![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73034809/rectangle_large_type_2_e82bd905207f2510754eb8f468adb672.jpeg?width=800)
Photo by
harunatelier
透明
人と直接話すよりも、その人が他の人と話したり、こちらを気にせず何かしたりしているのを眺めるのが好きです。
だから、複数人で遊ぶ時は一番外側か後ろにいたい。そこからみんなの様子を眺めているのが楽だし、楽しいです。
だけどそうやっていると、そこそこの確率で「輪に入れずにいるのだ、可哀想に……」と(たぶん)思われて、気を使われてしまう。楽に楽しく、過ごしているのだけど。
わたしは、この輪の外側が好きなんだ、本当に……と思うけれど、嫌だからという理由で輪を外れているわけではないので、入ってしまえば、それはそれでちゃんと楽しい。
だけど、ばいばい、と手を振ってみんなの姿が見えなくなってから、あるいは帰宅してシャワーを浴びながら、あるいはベッドに横になってから、「楽しかったな」と思い出すのは、外側から見たみんなの姿です。ずっとみんなとか輪とか言っているけれど、複数人に限ったことではなくて、誰かと2人で会ったあとでも、目が合った時の笑顔よりも、ふとした瞬間の横顔ばかり覚えています。
だから、基本的に、話すよりも聞いていたくて、眺めていたい。だけどそれって周囲の人々に気を使わせてしまいがちです。これを解決するために、いざ、透明人間に……というわけです。透明人間になってしまえば、後ろにいても外側にいても、誰にも気を使われることはないでしょう。すごい。
いつか透明人間になったら、もっと堂々とひとのそばにいられる気がするし、カメラを向けられても気後れせずにピースサインを作れる、はずだと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?