衝撃を受けたガリレオの走り

今週末にイギリスでもダービーが開催されますが、20年前の2001年にイギリスのダービーを制したのがガリレオ。
父サドラーズウェルズ。母は凱旋門賞を制したアーバンシー。こう書いただけでも明らかに良血馬で強そうです。
当時、日本には日本ダービーを制したジャングルポケット。他にもクロフネや故障により戦線離脱したアグネスタキオンもいました。
それでもガリレオのイギリスダービーを見た時には、ちょっとこれは凄い、これには敵わないなと思いました。物凄いパワフルな走りで他馬を寄せ付けない。「世界には、こんなに強い凄い馬がいる」本当に衝撃でした。

イギリスダービーが行われるエプソム競馬場は登って下っての勾配が激しいコースですが、最後の直線に入った時、他馬とは明らかに違うフットワークで一気に突き抜けてしまいました。
[ダビスタ]などでサドラーズウェルズが高額種牡馬なのは知っていましたが「これがサドラーズウェルズ産駒か」と思いました。クールモアとエイダンオブライエン調教師の事もガリレオから知りました。

その後アイリッシュダービー(アイルランドダービー)でも楽勝
「この馬はこの先、どれだけのレースを勝つのか」
そう思っていました。それだけに後に凱旋門賞に向かわずアメリカのブリーダーズカップクラシックを目指すと聞いた時は「え?何で?しかもダート?」と思ったものです。
結果はブリーダーズカップクラシックでは6着惨敗でしたが、当時の僕には疑問に残るダートへの挑戦でした。

ガリレオは三歳シーズンで引退後は種牡馬としても恐ろしい程の大活躍。そしてまだまだ活躍馬を輩出しています。

20年経った今もなお、イギリスダービーといえば[衝撃を受けたガリレオの走り]が真っ先に思い出されます。
世界の競馬史に影響を与え、世界中の基礎となったイギリスのダービー。日本馬は日本ダービーと開催時期が被るので参戦はあまり現実的ではありませんが、日本のホースマンや日本に縁のある血統の馬が参戦しこのレースを制する日が来る事も、近年の日本馬の世界での活躍を見ればまんざら夢物語でもない気がしています。

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