コント風?「探偵小説」

探偵「皆さんに集まってもらったのは他でもない。この名探偵様によって事件の犯人が分かったのだ……3年越しに」
第三者「いや名探偵にしてはかかりすぎだな!」
(探偵がこちらをギロっと睨む)
探偵「そんなこと言うでない!他の依頼こなしてたら忘れてて、思い出すのに1年、資料がどこにいったか探すのに2年、その後先ほどまで寝てて今謎を解いたのだ!それだけの話だ!」
第三者「殆ど無駄な時間じゃねーか!てか今解いたのかよ!すげーな!」
被疑者A「探偵さん、本当に謎は解けたのでしょうね?頓珍漢なこと言ったら承知しませんよ?」
被疑者B「そうだそうだ!我々はね、この悲痛な事件を忘れたことは無いんですよ!おかげでずっと夜しか眠れなかったんですから!」
第三者「いや普通の生活してんじゃねーか!」
被疑者B「さっき起きました!」
第三者「その報告いらないわ!しっかり昼まで寝てるんじゃないよ!」
探偵「話を戻しまして…この事件のポイントは、凶器にあります。凶器はこちらのハンマー…」(写真を示す)
「こちらのハンマー…よく見たら何かに見えてきませんか?」
被疑者B「え…何だろう…」
探偵「…そう、これは…『T』です!!」
第三者「いや見えるけど!それが何なんだ?」
被疑者A「ま、まさか…!!」
第三者「まさか…?」
探偵「そう…これは、『たけのこ』の『T』です!!」
第三者「は!?何を言ってんだこいつは!??」
探偵「そう、これは『きのこの山』派『たけのこの里』派による争いの末に生まれた事件だったのです!」
第三者「こじつけが凄い!」
探偵「そしてこの事件の犯人は…被疑者B!君だな!」
第三者「いやそんなしょうもない理由で殺すやついるか!」
被疑者B「な、何を言ってんだ…証拠を出せよ」
第三者「その前にきのこの山たけのこの里にツッコめよ」
探偵「事件現場のクローゼットの中にこれが見つかった」
(破れたきのこの山のパッケージを差し出す)
「被害者はきのこの山派だった、そしてお前はたけのこの里派だった、普段からきのこの山派である被害者を憎んでいたんだな、そして事件当日、ついに争いが勃発し、その争いの末に殺してしまったんだな」
第三者「どういう状況?そんな訳ないだろ」
被疑者B「は、はは………そうだよ、あいつがたけのこの里をバカにしてきたんだ、あいつが悪いんだ!」
第三者「本当かい!」
被疑者A「あ、あなた…たけのこの里派だったの!」
第三者「あんたも乗っかるんかい!」
被疑者B「そうだよ…隠してたけどな、お前もきのこの山派であることは知っていた、ただお前はバカにはしてこなかったから何もしなかっただけだ、ちょっとでも愚弄したらいつでも殺してやろうと思ってた」
被疑者A「そ、そんな…」
第三者「僕もう分かんなぁ~い」
探偵「さあ、もう諦めるんだ。いいな。」(被疑者Bを取り押さえる)
被疑者B「く、くそ…最後に言わせてくれ。たけのこの里はあのクッキー部分とチョコの一体感がいいんだ。きのこの山は認めないからな!」
第三者「どうでもいいわ!」
(警察が来て、被疑者Bを連れていく)

被疑者A「悲しいですが…犯人を見つけてくださってありがとうございました…」
探偵「いやぁとんでもない、少し時間はかかりましたが、名探偵に解けない謎は無いんですよ」
第三者「少しどころじゃないけどな」
被疑者A「最後に1つだけ…探偵さんはどちら派なのでしょうか?」

探偵「僕か?僕は…『きこりの切株』だ。」
第三者「いやマイナーなやつ!」

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