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2024.7.6 新宿駅ファイナル街宣

東京都知事候補の蓮舫です。
明日の選挙の、それに向けて最後の私の街頭演説にこれだけの人にお付き合いをいただけること、心からお礼を申し上げます。ありがとうございます。

今日昼間、国分寺駅で街頭演説をしました。多くの方が集まってくれた。演説をして帰る時に、2通の手紙をもらいました。
1通は、小さな女の子が私の友人に、蓮舫さんに渡したかった。泣いちゃったみたいだけど、なんて書いてあったか。強い筆圧で一生懸命書いたひらがなで、「れんほうさんへ。がんばってください。おうえんしてます。」
キュンキュンするでしょ。
もう1通あります。「私は32歳の女性です。平成4年に生まれてから1回も景気がいいという社会を感じたことがありません。ずっと投票には行ってるけれども、いつも勝つのは与党の大物と言われてる議員だけで、政治に絶望していました。だから今回、都知事選に蓮舫さんが出てくれたのが、私の今の希望です。」と書いてあった。
これだけで私は決断して良かったと思ってる。

昨日有楽町で、築地女将さんの会の方から手紙をもらいました。長い手紙だったけれども、書いてあるのは、「築地の皆さん、私たちは騙された。あの人に勝たしてはいけない、頑張ってください」というエールでした。

私は、いや、私たちは、この8年間で学んだんじゃないでしょうか。
これからの都政に必要なものは何か
嘘のない、誠実で正直な都政じゃないでしょうか。
オープンで公平な都政ではないでしょうか。
政官業の癒着を疑われない都知事が必要じゃないでしょうか。
歴史に真摯に向き合う、そういう姿勢の都知事がいるんじゃないでしょうか。
持続可能な開発のあり方を常に探求していく都知事がいるんじゃないでしょうか。
変えましょうよ。この8年、学びすぎた。
これからの4年はこれまでの延長戦ではない、私にリセットをさせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

20年間国会で、参議院で、行革と少子化対策、ずっとやってきた自信がある。私の経験を、私の知見をぜひ使っていただきたい。

少子化は私には原点がある。自分の子育てだ。
27年前、双子を妊娠して楽しみだった。
子どもたちに早く会いたい。早く生まれてほしい。どんなお洋服を着せようか、どんなご飯を作ろうか、大きくなったらどんな会話ができるんだろう。楽しみだった。
でもね、初めての出産、初めての子育てって全く期待を裏切り続ける。
赤ちゃんって泣き止まないんですよ。抱っこしても泣き止まない。ベッドに置いたらもっと楽。乗せたら暴れる。むずがる。2人いるから同時にこれをやる。
こういう暑い夏に生後3ヶ月だった。家にいる時間が長くなると喋れない赤ちゃんがなんで泣いてるのか追い詰められる。
ただでさえ社会から取り残されてるという不安の中で、本当に孤独でした。あの時に誰かに言ってもらいたかった。「孤独じゃないよ。みんな同じだよ。」そういう場所が欲しかった。

双子が幼稚園になった時、出来やしないのに靴紐を結びたいと言い出す。
でも朝の忙しい時間帯、 仕事に早く行かなきゃいけないのに、幼稚園に早く送り届けたいのに、一生懸命靴紐を結ぼうとする。結べないんですよ、まだ。
そうするとどうするか。その手をはたいたんです。「もうやめなさい。ママが結ぶから、ママが遅刻するから。」
たった数年しか生きてない赤ちゃん、子どもたちに、30年も生きた母親が3分待てなかった。私はあのことを実はすごく後悔している。

あの時に言ってもらいたかった。
「もっと余裕を持って、大丈夫だから。」
あの時に会社の人に言ってもらった。「3分は遅刻じゃない」って。

私は子育ての支援というのは、産めよ増やせよが前提じゃないと思っている。産まない女性が問題だと自民党の政治家は言う
自分たちが政策を無策で何もやってこなくて、少子化が進んだら、それを女性のせいにするなんていう、そういう政治は、東京都から終わりにさせてください。

東京で子育てする人の孤独に寄り添う、不安に寄り添う。
それだけじゃない。
今はいろんな生き方がある。いろんな人生の選択がある。
結婚する人、子どもを産まないという選択、結婚しないという選択、大好きな同性パートナーと暮らすという決断。結婚をしても選択的夫婦別姓が実現するまでは婚姻届を出さないという男女カップルの判断。1人で子どもを育てるという決断。
私はそのどれをも尊重する。誰も排除しない、皆さんを尊重する、お互いが尊重できる、本当の意味でのダイバーシティーの東京を作り上げたいんです。一緒に作りませんか

あなたの決断を、笑わない東京を作りましょうよ。
あなたの幸せを応援する東京を作りましょうよ。

なぜ私はこう思ったか。東京のお金の使われ方が規定路線なんです。 今までの延長戦なんです。
合計特殊出生率が減り続けたら、結婚させるという政策をとる。
婚活アプリ?皆さんの結婚の思い出の曲を漫画にして披露する?
そんなのに3億使う余裕があるんですか。
こんなの思いっきりやめましょうよ


