デムーロ騎手のインタビューに改めて思う事

【言葉】というのは主に気持ちなど、何かを伝えるツールの一つであると思っています。
そのツールは他にも態度や表情、時には品物(贈り物)になる場合もあります。

僕はあまり言葉を上手に使えるタイプではありません。
『何が言いたい?』『どゆこと?』など言われたり聞き返されたりする事もしばしば。このnoteでもおかしい所がたくさんあるでしょう。
それにより悩んだり落ち込む事もありますが、それでも自分なりに【相手に伝わる方法】をいつも探し、考えながら言葉を使って話します。

外国語は全くわかりませんし話せませんが、以前からイタリア人にはイタリア語、フランス人にはフランス語、ドイツ人にはドイツ語で話をするのが一番伝わりやすいのだろうと思いながらも、日本人同士の日本語の会話すら上手く成り立たない現実を嘆きます。
そんな事を考えると、話すことすら嫌になってしまった事もあります。

基本、会話と言うのは【言葉を使い、気持ち等を伝える】という事だとは思うのですが、日本語同士だと【伝えよう】と【聞こう、汲み取ろう】というお互いの歩み寄りが欠落する場合があるのかな?と思います。言葉がわかり伝わる分【わかった気になる】事があるのかなと考えます。そうする事によって、テンプレートなやりとりが増えたりする事もあると思います。
ですが、皆が皆、気持ちを言葉にする事が上手いとは限りません。

数年前の事ですが、日本語があまり話せない外国人と触れ合う機会があったのですが、その時の相手は懸命に何かを伝えてきます。こちらも相手が日本語をあまり話せないという事がわかったので、何とか汲み取ろうと思い、必死に受け取りこちらからも身振り手振り、知ってる英単語を並べる等で必死に応対しました。
そこには言葉はわからないが、何とか【伝えよう】と【汲み取ろう】があったからこそ成り立つ物があったと思います。

そこで、オークスを制した後のミルコデムーロ騎手の勝利騎手インタビュー。
デムーロ騎手は、会話や生活に困らないほど日本語が上手です。上手な分、[より正確に丁寧に]話そうとしてる様にすら思えます。
前回の投稿でも少し書きましたが、デムーロ騎手は気持ちが伝わる、伝える方です。しかし、会話に困らないほど上手とはいえ、デムーロ騎手にとって日本語は外国語です。
デムーロ騎手は、日本語を使い懸命に伝えようとしているのが言葉の選び方などから垣間見えます。そして聞く側も外国人が話す日本語として、より集中して汲み取ろうという意識を持って話を聞いている方も中にはいるかと思います。意識して、または無意識の内に【心で話す】という事が成り立っているのでしょう。
これが日本語同士、しかも勝手知ったる間柄になれば横着になる事もあるでしょう。それはそれで仕方のない事なのかもしれません。
それにしても、オークス勝利後のデムーロ騎手の言葉は、本当に気持ちが伝わる物でした。もちろん基本的にはデムーロ騎手の日本語が上手だという事が大前提にありますが、デムーロ騎手が一生懸命気持ちを伝えようとしたからだと思いますし、その気持ちを聞く側も受けとめたからだと思います。
言葉にして何を伝えるのか?
改めて気持ちの伝え方や言葉の使い方、話し方について考えるきっかけになった、ミルコデムーロ騎手のインタビューでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?