２０１９．９月号読書会

ビバ秋。こんにちは。今日はなんたる星内でやったなんたる星を読む会の様子を載せますよ。今まで各自で連作評を書いてたのを、みんなでやってみようかというこころみです。こころんでいきます。ではどうぞ～

出席：スコヲプ、ナイス害、加賀田優子（加子）、谷川電話、迂回
欠席：はだし（記事末に別途もらった一首評があるので読んでね！）
場所：かにチャット

迂回　　：じゃあなんか９月号出ちゃったので９月号のやつをやります
ナイス害：666666666
迂回　　：きほん連作を対象に載ってる順、自分の連作につ
　　　　　いてどれくらいしゃべっちゃうかは任す
迂回　　：１作２０～３０分くらいでまとめたいのでがんがん喋っていいで
　　　　　す　話題が並列してもよい　レスの対象が混乱しそうだったら古
　　　　　式ゆかしく　＞名前　で
スコヲプ：古き良きインターネッツ
迂回　　：説明してるあいだに９月号ひらけましたね（チュートリアル）
谷川電話：わかりにわかりました！
谷川電話：ひらきにひらきました！
加子　　：た！
迂回　　：みんなよいインターネットチルドレンだ
ナイス害：チュートリアル、スキップしない勢
スコヲプ：◎
迂回　　：では１つめ、完璧な円／スコヲプ　です。とっかかりに誰かにな
　　　　　にか喋ってもらおうと思うけど、最初なのでとりあえずぼくから
スコヲプ：お願いします
迂回　　：「とまった噴水」「逃げのびろ」「ゾンビ」あたりの単語を拾っ
　　　　　てしまって、なんとなくそういう方向の世界終焉、それを比喩と
　　　　　するなら現実世界のお終いっぷりを感じてるほの暗さが見えるよ
　　　　　うな一連

