エクリチュール 愛の匂いがする
あらゆる断絶性のなかに閉じこもらなければ、芸術ではない、という、その純粋には赦しがなく、行き着く果てにはタナトスが、神の顔をして、死をもたらしてくる。
だれも、まだ、神の顔を見たことはない。誰もまだ。あの死ではない死を迎えた他者たちを除いて、誰もまだ。
いわゆる告白という方法に満ちた誰でもないものに、ぼくというものが名付けられるのなら、このようにリビドーを展開するだけなのかもしれない。
そういった葛藤のなかに、ヴォルプタスの花が咲いている。
小さな花なのか大きな花なのかはわからない。
知らないことが多すぎて、物知りになった男は口を閉じるしかない。
知っていることが少ないから、ぼくは口を開くことができる。こうやって。
何もないことはない。そんな程度のものに、何かがあって、小さな共感が生まれていく。そういう手はずだったと、今更ながらに思う。もう口を閉じたくはない。
ヴォルプタスの花が、咲いている。華麗なる、そういったこと。
ぼくたちは、ある広大な政治を行っている。子供が、こどもだけが、扱うことのできる、あの、この、その、大いなるせいじ
愛の匂いがする
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