KAMIGATA BOYZが教えてくれた、「なんぼのもんじゃい!!」の精神

先日久しぶりにカラオケにいったらなんとMV付きだった。

ここぞとばかりに全力で歌い踊りました。
特に歌っていて気持ちよかったのが、

「なんぼのもんじゃい!!!」

の部分。
まさに今の私に必要なメンタリティが凝縮されている、今日はそんな話です。

ちなみに曲後半で出てくる「なんぼのもんじゃい!(なんぼのもんじゃーい!)」の合いの手が大好きでして、一体この3組のうちどなたが…??とずっと思ってました。先日カラオケの歌詞にないことに気づき、"本編に近しい存在感を発揮する副音声"ということにやっと気づいた次第です。どうも鈍感末澤担です。


◾️びゅんびゅんびゅびゅん、向かい風

「なんぼのもんじゃい」、英語にすると挑発的な意味を込めて「What's the big deal」と訳すのがよさそう。
その前に来る「びゅんびゅんびゅびゅん、向かい風」とユーモア溢れる擬音語も合わせて考えると何を挑発しているのかというと自らへの逆風、言うことになるでしょう。



そう、今の私にはこれが必要なんだ。
なんてったって最近忙しい。カラオケ行ってnote書いてる時点で説得力はないけど忙しいんだ!!YouTubeもテレビもラジオもほとんど追えてない。

入ってくる新しい仕事や研修や試験勉強、その量と質を改めて俯瞰して「おお忙しいな…」と噛み締め、その気持ちだけで押し潰されてしまう。で、そうなると自分に甘くなる悪い癖が出るんですよね。甘い物食べていい、丁寧に作業できなくてもちょっと遅刻しても誰かに誠実でない態度取っても仕方ない、だって大変なんだもん…ってなるダメ社会人っぷり。

そんな時にこそ、言わなければならない。

なんぼのもんじゃいい!!!!


大変なこと?だからどうした?
逆風?誠実さを失うまでのこと?
難しいけどできるだけ平常心でにこにこ笑って過ごしたいから、私はこの曲の力を借りることにする。



◾️阿呆とちゃうわ、こちとらど阿呆だ!

そもそもKAMIGATA BOYZ、関西のグループということで、元々スタンスが(関東と比較して)2番目であり2枚目というよりは3枚目キャラだ。
歌詞に出てくる「レインボーブリッジ」「ガレット」「Z世代」「キラキラのアイドル」と敢えて王道とか憧れみたいなものを並べて、そんな物から遠い自分たち、を笑っている構成。卑下でもない謙虚でもないこの堂々とした感じはなんなんでしょう。

関西というだけで当たり前のように2番手や3枚目感を押し付けられおそらく複雑な思いを抱えて進んできたであろう彼ら。最近ようやく一大勢力として王道をはれそうになってきたことを含め、どう捉えているだろう。
過去は黒歴史?
トンチキでこそ勝ちたい?
キラキラになりたい?
キラキラを打倒したい?

…どれも違うなあ。
劣等感そのものや、劣等感を乗り越えてきた結果を見ないふりするでも否定するでもなく、「ひっくり返して」笑い飛ばしていることが超いいんだ。ひっくり返す、そうお好み焼きのようにね!

このメンタリティがサビ最後「阿呆とちゃうわ、こちとらど阿呆だ!」に強烈に込められてる。これをね関西の誇るハンサム天然の藤井くんが歌い上げるというのにまず一本取られたなと思いました。冒頭の「ねえ」→「歯に青のりついてんでー!」のひっくり返し方もいいですよね。キラキラの分だけひっくり返したときの面白さが増す、合気道みたいなやり口。


自分に話を戻すと、忙しい理由として、まあいくらかこれまでの仕事が認められた…という意味もありまして。田舎から出てきた(東京進出を目論んだけど受験に失敗して関西在住)自分の努力の軌跡を認めてあげたいと同時に、上や前に進んだ自分を認識することが「後ろや下」を無意識に作って他人をそこに置いてしまうことと同義のようで嫌にもなる。地元は大好きなのに、帰省するとなんだか時が止まったように感じる罪悪感に近しい思い。(その感じも1番Bメロにあるね)

そんな風に考えるのもしょうもないよなあ。
自分なんて、自分なんて……そもそも

なんぼのもんじゃい!!


って感じだもん。
頑張って偉くなって一生懸命キラキラでいようとして、でもどうやったってそもそもが地方のおぼこいガールじゃねえかて感じだし、本来の愚かさもダメさもめちゃくちゃ依然としてあるし、でもそれもひっくるめて全部自分と理解して。
「なんぼのもんじゃい!」って華麗にひっくり返せるといいなあ!


◾️なんぼのもんじゃいアンバサダー、大橋さん

この「なんぼのもんじゃい」精神、大橋和也くんがKAMIGATA BOYZにいて、最後センターで踊ってくれるからこそここまで胸に迫る強さがあると感じる。私が大橋担だからそう思うのだろうが。

彼には、忙しさにも外乱にも惑わされない強さ、自分を過大評価も過小評価もしない賢さ、それでいて自分らしさ⇔他者への同調、どちらにも固執しない柔軟さが人一倍、いや二倍も三倍もある。人智を超えている。
余計な説明も感傷ももはや必要なく、彼のコアには、「なんぼのもんじゃい!」精神がでーんと構えている気がする。余裕のない日々だからこそ、シンプルな彼の魅力が距離ゼロで心に迫る。

そんな彼が最後の大役、じゅるじゅ じゅるじゅる わおわわ〜!!を任されるのも好きだ!めちゃくちゃ腹から声出てて…

ええやんええやん!!
めちゃくちゃええやん!!!

って感じです。
(ここも歌詞じゃないのに歌ってしまう、好き)

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