部屋を出た最初が強烈な光で今日までずっと悩んでいます

迂回　　：この辺が抽象的でいい具合に違和感が残る書き方されてて好きで
　　　　　す、光が必ずしもいいものじゃない言い方で、光＝世界みたいな
　　　　　見方をするなら、暗めの世界の捉え方とつながって、自己と世界
　　　　　間の違和違和しさの表明にも読める
迂回　　：というくらいかなぁ。各自このあたりに反応してもよいし別の話
　　　　　をしてもいいです！
谷川電話：ぼくも同じように感じました。荒廃した管理社会という設定かな
　　　　　と。
迂回　　：管理社会なるほど　５首目で「光」「働きすぎ」が結ばれてるの
　　　　　もそれっぽい
ナイス害：水滴も、山手線も、跳ね返るスーパーボールも、どるちぇ・びー
　　　　　たなる甘いお菓子も、死んで生き返る輪廻も、どれも完璧な円で
　　　　　はなくて、そこへ毎日の仕事に追われる私の日々の繰り返しへの
　　　　　辟易とした感じが、絶妙にリンクしていていいなと思いました
迂回　　：円とリンクをかけてる！
迂回　　：かけてると書けてるがまた掛かってしまった
谷川電話：＞ナイス害さん
ナイス害：光もそうだけど、がんばればどれも真円になりえそうなのに
谷川電話：改行ミスった…
迂回　　：ツイッターで＠だけ送るやつだ
ナイス害：どきっとするやつ
スコヲプ：煽りレスかと思うやつだ
迂回　　：そんな感じだと読めば読むほどラストの９首目がきれいすぎて逆
　　　　　に心配になるんだよな
迂回　　：おっぱいの歌とかいれてほしかった
加子　　：ぎりぎり円を描けてしまいそうになりつつ、ていうので統一され
　　　　　てる
ナイス害：最近、相聞っぽい歌がほとんどなくてスコヲプレディはハンカチ
　　　　　噛んでるんじゃないのかな
谷川電話：確かに「完璧な円を描こう」ってかなり前向きなんですけど、「
　　　　　握ったら死ぬまではもう離せぬペンで」と不穏な形で終わってる
　　　　　。ぼくは抑圧的な社会にそれを強制されてるんだと読みました。
迂回　　：あー、僕はかなり前向きな歌だと読んでて、与えられた環境に対
　　　　　する覚悟みたいに読んでました　＞りんりん
ナイス害：ゾンビ＝社畜みたいなワードイメージは少なからずある・・・
迂回　　：ゾンビはもう死んでる　社畜はこれから死ぬ
谷川電話：主体本人としてはそうなのかもしれません。でも、普通に考えた
　　　　　ら、そんなペンを握るの嫌ですからね。＞迂回さん
加子　　：ここではゾンビと言われて返しが社畜につながってる風景なんで
　　　　　すね
加子　　：みんながそれで、ダークに笑ってて、っていう、その笑いが通じ
　　　　　る、みんな疲れ切ってる時の内輪ネタ感がある
ナイス害：完璧な円は絶対に書けない説、水曜日のダウンタウンでオオトニ
　　　　　ーがやってそう
迂回　　：うーんこのペンを離したときにどうなるか、っていうと、それは
　　　　　それでやっていけない感じがあって、社畜やめる以上に社会をや
　　　　　めるくらいの癒着具合っぽいし
迂回　　：今のよのなかに存在しない「完璧な円」を描くのは、抑圧という
　　　　　よりは意思…と感じました＞りんりん
迂回　　：ポケモンはわかるけど水ダウは一回も見たことない
加子　　：スーパーボールも落としどころまちがったらちょっとやばいです
　　　　　よね。社会的に
迂回　　：そろそろ締めな感じにするよ～
ナイス害：水曜日のダウンタウン、なんたる星の視聴率１００％だと思って
　　　　　た！
迂回　　：家にテレビ置かなく鳴って１０年ぐらい経つしな
谷川電話：生身の人間では「完璧な円」を描けないけど、生身の人間である
　　　　　ことをやめたら（ロボットとかAIとかになったら）描けるのか
　　　　　なと。＞迂回さん
迂回　　：あー「完璧な円」が人外の象徴ていうのは読めそう
加子　　：ゾンビを越えた向こうにロボとかAIになるのかな…
迂回　　：こわロボ
迂回　　：とりあえずこの辺で締めるよ～
迂回　　：だいたいこんな感じで進めていい気がしています
スコヲプ：ありがとうございます　なるほど
迂回　　：nanana～
迂回　　：では次　＃／迂回　です。おれあんま喋れなくなるのでよろしく
　　　　　たのむ。
迂回　　：キックオフはりんりんにお願いしようかな
谷川電話：はいな！
谷川電話：まず、一番好きな歌は3首目「ゴーグルを～」でした。ゴーグル
　　　　　を路上で見かけたら夏が終了するなんてルールはないんだけど、
　　　　　主体はそう思ってるのがおもしろい。
谷川電話：海とかプールとかでゴーグルをつけて泳いでた人が陸上にあがっ
　　　　　たから、もう夏は終わったんだと主体は瞬間的に思ったのかもし
　　　　　れない。
谷川電話：で、この連作は3部構成になってるんですけど、それぞれ印象が
　　　　　全然違う。2部は3人称的な視点になってて、しゃけ工場をカメ
　　　　　ラで写してるみたいな感じ。3部は解釈が難しかったです。
谷川電話：3部、どんな感じで読まれました…？そして連作全体はどのよう
　　　　　に…？
迂回　　：提起がなされた。よろしく頼んだ＞ALL
迂回　　：あんまりしなくていい議論を先につぶしておくと、とくに全体に
　　　　　仕掛けとかはなくて短いやつを並べたかっただけです…
スコヲプ：仕掛けないのか・・・なんとなく、「異物感」「違和感」みたい
　　　　　のが共通して書かれているのかなとは思った
加子　　：連作全体としては読まずに、短編３つとして読みました。「夏、
　　　　　過ぎていきましたね」が全体の雰囲気かなと
