騙された!
と、言われたらどんな気持ちになるだろうか?
「そんなつもりはなかった」とか、
「はい、私は貴方を騙していました」とか、返答はこんな感じになると思う。
でも、気持ちは?
「騙す」って、どこからどこまで騙していて、どこからどこまでは騙していない、って白黒はっきりつけられるようなモノではないと思っている。自分は。
だから「騙された!」と言われたら、"気持ち"は
「よくわからない」
になってしまう。
人間ならみんなそうだろうけど(そうであってほしいけど)、多かれ少なかれ、自分を騙して生きている。本当は休みたいけど、お金のためにちゃんと出勤しなきゃ、クラスのみんなと気まずくならないためにちゃんと登校しなきゃ、将来のためにちゃんと勉強しなきゃ、とか。あと、ここにはあんまり書いちゃいけなさそうなこととか。
人は時に、「友達」や「仲間」を作り、その「グループ」の中で役割を演じていく。でもその関わりも、大抵いつかはなくなってしまう。なくなる理由には、加害者も被害者も特にはいない。人間と人間の気味の悪い騙しあい。それしかない。でもそれは、優しさであったり、愛情であったりもすると思う。そういうものは、大人になっていく度にどんどん覚えていって、自分で使いたくなくても使ってしまうのだろう。本当は騙しあいすらでもなくて、それぞれがそれぞれで、自分で自分を騙して、自分で自分を納得させて、そうして作られたそれぞれの歪な自分を、この一つの世界に送り込んでいるだけなのかもしれない。
少し前に、生身の自分が大きな失敗をした。「騙された」とか「嘘つき」とか「ありえない」とか言われた。人間が怖くなってLINEの「友だち」をほとんどブロックした。ごめんなさい。
これは3月下旬頃の話だ。どういう因果か、エイプリルフールが近づいていた。
なぬりそは耐えられないことが起こると曲を作り始めるので丁度よかった。
よかったね。これで全部重音テトの歌声に塗りつぶしてもらえるね。
こうして、「アリエンエイリアン」は完成した。5日もかからなかった。
あの歌詞は本当は、重音テトの為のモノではなくて、自分を、人間を、許すための、醜く穢れた歌詞だ。
自分に救いがあるかどうかはわからないけど、重音テトにはちゃんと救いがある。だから、代わりに「救われて」もらった。
繰り返させる絞首刑、そこから逃げる術は既に知っていた。でも、もう疲れてしまった。だから己は己を処刑することにした。
許してほしい、ごめんなさい。もうあんな嘘はつかないから、せめて今までついた嘘は本当のままでいさせて欲しい。
いつからかつむじに生えていた寄生虫は、ずっと正直だった。嘘を嘘で塗りかためた己には、なんの言語で話しているのかすらわからなかった。
その正直さは、結局何も教えてくれない。
代わりに、知っている言語で、知っている言葉を何度も繰り返せば、それはいつか本当になる。具現化しなくとも、"嘘で塗り固められた本当の気持ち"になる。その歪な塊は、墓場まで持っていけばきっと本当になるだろう。
ぎらぎら輝いて見えるだろう。
ありがとう。果たして自分にありがとうと言える価値があるのかわからないが。
(ここまで7月あたりに書いた文章をちょいちょい編集したものです。)
アリエンALIEN
というわけで
2024/2/3(土)テトテリトリー
ですね。
「アリエンALIEN」という漫画を出します。
32ページくらいで、一冊1000円です。B5サイズッ(今回は間違えてない!)
※首吊りますので注意
はい。
もし漫画買ってくれる人がいたら、この曲を先に聴いていただけると嬉しいです。(嬉しいだけ)
オンリーイベント出るの初めてでどのくらいの規模感かわからなくて、怖いよ~といった感じです。優しくしてください。
既刊やCDはありません!すまん(本当は…本当はCDも一緒に出したかったッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
緊張!
考察や感想をいただけると、けっこう嬉しいかもしれません。
--boothの準備できたらここにURL貼ります--
おわり(おわり)
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