ハービンジャー産駒は評価されないのでしょうか?

先月の話になりますが、2018年に有馬記念を制したブラストワンピースの引退発表がありました。
ブラストワンピースといえば、有馬記念以外にも三歳時のクラシック戦線で日本ダービー5着、菊花賞4着、古馬になってからも札幌記念やAJCCを制したり凱旋門賞へ挑戦し活躍しました。

驚きは引退後、種牡馬ではなく乗馬になるという事。有馬記念を勝っている馬ですから、当然種牡馬になれると思っていました。

同じくハービンジャー産駒としては、2017年にマイルチャンピオンシップを制したペルシアンナイトも同じ頃に引退の発表があり、こちらも種牡馬ではなく乗馬へ。
ペルシアンナイトに関しても、ハービンジャー産駒で母がゴールドアリュールの妹にあたるので、種牡馬になれてもよかったと思います。

こうなると、ハービンジャー産駒、ハービンジャーの血統そのものが評価されていないのかなと思ってしまいます。

しかし、ハービンジャー自身は、競走馬時代には2010年のキングジョージを制しているように、ヨーロッパの長めの距離で活躍しましたが、産駒はペルシアンナイトとノームコアはマイルのGⅠを制していますし、ディアドラも1800㍍の重賞勝ちがあります。ノームコアは他にも香港カップを制して適性の幅広さをアピールしていますし、ディアドラも2000㍍前後を中心に、世界各国で善戦を繰り広げました。他にGⅠホースではモズカッチャンもいますね。

『ハービンジャー産駒は洋芝に強い、雨やタフな馬場で走る』などよく聞きましたが、僕が驚いたのは、ノームコアの2018年のヴィクトリアマイル制覇。勝った事に驚きはありませんが、驚きは勝ちタイムの1分30秒5
「ハービンジャー産駒がこのタイムで走れるのか。しかもGⅠ勝ち」

2018年の東京競馬場は他にも物凄く早いタイムが沢山出ましたから、参考になるのかどうかもわかりませんが、そのタイムで走り勝利したのは紛れもない事実です。

確かにコンスタントに活躍馬を輩出したとは言い難いかもしれませんが、それにしても有馬記念を制した馬が種牡馬入り出来ないとなると、有馬記念というレースの格式的にもどうなのかなと考える人もいるかもしれません。

ペルシアンナイトの様に、息の長い活躍馬もいれば2歳戦でも重賞ウイナーが出ていまし、ブルードメアサイアーとしては、メイケイエールを輩出しています。
先週行われたクイーンカップではプレサージュリフトが快勝しクラシック戦線に名乗りを上げた事もあり、少し勿体ない気がします。

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