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石川大我議員(立憲) 2024年4月25日参議院法務委員会

石川大我議員(立憲)の質疑の文字起こしです。

石川議員
立憲民主・社民の石川大我でございます。今日もどうぞよろしくお願い致します。
共同親権の前に、いくつか積み残しを質問させていただきたいというふうに思います。
(中略:刑務所内の凍死事件とLGBT問題の流れ)

民法等の一部を解説する法律案、共同親権の質問です。
DV加害者の認知の歪みについてお伺いしたいと思います。
DV加害者の認知の歪みですけれども、DV・虐待加害者に認知の歪みがあり、加害の事実や加害性を否認し、むしろ「自分は被害者なんだ」と被害者意識を抱く方もいると聞きます。
一方、被害者側が被害者であると認識できず、暴力を受けDVであると認知していても、「自分が悪い・自分に原因がある・相手が正しい・相手の愛情だ」というようなケースも散見されますが、そのような加害者や被害者の心理と行動について、法務省として具体的に手当てを考えていますでしょうか。

小泉法務大臣
法制審議会では、DVが問題となる事案においては、その加害者や被害者の認識に客観的事実と大きな隔たりがあるケースがあることを十分認識した上で議論が進められたと承知しております。
また本改正案では、例えばDV等のある事案では、裁判所は必ず父母の一方を親権者と定めなければならないと規定するなど、DVのある事案にも適切に対応する内容となっており、裁判所において当事者双方の主張・立証を踏まえて適切な審議が行われるものと承知をしております。
本改正案を円滑に施行し、子の利益を確保するためには、DV等を防止して安全・安心を確保することが重要であり、法務省としては本改正案の趣旨内容が正しく理解されるよう、適切かつ十分な周知広報に努めるとともに、円滑な施行に必要な環境整備等について関係府省庁等としっかりと連携を行い、適切に取り組んでまいりたいと思います。

石川議員
最高裁に伺います。
家庭裁判所や調停委員など質の向上の担保及び人員、マンパワーの拡充をどのようにしていく予定でしょうか。

最高裁家庭局長
裁判所では、従来から裁判所をはじめとする関係職員の専門性の向上につきまして、例えば専門家にご講演をいただいたり、実際の事例を想定した研修を行う等してきたところでして、引き続きこのような研修等を実施して専門性の向上に努めてまいりたいと考えております。
また、この裁判所に期待される役割、これを適切に果たせるよう必要な体制の整備にも引き続き努めてまいりたいと考えているところでございます。

石川議員
修正案について米山議員にお伺いしたいと思います。
5年以内の本文の中身を検討することに関し、本法案の施行後、どのような不利益・困難が想定されるのか、想定される具体的な事案を示しいただきつつ、それに対してどのような手当を導入することによって解決ができるのか、そして修正案提案者として、修正案を閣法法案の本文に入れることが仮にできるとすれば、こういうところを入れたら望ましかったんじゃないかという、その思いもお聞かせください。

米山議員
本改正案は、国民に与える影響が非常に大きく、離婚後の父母や子に対する様々な支援策が適切に運用されることが必要不可欠です。
そこで、お尋ねの附則第19条第2項では、政府に対し施行後5年をめどとしてその施行状況を勘案して父母の離婚後の子の養育に関する制度や支援施策のあり方等について検討を加え、必要があるときは、検討結果に基づき所要の措置を講ずることを求めております。
具体的な検討事項は、まさに新法の施行状況等を勘案して政府において適切に判断していただくことになりますが、例えば附則第19条第1項に基づいて、施行日までに講じられる協議離婚時の親権者の定めが父母の双方の真意に出たものであることを確認するための措置に関して、施行前に措置を講じた上で、さらにその後の施行状況等を勘案してさらなる措置が必要と考えられる場合には、そのようなさらなる措置について検討することも想定されると考えております。
また、父母の離婚に当たって子の利益を確保するためには、監護者または監護の分掌・養育費・親子交流といった子の監護に関する事項を取り決めておくことが極めて重要と考えられるところ、施行前に措置を講じた上で、さらにそのような取り決めを促進するための措置についての検討が必要になることも想定されると考えております。
なお、本改正案は今まで日本にはなかった離婚後の共同親権制度を導入するものですので、その利益、効用とともに不利益困難が生じることも考えられます。
衆議院法務委員会の審議では、今申し上げました検討事項のほかにも様々な懸念や具体例が示され、それに対する対策も議論された結果として、本修正が行われたという経緯がございます。
従いまして、最後と言いますか最初と言いますか、具体案またその修正案を閣法に入れることができれば望ましかったかということのご答えに関しましては、参議院における新たな議論に委ねさせていただきたいと思います。

石川議員
時間になりました。
まだまだ論点たくさんあると思いますので、これから質疑をしていきたい、続けていきたいと思います。ありがとうございました。

以上
誤字脱字がありましたらすみません。

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