【Sheffield #week25】
2020.3.14 飯泉の留学日記
#week25 3/2-3/8
「卵事件」
FBやIGで共有したのでご存知の方がいるかもしれません。
「卵事件」。
事件後1時間後に共有し、多くの人から反応を頂き、
あれから7日間考えに考えやっと記事を書いています。
まず、一体何があったのか。
きちんと説明できていなかったので、ここで説明します。
3月8日日曜日の15時頃、
観光地のタワーブリッジでの出来事でした。
橋を渡り切り、川沿いを歩こうと思い、階段を下り、写真を取っていたときのことです。
上から何かが落ちてきて、
それが友人のコートに命中しました。
鳥の糞かと思い、一度橋の影に隠れて見てみると、
生卵。
汚れを取る為に、ティッシュを探していると、
2つ目が
明らかに私たちがいる方に卵が飛んできました。
たまたま、私たちの後ろに日本人の別のグループがおり、
話しかけ、
小学生・中学生くらいの子たちが投げたことがわかりました。
その後、近くにあったスタバに駆け込み、
汚れを取り、
そこでFBを書き、シェアしました。
今までにないくらいの反応が、
日本人、イギリス人、外国人問わず、届きました。
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しかし、
起きてしまったことは、起きてしまったこと。
最初は単純に卵を投げられたことに、驚きました。
でも、彼らに対する怒りよりも、
それ以上に「卵を投げられた私」は…
そこから何を学ぶべきなのか?
私は何を感じているのか?
そして何をするべきなのか?
を考えることの方がより大切だということに気付きました。
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「卵事件」前
コロナがイギリスに上陸したのは、1月31日でした。
その1週間前が丁度「春節」でした。
この「春節」の時期に初めて私は、
街で「居心地の悪さ」を感じるようになります。
この「居心地の悪さ」とは、
街を歩いていて、バスに乗っていて、いつもより視線を感じ、
レジでの距離感も少し遠くに感じました。
それから、
2月中旬には「居心地の悪さ」を感じることがなくなりました。
しかし、それと同時に
「フランスで、イタリアで、対東アジア人への人種差別が起きている」というニュースが入ってくるように。
そして、「イギリス、ロンドンにもと。」
この状況で、
私を含め多くの東アジア人が肩身の狭さや恐れを抱きながら生活していました。
しかし、実際差別感情を抱いているのは、
ごく限られた少数ということは分かっています。
今回のロンドン旅行は、
日本からくる友人の案内で
主に有名な観光地を回っていました。
なので、ロンドンでゴリゴリの観光地ということで、
ある程度覚悟をしてロンドン入りしました。
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そして、事件が起きました。
確かに、
私たちも警戒が足りなかったし、
周りが見えていない部分があったかもしれない。
だから、狙われた原因は私たちにもある。
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起きてすぐ、FBに共有している時も、
状況を理解するので精一杯で。
大好きな国で「嫌悪」の対象となる。
とても屈辱的でした。
でも、
「イギリスでも差別があるんだー」
「ひどい」
そんな、薄っぺらい問題じゃないし、
私の8日の投稿は、断片的だったので、
弁解したい。
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まず、
私がこの半年、イギリスで生活できているのは、
紛れもなく、
イギリスの寛容さと、
イギリスの優しさのおかげ。
幾度となく、
イギリスの優しさに救われてきました。
だから、
これからもイギリスへの愛と尊敬は、絶対に変わらない。
これだけは、絶対に伝えたかった。
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ただ、この少数の行動や感情が、
民族間の仲・関係を乱しているのは、事実。
差別し、差別され、それが距離を生む。
たとえ、
少数でもこれは情報として広がり、
私たちに埋め込まれる。
実際に、
私がロンドンに行く前に感じていた「覚悟」がその例であろう。
諦めざるを得ない、そして恐れが故の「覚悟」。
今回の件で、
「差別」が自分事になり、
改めて「こんな差別をしても誰も得しない」という事を思う。
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日本でも、いろんなところで「差別」に関する報道が出ていると思う。
ただ、私がこれを共有したのは、
はるか遠い世界で起こっている話ではない事。
そして、
私の経験を私だけで帰結したくなかった。
私だけで消化するには、とてももったいないくらいの経験だし、なかなか経験できる事じゃないから。
決して慰めの言葉が欲しくて共有した訳ではなかったけど、
この件で、
いろんな人の意見や反応を知れて、
そして、愛を感じました。
実際に、
コースメイトから声をかけてもらい、
そして「(イースター)エッグ」までもらいました。
彼らの優しさと、
それに至った経緯を想像すると、
すごく愛と温かさを感じます。
ありがとう。
そう、こんな差別をしている場合じゃない。
みんなで団結して戦わなきゃいけないのは「コロナ」。
長くなりましたが、
以上が私の「卵事件」に関する個人的な意見です。
Nao 3/14
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