ありのままの自分でしか、どうせ勝負できないから
ありがたいことに、文章を書いたり、人前でお話しさせてもらう機会をいただいたりする。(あっいや全然大した規模じゃないですよ)
この前オンラインセミナーを配信したんだけど…なんかあれですね、肩に力が入っちゃって。これは面白いかな?この言い回しだどうかな?と考えると固くなってしまうし(大抵面白くないし)、アドリブも効かなくて。
終了後、思った。
ああ、恭平くんになりたい…。
彼の何がすごいかというと、それはもう本当に"素"で。
一般的にアイドルに限らず人前に立つ人は多かれ少なかれ "見られている" 意識があると思う。スイッチが変わると思うのよね。
彼に関しては、それが一切ない。
まるで飲み会で友達に話しかけるみたいに話すから、時々聞き取りづらいくらい。
ナチュラルさが彼の最高の魅力である。天然とかではない、ナチュラルの最上級。(入所当時から "おバカハンサム" と言われていたが個人的にしっくりこない)
なんというか、普通に"かっこいいお兄さん" をやっているのよ。変なおじさんが、志村さん扮するキャラクターだとしたら、かっこいいお兄さんは恭平くんなんよ。
彼は彼自身そのものが、最小単位の、ノームコアなかっこいいお兄さんなのよ…
この髪型フェチの私が髪型に惹かれない。
かっこいいお兄さんに、髪が生えてる。
それだけ。主語は髪型にならず、あくまでも恭平くんである。
伝わるかしら???
そして彼は、好きなものは?と聞かれて自分、と答えるようなナルシストキャラな一面もある。
なのに、なぜかドキュメンタリーで見る態度は逆説的な様相を呈している。
ありのままの自分で勝負する、
じゃなくて
ありのままの自分でしか、どうせ勝負できない
と最初から腹を括っているように見えるのだ。
アイドルとして、綺麗な顔を見せるよ。
でも綺麗じゃない瞬間もあるよ。
もうその辺、気にせずやっていくから。
という覚悟を感じる。
ナチュラルすぎて、周りの大人からはどうしても覇気がないように見えるらしい。うっかり振り付けを間違えて、今何の時間かわかる?ちゃんとやって?とガチで怒られている時の顔がなんとも言えなかった。
それでも、言い訳もしなければ、無理に優等生ぶることもしない。怒られるシーンの彼は照れてるようにふてくされているようにも見えて視聴者はドキドキするけと、それは何の計算もない彼のそのままの感情なのだ、きっと。
気にしていないわけがない、なぜなら彼はデビューが決まった瞬間、"安堵と心配の涙" を流していた。自分が足を引っ張っていることがわかっていたから怖かった、デビューが決まってよかった、でもどうしよう。
ありのままの自分でしかどうせ勝負できないけど、ありのままの自分に超えられない壁がある。でもそれは、ありのままの自分にしか超えられない壁でもある。
真っ直ぐ悩みながら、ちゃんとぶつかりながらそのまま生きていくしかない、彼の生き様がひたすら眩しい。
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