ジンくんと星の王子さま(四海兄弟、ムルフェ、息を止められるようになったこと)

先週配信もされていたMAP OF THE SOUL Oneツアーでのジンくんソロ曲、"Moon"のコンセプトは、"星の王子さま"だったと聞く。確かにあのジンくんのビジュ、透明感が溢れ出しまくって現実味がなくて、本当に御伽話から出てきた王子さまみたいだったねぇ(噛み締め)。


そして、SUCHITA JIN回で確信する。

ビジュだけじゃなくて、
彼、本当に星の王子さまじゃん。


星の王子さま、あらすじは割愛しますが「星の王子さま 名言」とかで調べてもらえればエッセンスがわかるのでよかったら調べてみてください。

"大切なものは、目には見えない"
このメッセージを何度も噛み締めさせるのが、星の王子さまという物語です。目には見えない大切なことを思う素晴らしさ、それゆえの迷いや痛み、決意、覚悟。

いつも思いをスパッと言葉にしてくれるナムさんとは対照的に、何気なく、でも黙々と"目には見えない、大切"を並べてくれるジンくんを、私は今回随所で目の当たりにしたような気がしました。

1.四海兄弟


"酔中JIN談"で披露されたジンくんのお酒ですね。数年間寝かせた後、みんなに振る舞う予定なんだ、と目をキラキラさせて話してくれたとき、なんだか胸に迫る優しさを感じた。

もしこれが、"料理好きなジンくんによる、オリジナルお酒プロデュース!"とかだったら。
もちろん嬉しいけど、ここまで切ないほどの暖かさまでは感じなかったかもしれない。彼自身が時間をかけて作り上げ、お酒を寝かせることで、離れている時間さえも価値に変換する。ただほっておくだけでは意味がなくて、信頼できる人にこまめに手入れしてもらう。

実現するとしたら、言い方はあれだけど、とても理想的でサステナブルなビジネスのように思えた。自分の喜びが相手の喜びで、そこにコストと価値が実に正しく発生する。それが同一直線上に、無理なくすーっと存在している。(もしかして彼、抜群な企画職の才能があるんじゃない?)

そしてそれはやっぱり、彼が、目には見えない"大切"を信じ、体現しようと考える思想の持ち主だからではないだろうか。"星の王子さまとバラ"の関係性のように、大切、には手間も時間もかかるのだ。手間と時間がかかるから、大切なのだ。

ジンくんが別話題で言及した、到底持続可能とは思えないアイドルビジネス。もしかしたら彼にはもう、誰の笑顔も失わない方法のヒントが見えているのかもしれない。ファンもその覚悟で彼らのチャプター2を見守り支えていくべきなんじゃないのかな。

この水は身体を養うだけのただの水とは違う。星空の下を歩くことと、滑車のきしみと、ぼくの腕の力仕事から生まれたものだ。だから何か贈り物のように心に利くのだ。

星の王子さま

2.ムルフェ

今回おつまみとしてジンくんがパクパク食べていたムルフェ、確かジミンしぃが面会のお土産に持って行ったんだっけ。

どうしてこんなに、
JIN × 食は胸を打つのだろう。
ファンがついつい彼の周りや背後に見ては心配してしまう、"おびただしい不穏や不満"みたいなものの中で、とんでもなくピュアピュアな光で輝くものだからか?だとすると、それは間違いなく、"いま・ここ"の幸せにフォーカスするという、彼の強い意志からくるもの。

王子さまはいう。砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ。砂漠は果てしなく思えるけど、そのどこかに井戸がある(BTS風に言えば海がある、ですね)と思えば、希望ですべてが美しく、変わって見えるのだ。

ともすればセンチメンタルになりまくるジンペンが差し入れムルフェの話でほっこりするのは、彼の忠実なまでの大切なもの=幸せへの集中力が、不穏(かもしれない)彼の周りをもパッと明るく照らしているように見えるからだ。そしてそんなジンくんが、何者にも変え難く美しい。

この眠る王子さまがぼくの心をこんなに揺すぶるのは、彼が1本の花に忠実だからだ。寝ているときでも、バラの姿が、まるでランプの炎のように、彼を照らしている……

星の王子さま


3.息を止められるようになったこと

最後に、ささやかなこのエピソードがとてもジンくんらしくて、ちょっと泣きそうになりました。

自分は何も持っていなくて…といつもの如く独白するジンくん。全然そんなことないってユンギがこれもいつもの如くファンの代弁をしてくれてたけれども。結局彼が自分を認めている象徴的な出来事は、

"友人とプールで息止め勝負した時、2倍長く止められたこと"

なのだ。

踊りながら歌うという長年の苦労、そのためのきついトレーニングの成果が自分の身体にしみについていたこと、それをふとしたきっかけで知れたこと。彼は続ける。"無駄に生きてきたわけじゃなかったんだな"。いやいやあなたのどこに無駄に生きてきたかも?と思う余地があるんだ。そんなん、私はどうなるんだ。

でも、結局"すべては過去として忘れてしまう"彼にとって大切なのは、誰かからの賛辞でも慰めでも、脚色されたストーリーでも結果でもない。自分自身の身体に、自分だけの、誰かを幸せにするためのスキルが確かにしみついていたんだということ。記憶・思考ではつなぎとめられない大切なことを、他でもない自分の身体に刻みつけて、持ち運ぶジンくん。

私は私の身体に、長年積み重ねてきた大事なことを刻みつけられているかな。名声でも名誉でもお金でもなく、それを拠り所にできるかな。

ことばじゃなくて、してくれたことで、あの花を見るべきだった。あの花はぼくをいい香りでつつんでくれたし、ぼくの星を明るくしてくれたんだ。

星の王子さま

↑名言はこちらから抜粋させていただきました

彼が星の王子さま然としているのは、きっと、そういう人生の大切なことを、あらかじめすべて兼ね備えたかのようにぽろっと教えてくれるその雰囲気にもある。だから見るものは尊さの中にザワッとするものも感じてしまうんじゃないかな。今私の目の前にいるジンくんは、王子さまのように"不時着"してるにすぎない、いつか去っていってしまうんじゃないか…そういう儚さも見えかくれするからなんだよね。

The Astronautで、And I love youと言ってくれた心強さと、釜山コンサートで喋ってた"アイドルが転職"という言葉で、それを振り払いたいような自分がいる。

あっあと、やっぱりジンくん、あなた事業企画の才能もあると思います!!帰ってきたら、時にはずる賢く、我らを幸せにしてくれい!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?