加子　　：かたつむりはメビウスの輪みたいで、余韻がすごい
加子　　：自分としては、迂回さんのはコラージュっぽいけど地に足がつい
　　　　　てる感じのやつがおもしろいなってひっかかります
ナイス害：かたつむりと包丁の連作の二物衝突感が、物悲しさを助長させて
　　　　　ると思いました
加子　　：最初のどんぐり０円とか
ナイス害：どんぐり０円の、小さな秋見つけた感、良い
加子　　：生活感のうえに物質をぺたぺたして作ってるのが面白い
谷川電話：ここには「私」がいる感がありますね。そしてだんだんなくなっ
　　　　　てく。＞ナイス害さん
スコヲプ：１編目はわりと読みやすくて、素直に良い、な割合が強いのかな
迂回　　：はだしもどんぐり引いてたね
ナイス害：うん、「私」がどんどん温度を失っていくような
加子　　：たしかに。最初のふたつは谷川さんが言われてる「カメラでとっ
　　　　　てる」感じが強いけど、かたつむりはかなり近くて、肉眼でみて
　　　　　る感じがしますね
谷川電話：肉眼でみてる感じで、しかも言ってることが奇妙ですね。
加子　　：思ったまま言ってるからなのかな。ちゃんと伝えようとしすぎて
　　　　　奇妙になってるのかもしれないなって思いました
スコヲプ：奇妙なんだけど、言葉の選び方とか綺麗で、なんだか引き込まれ
　　　　　る感じがする
迂回　　：そろそろまとめる感じの時間にするよ～
迂回　　：内容とはとくに関係ないけどかたつむり好きなので、肉眼！にな
　　　　　ってるというのは納得した
迂回　　：３つやったら休憩にしましょうか。
迂回　　：みゃくみゃく／ナイス害　です。開始は加子でお願いします。
加子　　：はいー
加子　　：タイトルのみゃくみゃく、は、脈々、よりもちょっと弱めだけど
　　　　　、確実に続こうとする力がどうもあるみたいだから…という空気
　　　　　を感じました
加子　　：なんだかんだで雨に降られてたり、蚊をみてしんみりしてるけど
　　　　　あかるさが保たれてる
加子　　：たぶん、だいたい逆のことが起こってて、たとえば台形の歌とか
　　　　　、情況的にはどっしりできてないし、意思の疎通も困難な感じに
　　　　　置かれてるんだと思う
加子　　：ピラニアのとかも、自分の感動できるものはちょっと売られてな
　　　　　かったんだろうなとか
加子　　：そういうかんじの、でも笑顔いこうぜ、だと読みましたがみなさ
　　　　　んどうでしたでしょうかっ
スコヲプ：これからそうなろう、っていう前向きな一連として読んでいたか
　　　　　な。みゃくみゃくっていうことで、俺も続けていこう、みたいな
迂回　　：でも！の力強さを確かに感じつつ、そうなると「遭う」のニュア
　　　　　ンスは字の通り受け取っていいのかというのを今考えてます
迂回　　：逢うまで書くとニュアンス変わるので、びっくりドッキリで留め
　　　　　てんのかな
加子　　：遭遇
スコヲプ：遭遇かなあ
加子　　：内からのみの元気じゃなくて、遭遇、とかによるものでのあかる
　　　　　さを選んできてるから、苦しさをあまり感じないのかなーとも思
　　　　　います
迂回　　：ニュートラルにでくわすみたいな意味でいいのか
谷川電話：あくまで偶然なんですね
加子　　：Aマッソはじぶんであいにいってるけども
迂回　　：ちょうど俺も２首目なんか言おうと思ってた
迂回　　：知らない言語に訳すって不可能性を感じるんだけどどういうニュ
　　　　　アンスで読めばいいんだろう
迂回　　：グーグル翻訳なんだろうけど
スコヲプ：Aマッソ単独ライブ当日券　という歯切れのいいワードがあって
谷川電話：訳す目的はなんなんでしょう？
加子　　：手に入れられない悔しさを昇華している…？
スコヲプ：単になんか面白いから、のような気もしてる
迂回　　：なんか世界規模になってるぜみたいな
加子　　：He tikiti ora ora a Masso
加子　　：（マオリ語）
迂回　　：ora ora がそうとう面白い
加子　　：ほんとだ、たのしい…！！！
ナイス害：おもしろい
スコヲプ：確かに面白い
谷川電話：（なぜマオリ語を…？）
加子　　：google先生がしてくれました…
谷川電話：Aマッソのファンだからチケット完売を目指して全世界に告知し
　　　　　てるのかとぼくは解釈してました。
谷川電話：google先生か…
迂回　　：理解が得られたけど、やっぱこれ書かれてないけどネットの翻訳
　　　　　サービスがかなり強く前提になってて、じゃないとさっき言った
　　　　　不可能性みたいなところに目がいっちゃう歌になるな…不思議だ
　　　　　…
加子　　：すっごいいいファン！！
迂回　　：マオリのひともゲラニチョビ見るのか
加子　　：わたしは、世界のどっかには売れ残ってないか…って探してるの
　　　　　かもと思い始めてました
迂回　　：まとめのフェーズよっ
加子　　：あかるさ、素直に受けとれた！という気持ちになった連作でした
　　　　　！
スコヲプ：Aマッソがメインでないはずなのにこれだけ言ってること自体、
　　　　　ナイス害的にはしてやったりかも、と思いました
迂回　　：見返したら台形好きだな、わりとこういう抽象物と感情を組み合
　　　　　わせる手付きは害の歌でみるけど、「言葉も通じる」ぐらいに抑
　　　　　えてるのがちょうどいい
迂回　　：23:10ぐらいまで休憩～
谷川電話：台形の歌、ぼくも好きです！
スコヲプ：台形の台形感好き
迂回　　：台形って英語だとtable shape なのかな…って調べ
　　　　　たらTrapezoiとかいうしゃれた名前でした
谷川電話：英語ver.イカしてるぜ

