ホームレスの人からもらったチョコレート
スーパーマーケットの広い駐車場の一角で、ベビーカーの横にチョコンと座った30代半ばくらいの女性が、バラを売っていた。
手には3本のバラ。
赤と、黄色とピンク。そして彼女の愛らしい笑顔。
いくら?
と聞くと、値段はついていないの、と私を見上げた。
ベビーカーの中では、2,3歳くらいの男の子が彼女に話しかける。
「ママ、お腹すいた」。
私はこの光景を、この1週間の間、何度も思い出す。
思い出すたびに、私に色んな印象を残すんだ。
言ってみれば、私はこの光景に、いくつもの