安田記念と海外の競馬をギュッ!と。

安田記念を制したのはダノンキングリー。2019年の日本ダービーで2着。その後もGⅠ奪取を期待されながら手が届かず。昨秋の天皇賞(秋)では12着。それ以来のレースでこの日は8番人気に留まりました。ダノンキングリーの実績を考えれば人気が低すぎた気もしますが、前走の結果とそれ以来のレースという事を考えればやむを得ないところだったかもしれません。
テン乗りの川田将雅騎手はこの春のGⅠ3勝目。

圧倒的に人気と注目を集めたグランアレグリアでしたが、レース運びにスムーズさを欠きました。直線も制裁を受けましたがこじ開け懸命に伸びてきましたが僅かに届かず2着。敗れたとはいえ、改めて底力を感じさせるパフォーマンスだったと思います。
3着は三歳馬シュネルマイスター。道中はダノンキングリー、グランアレグリアの近くのポジション。ダノンキングリーと一緒に伸びてきましたが及ばず。しかし三歳の春で古馬相手のGⅠという事を考えれば最後までよく頑張ったと言えるのではないでしょうか。

直線に向いたところではインディチャンプが持ったままだったのでインディチャンプが勝つのかなと思いましたが、こちらも弾けず4着。

個人的には昨秋からサリオスの評価をしずらいなと感じています。今回は前をカットされるシーンもありましたが、それが無くても突き抜けそうな感じにも見えなかったのですが。距離やレース運びなど、どの形が力を発揮出来るのか。

イギリス、コロネーションカップ

ロイヤルアスコット開催の期間に使うのかな?と思っていたジャパンが参戦しましたが3着。なかなか続けて好結果とはいきません。

イギリス、オークス

ディープインパクト産駒の日本産馬スノーフォールが16馬身差とも言われる圧勝。相当重くタフな馬場になりましたが『タッテナムコーナーでは熱いナイフでバターを切るようだった』と語ったデットーリ騎手の表現。余裕の手応えだったのでしょう。後続をぶっちぎってしまいました。
ヨーロッパの馬場はディープインパクト産駒には合わないのではなく、やはり環境に対する慣れなのかなと思います。人間も都会で生まれ育てば田舎は何かと都合が悪く感じる事があるでしょうし、田舎で生まれ育てば都会の圧力やペースに戸惑う事もあるかと思います。

イギリス、ダービー

フランケル産駒のアダイヤーが勝利。アダイヤーはゴドルフィンの三番手でしたが圧勝してしまいました。2着にはモジョスターが突っ込みましたがこの馬は驚きの未勝利馬。3着には勝ち馬と同じくゴドルフィンのハリケーンレーン。人気を集めたボリショイバレエは7着。個人的に注目していたスノーフェアリーの産駒でデットーリ騎手騎乗のジョンリーパーは9着。

アメリカ、ベルモントステークス

勝ったのは、エッセンシャルクオリティ。
ケンタッキーダービーでは一番人気に応えられず4着。その後二冠目のプリークネスステークスをパスしてここへ。直線激しい競り合いを制しました。
ゴドルフィンはイギリスのダービーに続き英米同日クラシック制覇。日本から参戦したフランスゴデイナは競走中止(後に8着に着順訂正)とのことですが、大事にはいたってないとの事なのが何より。今後は距離適性含め、改めて仕切り直しになるでしょう。
アメリカの競馬と言えばケンタッキーダービーを制したメディーナスピリットが禁止薬物の検査で陽性反応が出たとのニュースがありました。ボブバファート調教師含めて処分等どう下されるのかも気になります。これは残念なニュースですね。

フランス、ジョッケクルブ賞

フランス2000ギニーを勝利したセントマークスバシリカが、フランスのダービー[ジョッケクルブ賞]も勝利。道中は好位内でジッとしている絶好の競馬。直線も開いた内から伸び突き抜けました。
エイダンオブライエン調教師はフランスのダービーは初勝利なんですね。イギリスやアイルランドで勝ちまくっているので、逆に意外でした。
フランスの競馬にもお客様が帰ってきてましたし、各国徐々にではありますが、みんなに競馬が、競馬場にみんなが帰ってきているのを感じます。

日本のGⅠシリーズはひと休み。しかし新馬戦が始まってますし、北海道開催が始まるといよいよ[夏競馬スタート]という感じです。


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