見出し画像

それぞれの自由

「ちょっと消毒してないもの持って部屋に上がってこないでよ!!」

今思えば、あの時の私は人生で多分1、2を争うほどピリピリしていた。

少し異常な警戒心というか、外から来るものは全てバイ菌!くらいの感覚だったような気がする。キツく当たってしまっていたであろう両親、祖母に謝りたい。

しかし自分で言うのはおかしいかもしれないが、状況的に無理もない。

36歳、昔なら高齢出産と言われていた年齢での初出産を控え、未知のウイルスが世の中を賑わせていたときだったから。

2019年12月、妊娠3ヶ月。寒くなってきたから身体を冷やさないようにと、暑がりだった私が暖房をしっかり入れて、腹巻きに着圧ソックス、私なりの完全防備でベッドに横たわり、中国武漢での感染者のニュースを他人事のようにTVでのんびり観ていた。この時は中国大変なんだなぁ〜くらいにしか思っていなかった。

2020年1月、妊娠4ヶ月。日本で初めての感染者のニュース。うわぁ、変な菌持ち込むなよ〜と思いつつ、まだTVの中の出来事くらいにしか感じていなかった。

そんなニュースが連日報道されるようになった2020年3月、妊娠6ヶ月。

都内での感染者が急増し、いよいよ身の危険を感じはじめたタイミングで切迫早産の危険があると産院で告げられる。ここまで悪阻や体調不良などはなく、今まで通り仕事も続けていた元気妊婦だったが、知らないウイルスを煽るような報道を毎日観ていたので、多少なりストレスもあったと思う。「あと3cm子宮口が縮まったら入院、とにかく絶対安静!」とのお達しを受け、このタイミングで変なウイルスに感染するのも嫌だと思い、家で大人しく過ごした。


2020年4月、妊娠7ヶ月。

5月中旬に地元に戻り、里帰り出産を予定していた。

しかし、緊急事態宣言なるものが出るかもしれない、ロックダウン?東京から出られなくなる?など様々な憶測が飛び交い、産院の先生から「世の中がこんな状況だから、東京で一人で産む覚悟をするか、今すぐ実家に帰りなさい、紹介状すぐ用意するから。」と、厳しいようでもあるが、優しさ溢れる言葉をいただいた。旦那とは遠距離の週末婚のような形、いわゆる別居婚だったので、一人で産むのはちょっと…と、産院の先生にお礼を伝え、すぐに実家に向かった。

マスク、消毒、緊急事態宣言、張り詰めた都内での空気から一転、地元名古屋はまだゆるゆると時が過ぎていた。

この危機感のなさに、産前でホルモンバランスも乱れていた私は荒れた。

そんな私に両親も祖母も文句も言わず、穏やかに付き合ってくれて感謝しかない。


切迫早産も乗り越え、面会や立会いに制限のかかる中ではあったが無事元気な男の子を出産し、息子は現在2歳。

仕事が大好きで、カイロプラクティックの先生をしていた私は、息子が0歳の時に早々に仕事復帰。接客業ということもあり、サロンから感染拡大なんてことがあってはならないし、自分自身も大切な赤ちゃんがいるので罹患するわけにはいかない。空気清浄機をつけ、手洗いのお願い、施術の合間に換気や消毒を行いながら丁寧な営業を心掛けた。

時が経つにつれ、ウイルスと向き合う人々の考え方や対策の差が出てくるようになった。私はそれでいいと思うし、人に強要しないのが正解だと思っている。

ワクチンを接種したい人は接種すればいいし、マスクをつけたい人はつけたらいいと思う。周りに流されるままに〜という人も多いと思うが、罹患中に人と接したりする迷惑な行為以外は、自分で選んだ道が正解で良いと思う。

自分なりに調べ、勉強した上で私は仕事以外ではマスクはつけないという選択をした。

人の身体に触れる仕事なので、元々衛生面については気を使ってきていた。

今まで通り、体調不良のお客様はお断りをし、手洗いうがい、施術中のマスク、こまめな換気、そしてしっかり食事を摂ってしっかり寝る。休みの日は外で子供と思いっきり遊ぶ。

家庭も仕事場も清潔に保つためには、自分が無理をせず、過度なストレスなく心身ともに健康でいること、ここが大切だと改めて感じている。


はじめてのnote投稿、パナソニックのナノイーXのコンテストに参加してみました。みなさんもぜひ投稿してみてください!

#清潔のマイルール #panasonic #ナノイーX #これからの清潔を語ろう #タイアップ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?