メロディと言葉と音たちについて思うこと。

 これまで僕が好んで聴いて来た音楽達には共通点が有るという事が最近になって分かって来ました。それは演奏がとてつもなく優れている物でも無く、歌い手さんが物凄く上手いものでもありません。

 僕が心を揺さぶられるのはド真ん中に「強い想い」が微動だにせず在り、その想いがメロディだけを聴いても伝わり、言葉だけを聞いても伝わり、そして、それらを彩る演奏だけを聞いてもしっかりと伝わる、そんな楽曲達です。
 これを何故、今頃になって気付いたかというと、恐らく自身で歌うようになって数年が経ち、自分の作品のカラーのようなものが明確になってきた。という事が大きいと思います。
 

 僕がプロの現場に飛び込んだのは1995年、25歳〜26歳の頃。もちろんその頃僕の中では音楽というものが

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