勢いは西から
第一志望の大学の不合格を知った次の日には、もう第二志望の後期試験会場に向かわなければいけなかった。
この間あんまり記憶がなくて、
気づいたら万博記念公園の太陽の塔がにょっきり生えているのが見えて、
おお…大きいなぁ…と実感したことだけ覚えている。
受験生だった私と友達は2人で嵐のいる関東に行くんだと誓い(前記事参照)、失敗し、揃って第二志望である関西の大学に進学した。
明確なビジョンもなく、東京にキラキラ未来の全てがある!と思い込んで勉強に励んでいたから、なんか力が抜けてしまった。
…とはいえ、大学生活はとても楽しかった。
太陽の塔もすっかり見慣れたものとなった。
結局、卒業後も関西で就職し、
関西の地名もローカル番組も言葉もそれなりに馴染んできた。明確にやりたいことも見つけたし。
でも1回だけ、2020年末の嵐のラストライブ視聴後、受験生当時の気持ちがむくむく湧いてきて困ったんだよな。
あれ?私これでよかったんだっけか?
私の人生の舞台、ここで良いのか?
このグローバル社会で、
オンラインで何でもできる時代なのに
いつまでも関西コンプレックスに悩まされる私。
そんな人間がなにわ男子というコテコテの関西アイデンティティアイドルにはまってどうなったか?
答え:
なんかありがとう…
となった。
豊中と千里中央に現実感ある
キラキラした世界線が存在している…だと…?
(どちらも余裕の大学時代の生活圏内)
なんだかとてもありがとうと思った。
でも何にありがとうなんだ???
そもそも関東と関西に明確な壁なんて存在しない。あるのは、距離と移動にかかる時間、コストである。
彼らはデビュー前こそ2拠点で活動していたはずで、そうなると
当然物理的な移動があるじゃないですか。
エピソードトークにもよく新幹線が登場するんですよ。
往復5時間以上ですよ。毎回。
同じルート、ただ座っているだけ。
この時間がもたらす情緒への影響って
結構ばかにならないと思うんです。
なんでわざわざこんな時間かけてと悔しく思いつつ、時間かけて行かなければいけない理由がそこにあることの嬉しさもごちゃ混ぜだったであろう移動時間。
私自身、社会人になってから東京出張が結構増えて、移動にもすっかり慣れてしまったが、
それでも東京に向かう時は自分が必要とされているケースが多いから
行きは当然ワクワク、緊張するし、
帰りは、また日々を頑張って戻ってくるんだ…と決意を新たにする時間となる。
(最近は海外も経験したが海外は慣れなさすぎてそれどころではなかった…っ…!)
東京行ったからって昔思い描いてた夢が無条件に叶うわけじゃないのはもう充分すぎるくらいわかっているけど、
この片道2時間半強の移動は、今でも私の人生そのものの矢印をわかりやすく示してくれている気がする。
あれ?
あーなんかうまくまとめられなくなっちゃった。
言いたかったことは、、つまり、、
今いるところはどこだってよくて、
ここじゃないどこかで戦おう、必要とされてみようと思う、志向する気持ちを持ち続けることが大事なんだなー
ということ。
とりあえず、さっきの
なんかありがとう、は
コンプレックスを持ちながら関西にいる、
うじうじしつつも頑張りたいと思う今の私を
肯定、応援してくれてそうでありがとう、
なのかもしれない。
うーんやっぱりうまくまとめられない!
馴染みある地名が出てきたことで
地理関係がリアルに可視化されて、
ぐわーーっとそこまで考えた次第でした。
ローカル性は仲間意識を生むよね。
そういう意味で固まる強さを彼らはコンセプトレベルで持っている。
ローカルで固まって、違う場所に強く向かっていくグループ。
で、ようやくタイトルを回収すると、
大西くんの自己紹介、
勢いは西に、じゃなくて
勢いは西から、なことに意味があるんですね。
泣ける。
本当はデビューメモリーズ見た時に気づくべきだったよね。
彼ら、わざわざ関西から旅立つ演出を見せてくれてたやないか。まさにリアルな移動込みで。
まさに、勢いは西から。
高3の春、私が虚ろにはじめましてした
あの太陽の塔から。
※ふと、『グローカル』という言葉を思い出した。
色々とうまく言葉にできないから
次ちゃんと整理して語ろうっと。
今回は私のアオハル話feat.太陽の塔ということで。
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