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短い作品

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肌感覚で短い作品をまとめています_φ(・_・
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#毎日投稿継続中

【詩】不採用の理由

くそっ、これで10社目だ! 何度応募しても、どこも俺を拾ってくれない! どうしてなんだ!…

【詩】アドリブ会話の台本

 小学校にて。  教室、クラスの女子との会話。 「ねぇBちゃん、どうしてしゃべらないの? …

【詩】 うらおもて

ある日 見知らぬおじさんが 1枚のコインをくれた 片面には天使が笑ってる 片面には悪魔が笑…

【詩】 開拓者の進む先に

いくら本を読んでも いくら話を聞いても 本当のところは分からないまま 読んだことを自分でや…

【詩】ごきげんよう、世捨て人

好きなことだけやってても 「良い大人」にはなれないよ そういうあなたは 「良い大人」なんで…

【詩】虹のかがやき

あの頃はできていた感謝とか 「ごめんなさい」って言葉とか あの日 憧れたはずの大人なのに …

【詩】されど、芝生は青いまま

俺はあの人を「うらやましい」と思っていた。 俺よりも賢い頭を持っている。 俺よりも優しい心を持っている。 俺が1つの行動を起こすまでに、彼女は5つの行動を起こしていた。 隣の芝生は青い。 俺の芝生はどこかくすんだ緑色だ。 ある日、俺は彼女に言ってしまった。 「俺はきみがうらやましい」 俺はうらやましいと思う限りの事柄を言い続けた。 すると、彼女は右手を前に出し、ぼくの言葉を制してこう言った。 「わたしはあなたがうらやましい」 「わたしより賢い頭を持っている」 「

【詩】宝石の音色

街行くひとを眺めてた 歩きスマホをする男性 「前向きに生きたい」とつぶやいて 顎と視線は下…

【詩】 都会のクラゲ

「そんなに頑張らなくていい」 甘くて優しい気遣いに 苦い心がささくれ立つ 「頑張らなくてい…

【詩】 才能の花

ある日 見知らぬおじさんが 見知らぬ花の種をくれた たったひとつの花を咲かせる ぼくのため…

【詩】刀鍛冶の意地

「あの頃は楽しかった」 そう言う大人を嫌ってたのに 「あの頃は楽しかった」 自分がそう言っ…

【詩】 使い方

ずっと欲しいと思っていたものを手に入れた いつも「ない」と文句を言っていたけど、 ついに…

【詩】パズル ピース

終わらない物語なんてない 終わってほしくない物語があるだけ いまのぼくは どこにいる? …

[短編] みんな

【Aちゃん(6歳)の場合】  おじいちゃんが言った。 「ちょっとAちゃん、公園で遊んじゃいけないよ。みんな遊ばないんだから」  小学校のある先生が言った。 「Aちゃん、どうしてこの問題が答えられないの。みんな答えられるのに」  友達Sが言った。 「ねぇAちゃん、そんな古いゲームしてないで、私たちと新しいゲームで遊ぼうよ。みんなやってるんだから」  Aちゃんは愛想笑いを浮かべてこう思った。 (みんなって、誰のことを言ってるんだろう) 【Aちゃん(13歳)の場合】