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音楽の価値について問う

不要不急という言葉が駆け巡るようになり、
1年と数ヶ月。
音楽は不要か否か?この問いは、10年前の大震災の時にもあった。それは音楽のみならず、演劇、イベント、祭、旅行、スポーツなど人が楽しむためのもの。
これらがなくても、私たちは命を繋ぐことはできる。でも、生きる意味とか、生きる目的とか
を考えると、楽しみは決して不要ではない。不急ではあるかもしれないが。
そんな世界で、音楽で食べていくためには、
全力で「楽しい」を売るしかない。
素敵な演奏をして、聴いてもらってお金をいただくことはもちろん、音楽についてもっと知りたい人や楽器を弾けるようになりたい人に、
レッスンするのも同じく楽しいを売る事だ。
それらを仕事にしている自分は、その価値を
正しく適正な金額で提供するべきだと思う。

今の日本に住む人々は、立場によって様々な優先順位の中で、日々過ごしていると思う。
風が吹けば桶屋が儲かる的に、順調な人もいれば、どんどん生活が理不尽にキツくなる人もいる。しかも、外見ではそれは判別できない。
賛否両論の中で、音楽やエンタメをどの様に
売っていくのかは、とてもデリケートな課題だ。
YouTubeや有料のオンラインライブ、オンラインレッスンなど、間口は広げているが、そこにお金を割くほどの余裕がなければ、なかなか
難しい。
旅行業界などは、実際にどうしているのだろうか?
クラウドファンディングという名前で、助けを求める人も増えている。これは果たしてファンディングと呼んで良いのだろうかと、疑問が湧いてくるが。
不要と呼ばれてしまう業界はもちろん苦しい状況だが、要と呼ばれる医療機関もかなり苦しい状況になっている。
日本中の痛みが過ぎていくのを、あれやこれやと試しながら耐え抜くしかないのだろうか?

今は、大好きなアーティストの音楽を聴いて、そのアーティストを応援することが、その価値を正しく評価して、支えていくことなんじゃないかと改めて思う。

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