アートメモ 絵画の非物語性と物語性
・絵画が瞬間を切り取るもの、であることはわかる(写真も同様だろう)
・メディアとして、非物語的でありながら物語的なのである
・人類史的な、その活用、というか、そのトポス性について考えていた
・こういう話がある
・アウシュビッツなどのことは、物語化してよいのかどうなのか、ということ。物語化した途端に、体験性、が不在になり、かつ、イデオロギーに対する(反)イデオロギーとして、利用(活用)されて、世界を動かす、動力、になるが、人間の不在(フーコー「人間は死んだ」)にいつの間にか、すり替わる
・たとえば、あまりに、たしかに、高度なことを書いているわけであるが、「死を迎えた人、を前にして、死因は何かという判断や推理がはじまる。犯人は誰かという捜査や政治がはじまる、また、それが起こらないように制度や技術設計がはじまる」――前に、〈泣く、驚く、絶句する〉、ということが、ある
・〈泣く、驚く、絶句する〉ということは、体験の分有、とまでは言えそうなのである。そのカイロス(到来する瞬間性)が、不在のまま、どうこう、したとて、どうこう、でしかないのである(そもそも、どうこう、できるのか)
・と、ここまで書いて、この意味での、体験の分有、とは写真で説明しうるだろう(か?)
・では、絵画は、この、写真における体験の分有、に比べて、何を使命としうるのか
・以降、自由記述
・小説、音楽は、まだ、物語性、を有している(無論、絵画や写真だって、構図や視覚的力動性などから、物語性を有することができる)
・だが、写真、絵画、の順に、瞬間性が高くなる
・いや、写真も絵画も、観るほうからしたら、(少なくともまずは)瞬間、である(look)
・写真は被写体の体験を分有させる
・絵画は、こと抽象絵画以降の絵画は、被写体は無関係であるところまでは到達している(写真と機能を別にした)
・絵画は、形相以前の質料をベースにして制作される
・絵画は制作者の質料から生まれうる
・質料とは
・つまり、物語が駄目なのではなく、自同的物語が駄目なのかもしれはい
・質料からうまれるということは、そうだろう
・形相が形相を模写すること、ではないだろう(そこには、〈はたらき〉の不在が如実になる)
・質料
・ロンダニーニのピエタ(あの質料)
・深所から、湧出するように、そこに、〈はたらき〉が行われる、その後に形相が成立している
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