流産のはなし

妊娠発覚から流産までのおはなし。
この話については、正直に言うとまだ私自身の中でも
消化しきれていないことであると自覚している。
だけど、こうやって文字にて記憶を記録として残すことで少しでも
前に向けるようになればいいな。
今はただ、本当に辛くて辛くて仕方がないけど、
突然いなくなってしまったお腹の子に感謝する気持ちとともに
また私のもとに戻ってきてほしいなと思い、今を生きる。

妊娠発覚

妊娠が発覚したのは、６月後半のある日でした。
もともと基礎体温は毎日測定し、生理日になっても高温期を
維持していたため、フライング検査をしてみた結果、、
なんと陽性でとても嬉しかったことを覚えている。
自覚症状としては、
・とにかく眠い
・睡眠時間が短くなる(不眠？)
・おりものが生理前になっても減らない
ただ、生理前と症状が似ているものも多くあり、妊娠初期特有の
症状の特定は難しいなと感じた。

通院１回目　(4w5d)

妊娠検査薬で明確に陽性であると判断したために、病院に行ってきた。
胎嚢 4mmで妊娠判定をもらい、とても安心したと同時に
この子をちゃんと育てられるかなと不安でいっぱいだった。
夫にも報告し、これからの成長を二人で楽しみにしていた。

通院２回目　(5w3d)

前回の検診で胎嚢4mmで確認はできたが、
まだ小さいとのことで再度通院したところ、
胎嚢 8mmになっており、一安心だった。
ただ少し成長が遅いと、先生から言われたので気になっていた。

通院３回目　(6w3d)　稽留流産の可能性

先生からは次回は2週間後で問題ないといわれていたが、気になることが
あったので、病院にいくことにした。
気になることとは、病院に行く4日前から出血があったことだ。
最初はおりものに少し血が混じるくらい。ネット等で調べたら、子宮が
大きくなる際に出血することもあるので、問題ないと書いてあった。
然しながら、4日間連続で出血するのは普通ではないと思い、受診した。

受診した結果、胎嚢が成長していないことがわかった。
また胎嚢確認してから2週間後に心拍確認できない場合は流産の可能性が
高いとのことで、また3日後に受診し、心拍確認できなければ稽留流産の
診断となると先生から言われた。
稽留流産となった場合は、自然排出まで待機 もしくは手術となる。
今後について丁寧に説明してもらったが、何も頭に入ってこなかった。

稽留流産 (6w3d) 自然排出

午前中に病院に行き流産の可能性が高いということがわかり、
ただただ悲しくて、泣きながら帰宅した。
そして先ず、流産の確定診断のために会社を休む必要があり、
ちょうど繁忙期で申し訳なかったがいつ休むか考えていた。
また稽留流産と診断された場合は、自然排出か手術がいいか、
決めることもできずに、家に帰ってからも泣いていた。

初期の流産は、赤ちゃん側の染色体異常が原因であるということで
母体のせいではないと説明は受けたが、心が追い付かない。
なんで私のお腹では育たないのだろう、私がいけないのかなと。
夫も励ましてくれたが、どうしても気持ちを切り替えることができなかった。

病院から帰宅し、午後になってからお腹が痛み出した。
1時間くらい腹痛に耐えたその時に、明らかにぬめっとした何かが
身体の中から出てくるのを感じた。おそらく、出血したのだろう。
トイレに駆け込み、トイレの水が真っ赤に染まっていくのを見て、
ああ、お腹の赤ちゃんはダメだったなと感じた。
しばらく出血が収まるのを待っていた最中、スルッとなにかが
落ちていくのを感じた。白っぽい楕円形のもので、それを見た瞬間に
胎嚢だとすぐにわかった。病院に持っていくために拾い上げて、
サランラップに包み、本当に赤ちゃんは
お腹の中からいなくなってしまったのを実感した。
すぐに病院に行き、子宮の中を見てもらい、
胎嚢が自然排出したことを確認した。
あとは子宮の内容物を吸引し、抗生物質を処方していただいた。
これで私の妊娠生活は終わり、これからはお腹に赤ちゃんのいない
生活をしていくと考えると、とにかく辛かった。

今後

実はこの出来事は3日前のことで、書くことで自分の中で
少しでも思い出として消化できたらいいなと思っている。

今思えば、もともと成長が遅いのも流産する兆候であったのかなと思う。
また出血についても継続していたので普通の妊娠生活ではなかったのかな。

ただ、流産確定しに行く前に自然排出という形で我が子がでてきてくれて
自然流産か手術を決められない優柔不断な私に対し、
本当に親思いの子だったなと。
願わくば、また私のお腹に戻ってきてね。ずっと待ってるよ。