ガンバ大阪、片野坂監督との契約を解除に思う事。

これは、夏に書いていた物なのですが投稿しようかどうか迷っていた物です。
そして、迷ったまま書いた事すら忘れていたようで、それに気付いたタイミングがシーズン終盤の神経質なタイミングであった為、投稿をシーズン終了まで待つ事にしました。

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ガンバ大阪の片野坂監督の契約解除が発表されました(8月16日付け、8月17日公式発表)
残念ですが、この結果ですからやむを得ない。
待ち焦がれた監督だったのですが、色々噛み合わなかった。

ここからは、あくまでも個人の感想、意見になります。

どうも戦術をはめ込もうとすると上手くいかないのか。
もっとシンプルに戦ってもいいとは常々思っています。

片野坂さんは素晴らしい監督、指導者であると今でも思ってます。
以前にガンバを始め、コーチとしての沢山の経験があった事、前チームで魅力的なサッカーをしていた事など、期待の待ち人でした。とはいえ、監督としてJ1で結果が残せた訳ではないので、きちんと整理して見るべきでした。こちらが期待し過ぎた部分がありました。

クラブとしても、片野坂さんを[活かせなかった]とも思います。これはクラブとしての問題。
片野坂さんのサッカーを表現しようと選手を揃えれたとは言い難いとは思います。
チームのキャスティングの問題はあったと思います。
自分が監督を表現する際によく使う例えなのですが、監督には大きく2つのタイプが存在し、シェフに例えると、
1つは[料理を作るために食材から揃えるタイプ]
もう1つは[手元にある食材で何を作れるか考え作るタイプ]

片野坂さんは恐らく前者で、今のガンバに必要だったのは後者のタイプの監督なのかな?と思います。

特に思うのは、外国人FWのパトリック選手、レアンドロペレイラ選手の扱い方。
パトリック選手は、高さと強さを武器にガンバの得点源として存在していましたが、シーズン途中から出場時間を減らしていきました。

レアンドロペレイラ選手は、過去には広島時代にシーズン2桁得点をあげるなど、実力実績共にありましたが、ガンバへ加入した昨シーズンから使い方、使われ方がなかなか見出だせず、監督からすると起用を躊躇う存在だったのかもしれません。ベンチに入る機会すら無くなっていました。

その中で、坂本選手など若い選手を中心に起用しましたが、やはり少し荷が重かったようには感じます。
育てる為に起用したのか、両外国人選手が監督のサッカーを表現出来なかったのかはわかりませんが、このFWの起用法、組み合わせが見ている側からしても少し疑問でした。
昨今のシーズンにおいては、コンディション等の問題もあり、戦術上の問題だけではなくメンバー外になる事も多いので真意真相は掴みかねます。

勿論、宇佐美選手の怪我による長期離脱があった事で、プランが大きく変えるしかなくなったのは大きかったとは思いますが。これが今シーズン最大の誤算だったかもしれません。

ガンバ大阪は結局のところ[ビッグクラブ]なのか[育成クラブ]なのか。
やる事なす事、どっちつかずになっているように見えます。

もう強いガンバは過去の事。上手いからでは勝てないのです。上手いから強いのではなく勝つチームが強いのだと思います。そもそも見ている限り、もう上手くもありません。

とにかく、こうなってしまった今、現実問題として残留を目指して1つでも上へ。目標は明確。やるしかありません。

片野坂さん、ありがとうございました。
個人的には、また会えたらと願います。

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と、書いていました。
そして本日行われた最終節で残留を決める事が出来ました。シーズン途中に目標を[J1残留]へと切り替えたのでこの結果はひとまず喜びたいと思います。

追記になりますが、チーム得点王がパトリック選手の5点。次がレアンドロペレイラ選手の4点。少ないと思うと同時に一時期ゲームに絡めなかった2人が結果的には上位に。これをどうとるか。そして何よりホームゲームの成績が悪すぎます。4勝6分7敗。
優勝した横浜F・マリノスは12勝3分2敗。横浜F・マリノスはホームゲームの勝利数だけで、下位チームのシーズンの勝利数より上回ります。
そして、ガンバ大阪は試合終盤の時間帯で失点が多く、勝ち点を落とした試合があった印象です。終了間際の失点により勝ち点3が1に、1が0になった試合がいくつかあり、尚且つ順位が近いチームとの試合を落としています。

清水エスパルスとは1分1敗。勝ち点1
京都サンガF.C.とは2分。勝ち点2
ヴィッセル神戸、アビスパ福岡とは1勝1敗。勝ち点3
サガン鳥栖、湘南ベルマーレとは2敗。勝ち点0

基本的な事だと思いますが、ホームゲームと下位チームとの対戦成績がこのような結果になると、上位進出はまず難しくなるでしょう。逆に、上位進出への鍵はまずこの辺りの改善になるのではないかと考えます。

こうして振り返ると、よく残留してくれたと改めて感じる成績です。とにかく来シーズンをJ1の舞台で戦える事に嬉しいというよりホッとしている気持ちです。

いつもより少し長めのシーズンオフになりますし、ワールドカップも始まります。来シーズンの話は少し早いかな?と思っていますし、色々な出来事に対しての気持ち整理して来シーズンの準備をしたいと思います。

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