。
もう、地球はバンバン警告を鳴らしてくる。
聞こえないふりしている場合ではない。

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