それがトップダウンの決断でしょう。
思いつきの発案に制作に、予算を作るのもやめましょう。
プロジェクションマッピング、2年間関連予算で48億円。
小池都知事は言います。「20万人の人が見に来てくれた。」観光政策として否定はしません。
でもね、20万人の記録と思い出に残るのに48億使うんだろうか。
私だったら立ち止まる。そして考える。このお金で何ができるんだろうか。

東京は家賃が高い。
子どもを3人以上育てている人、住民税非課税世帯の人たち。
この人たちの家賃を支援をしたら、子どもの食事が一品増えるんじゃないか。子どもが進学できるんじゃないか。 何かを諦めないで済むんじゃないか。荒い試算で、この人たちにひと月2万円の家賃補助をしたら、1年間で必要な予算は48億円です。

どちらに使ったら皆さんの税金が生きた使い方になりますか。
家賃支援じゃないでしょうか。

この話にはまだ続きがある。
プロジェクションマッピング事業、政官業の癒着が疑われる。
東京都が48億を請け負った業者に直接発注してるんじゃない。
間になぜか、事務局が開催している。実行委員会と言います。
東京都の職員、都庁のある新宿区の職員、もう1人が東京観光財団という団体からです。
この東京観光財団の理事には、大手広告代理店の幹部が名を連ねてる。
この東京観光財団に出演、お金を出してる企業はこの大手広告代理店です。
この人が間に入って事業を発注した先が、この広告代理店の子会社、関連会社なんですよ。 政官業の癒着が疑われるんじゃないですか。
議会で怪しいことがないというのであれば、情報を出してほしい。出てきた公文書は、見事な黒塗りでした。
洗いましょうよ。私に洗していただけませんか。こんなお金の使い方、許しちゃダメでしょう。

同じような事例はほかにもあるんです。命の水、水道。
3年前から2年前に東京で暮らして水道を止められた人が急増、倍増しています。10万から18万。なんでなんだろうか。
それまで、水道料金未納な人のお宅には、検針員が何度も何度も歩いてお宅を訪ねて、「大丈夫ですか、分割払いもありますよ、払ってください。」
丁寧な対応をしていたのが、2年前から突然やめて郵便に変わったんです。
郵便が水道料金未納な家庭に届いて、納められないといきなり水が止められる。

都の担当は言います。「止めたらすぐ払ってくれる。」
払えるのに払えない人は止めてもいいでしょう。でも、払いたいのに払えない人が払ったとしたら、何かを犠牲にしたんじゃないですか。
電気料金ですか、食料費ですか、子どもの何かですか。
行政官は、これを行革だといって7億財源が浮いたと誇るのではなくて、そこに困りごとがあるんじゃないかと想像して話を聞いて、同じ東京都内の福祉部局につないであげて、その人たちを底上げするのが、私は東京都の職員の仕事だと思っています

ここに来て、神宮外苑再開発の事業者が何かメッセージを出してますよね。
選挙の直前にメッセージですか。自分たちは説明会をやってきた、手続きを取ってきた、主張はするのは結構でしょう。
でも、その住民説明会、どうですか。限られた切り取られた住民、メディアは入れない、質問には制限をかける、時間は短い、さらなる要請には答えない。
そこに答えないでいて、都知事選の直前になって自分たちの正当性を主張するのであれば、去年の秋、小池さんから求められた木材保全、伐採保全計画を先に出すことこそが事業者の役割じゃないでしょうか。

小池さんに聞きました。
「まさかだけれども、再開発の業者からパーティーのチケット買ってもらってませんよね。」「法律にのっとってやってます。」見事に答えてない。つまり、もらってないと言えない。
首長が、巨大な権限を持つ首長が、ビジネスの匂いとか政官業の癒着とか疑われることをやる。そんな話、恥ずかしい東京は、明日で終わりにしたいと私は覚悟を決めています。

当たり前じゃないですか。
自分のための都政じゃない。都民のための都政を私はやりたいと、本当にこの選挙戦を通じて心から思っています。

出生率、合計特殊出生率が1を切った。
でもね、長いこと時間をかけて減ってきた。奇策はないんです。
長いこと時間をかけて、産みたいと思える人が産んでいけばいい。でもその時にアプローチ変えましょう。 結婚させる。出会いを作る。そうじゃない。今の若い人たちの姿が見えていますか。

この20年間で、小泉構造改革で非正規社員が60万人増えて、若者が社会に出るときに安定職に就けない不安がどれだけのことか。だったら、私は皆さんが収めてくれた税金を増税はしません。今ある有効な資源だけで、若い人たちの給料を上げることができる。

それは一般会計8.5兆。東京都は自ら事業はしていない。どこかに外注、どこかに委託、どこかと契約をして仕事をしてもらってる。だったら、東京都と
公契約を結びたいという企業には要件をつけよう。
自分の企業で雇ってる若い人たちの待遇を改善しなければ、公契約の契約には手を挙げられないようにするのはいかがでしょうか。

