stand.fm音声配信 #560【カラダ】いろんな疾患でみられる異常歩行について

歩き方シリーズの続編です。
今回で歩き方シリーズの最終回

#546  歩き方について
#546  整形外科でよく見る異常歩行

その続編

・末梢神経障害でみられる異常歩行
腓骨神経麻痺、前脛骨筋→鶏状歩行
中殿筋麻痺→軸足側と反対側の骨盤が下がるような歩き方
上体を左右に振るような歩き方(トレンデレンブルグ歩行)

・筋疾患による異常歩行
筋ジストロフィー症→体幹に近い筋から筋力低下が始まる
下肢を内側にねじって、つま先が上がらない歩き方をして左右に揺れるような歩き方になる。下肢の内旋と尖足を伴って、左右の重心動揺が大きい歩く動揺性歩行となる。
体幹が弱くなることでお腹を突き出すような感じにもなる。

・中枢神経疾患
脳卒中片麻痺→下肢伸展、つま先が伸びている(尖足)。つまずかないように足を外にぶん回しながら歩く。(分回し歩行)

パーキンソン病→歩きはじめの第一歩が難しくなる。
足を出そうとしても、足が床に張り付いたような感じになる(すくみ足現象)
曲げる筋肉も伸ばす筋肉も緊張してしまって、足を大きく出すことができず、床をするような歩き方になっている(小刻み歩行)

失調性歩行→協調運動の障害(運動のコントロールの障害)で体幹が大きく揺れて両足を大きく間隔を取った不安定な歩き方で泥酔した人が歩き方でよろめき歩行とか酩酊歩行と言われたりもします。

・その他として心因性ものものある
異常所見がないにもかかわらず、異常歩行がある時には心因性のものも疑われる。
人の目を引いて芝居がかったものが多いとされる。
過剰なびっこがこれにあたりますね・・・。


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