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○○のためなら…

むかーし、むかーし、付き合ってた彼に、俺の事好きだよね?だったら、俺のためにダイエットしてよ。って言われた事がある。

今よりずっと若くて、今よりずっと恋愛の優先順位が高かったあの頃、私はそれを素直に受け入れ、彼の理想の彼女になろうと必死になった。

彼に可愛いと言ってもらえるなら、彼の喜んだ顔を見られるなら、何より彼に好きでいてもらえるなら。そう思った。

当時、そんなに太っていたわけじゃないのにダイエットの鬼になった。若かったせいもあり、みるみる体重は落ち結果から言えば痩せた。
彼の言う通り、痩せた。ダイエット成功!だった。

でもそれから数カ月後、私はフラれた。こんなよくある話の定番オチみたいにw
理由は他に好きな人が出来たと。
絶望した。

あの時の私にとっては、この恋が終わる事、彼がいなくなる事はこの世の終わりでしかなかった。消えていなくなりたかった。人類滅亡…というか、滅亡したかった。

お風呂場で息が出来なくなるくらい泣いた事をよく覚えてる。泣いて泣いて泣いて泣いて…

しばらくして、鏡に映った全裸の自分を見た時、ゾッとした。おっぱいもお尻も到底20代前半とは思えない張りのなさ、小さい蒼白い塊みたいになった私。…そりゃフラれるわ。って、何か冷静になれた。

悲しみや淋しさや、彼に対してのいろーんな思いはなかなか消えず、それからしばらくは立ち直れなかったけど、時間が経ってあの恋も必要な経験だったと思えてる。

いつ思い出してもおバカな私の恋。
痛々しいくらいに真っ直ぐだったなー。とw

あれから何度か好きになった人とお付き合いをして、あの時よりずっと上手に自分とも彼とも、「恋愛」とも距離をとれるようになった。

写真のニャン🐈
ミニピコ君 1歳
今は愛してやまないニャンのために、私にとっての絶大なエネルギー源の彼のために、私頑張れてますw

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