そうすると都は言うんです。「大企業だけが有利じゃないか。」
確かに大企業は若い人たちの待遇改善してるかもしれない。でもね、東京都の仕事、公契約の相手、大企業が請け負っても、小請け、孫請けに再発注、再発注、再再発注されるんです。
だったら、中小零細・個人事業主に大手がさらに発注を繰り返すんだったら、 適正な価格で、人件費を切らないで、経費を削らないで、適正な価格で契約をすることを要件づけるのはいかがでしょうか。

だったら、東京都の皆さんの納めた税金が本当に生きた使い方となって、ブラック企業がなくなるんじゃないですか。
人手不足だから頑張って若い子の雇用をしっかり支えてる中小零細に、ビジネスチャンスが増えるんじゃないでしょうか。
経済が回るんじゃないでしょうか。
若い人が豊かになれば、私は分厚い中間層を作ることができると思っている。

もう1つ、 若い人たちの負担を減らしたいんです。
大学等を出て、2人に1人が奨学金という借金を抱えて社会に出ます。平均額が310万円。
それで非正規になって有利子だった場合、いったいいつ返せるのか分からない。何度この切ない声を聞いてきたか。
40代になってようやく返せた、でも結婚を諦めた。子どもを諦めた。お互い奨学金を抱えるカップルだから、将来設計が描けないから。私は、若い人たちが自分の人生の何かを諦める、何かを気に捨てなければいけない、そんな東京都はそろそろ改善をしていきたいと思っています。

子どもたちを守ってくれる保育、子どもたちの学びを支えてる教育。皆さんの命を支えてる医療。シニアの皆さんの安心を守ってくれる介護。
この分野で働いてる若い子、この分野で働きたいと思ってるい子、その子たちの奨学金の返済を東京都が支援するのに、皆さんの税金を使わせていただけないでしょうか。

生きた税金の使い方をしましょうよ。
若者を豊かにしましょうよ。
若者が分厚くなる東京都にしましょうよ。
負担と不安を取り除きましょうよ。

これを言うと「分断だ」と言われる。「排除だ」と言われる。
私は誰かさんみたいに排除はしません。
皆さんを包み込みたいと思ってる。

だってそうでしょ。
若い人の手取りが増えれば、安定雇用で収入が増えたら、税金が増えるんじゃないですか。収める税金増えるんじゃないですか。安定した雇用についたら、社会保険料の担い手になるんじゃないですか。
それは、医療と介護の持続可能性を東京都が牽引することになるんじゃないでしょうか。

それは、今80、90のご両親の介護を見ている50代、60代のお子さん、自分がいつか介護離職するかもしれないという不安を取り除き、お父さん、お母さんをヘルパーさんや施設に預けて、安心して働くことができるようになるんじゃないでしょうか。

分断じゃない。東京は子どもが安心して大人になれる街になる。
若者が豊かになる、 現役世代の安心になる、シニアの安心につながる、循環する東京都を蓮舫は皆さんと一緒に作っていきたいと考えています。

小池さんは、光に光を当てるのは大変得意です。
でもね、自分で輝ける人は自助でやってくださいよ。自分でやってくださいよ。
でも、自分がつまづいた時のために政治はある。
私は光を当てたいのは、この8年で格差が広がり、光と影が広がり、長く伸びた影に光を当てて、その影が短くなるまで、その影が薄くなるまで光を当て続けて、その人が1人で立ち上がって歩いていけるようになる。
そういうボトムアップの都政を担いたいと心から思っています。

新しい民主主義を生み出してくれてありがとうございます。
今回の都知事選は景色が違う、光景が違う。
誰に強要されたわけでもない、政治に求められたわけでもない、私にお願いをされたわけでもないのに、Rのピンクプラカードを持って、期日前投票に行こう、変えよう、投票に行こう。そういう活動を、ひとり街宣を始めてくれる人がいた。

街に立つの怖かったでしょう。不安だったでしょう。声をあげて、何か言われたらどうしようと思ったでしょう。
でも続けてくれた人が、今日までにプラカードを掲げて投票を呼び掛けてくれた人が、今日までに3000人を超えました。
都内の駅で立ってくれた人たち、ありがとうございます。その駅の数は、727駅になりました。

ここに、東京発着の空港とか東京発着の新幹線の駅は入ってない。東京から出て、大阪で、京都で、 愛知から、九州から東京に来てくれた人は入っていない。その数を入れたら、皆さんが生み出した新しい民主主義は無限大だと私は考えています。

こんなに心強いことはなかった。
こんなにありがたいことはなかった。
これでマイクを置きますが、明日には結果が出ます。
どうか皆さん、最後まで、最後まで戦っていただけませんか。蓮舫と戦っていただけませんか。私を勝たせてもらえませんか。都知事にさせていただけないでしょうか。

私には覚悟と自信があります。
どうか皆さん、蓮舫のために動いていただきたい。
そして、明日から皆さんと始める東京都を私は作り上げていきたいということを最後に強くお願いを申し上げ、皆さんへの最後のお訴えと代えさせていただきます。

ご清聴ありがとうございました。ありがとうございました。ありがとうございました。ありがとうございました。
ありがとうございました。よろしくお願いします。


34:00~ファイナル街宣

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