迂回　　：そろそろ待機～
加子　　：はい～
迂回　　：点呼　好きなあいさつ
ナイス害：せいや
スコヲプ：っす
迂回　　：おやすー
加子　　：よいお年をー
谷川電話：どもー
迂回　　：曖昧ズ
迂回　　：じゃあ次いくよー　後と先／加賀田優子
迂回　　：スコヲプからおねがいしまっす
スコヲプ：印象としては悲しみ、っていうのがまずあって、身体と気持ちが
　　　　　バラバラとして一致しない感じというのかな、そういう感覚を感
　　　　　じてました
スコヲプ：最終的に一致するところに落ち着いたのかな？という気もするけ
　　　　　ど、なんとなく違和感も残る、それが
スコヲプ：声を奪われなかった人魚はすこし首を傾げて波の反対に歩いてい
　　　　　った
スコヲプ：最後の一首の、落ち着いた、でもなんか違う、というところに着
　　　　　地しているのかなという風に感じました
スコヲプ：そんな感じですが、みなさんいかがでしょう？
ナイス害：思い通りにならない世界いやだなー
迂回　　：動けないし声には出せないけどあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛みたい
　　　　　な暴れまわりたいかんじ、を全体に拾ってしまって、ばらばらで
　　　　　一致しない…て感想と重なるかな
ナイス害：との平行線で生きているのが伝わってきて、がんばれー！となっ
　　　　　た
迂回　　：５首目「ほそい指」は自分なのかほかの誰かなのかで判断つきか
　　　　　ねてる
谷川電話：因果関係とか論理とかが思てたんと違う、な一連かと思いました
谷川電話：「ほそい指」は他人のものだと思いました。すごく客体として捉
　　　　　えてるので。＞迂回さん
迂回　　：思てたんと違う　で笑い飯あたりが混入してきた
迂回　　：「どんなふうにでもでき」そうなのは「ほそい指」だから、なの
　　　　　で他人のが自然かな…と思ってるんだけど、自分の指としたとき
　　　　　のねじれた万能感もちょっと読みたいみたいな気持ちです＞りん
　　　　　りん
迂回　　：６首目７首目がそれまでとちょっと違う雰囲気と思ってるんだけ
　　　　　ども
スコヲプ：６首目で一度自分が散り散りになって、からの７首目の外から見
　　　　　てる感じ
迂回　　：物語的展開なんかなぁ
迂回　　：単独で６首目みると加子っぽい艶歌傾向
スコヲプ：物語っぽいし、映画的な見せ方というのを想像した
迂回　　：人魚は再構成された自分じゃない自分？　人魚姫をちゃんと知ら
　　　　　ない弊害…
迂回　　：声を奪われてないし足もある人魚姫チートだな
スコヲプ：自分は、再構築されたのは世界で、その世界の人魚姫はそうなっ
　　　　　た、と見たかな
スコヲプ：もちろん、自分と見ることもできそうだとは思ったけど
迂回　　：ジョジョ６部か…
谷川電話：このあと人魚姫はどうなるんだろう…
迂回　　：なんかすごいふつうの暮らしをしそう
迂回　　：チャーハンをすごい火力で炒める
ナイス害：いきつけの美容院ある
迂回　　：あ、そろそろまとめだ
迂回　　：炒飯こない歌が大暴れ！て感じで好きだった
迂回　　：次は　冷凍いちご／谷川電話　だよ～
迂回　　：開始は害で
ナイス害：せいや

ハトの羽根とカラスの羽根が落ちている寄り添うように駐輪場に

ナイス害：これが、松本大洋の鉄コン筋クリートのシロとクロみたいでかっ
　　　　　こいいなと思いました
ナイス害：そうやって読んだとき、店員の眼鏡を湯気が曇らせて曇りが消え
　　　　　るまでの微笑み
ナイス害：の歌がすごく好きになって、松本大洋が描くメガネ、すごく好き
　　　　　なんです、カクカクしてて、フレームが太くて、手書きの線で
ナイス害：そんな優しい手書きの漫画のコマ割りっぽさが見えてきていいな
　　　　　と思いました
ナイス害：最後の、

屋上の犬のよだれが肩に降り恋人たちの思想は変わる

ナイス害：も、映像というより、５コマくらい使ってる感じ
ナイス害：恋人の歌がでてきて、やっぱり「恋人」というワードは谷川電話
　　　　　を拘束してるんだなとも思いました、いい意味で
ナイス害：以上です
迂回　　：カメラワークというか見せ方のイメージの話になるのおもしろい
　　　　　な
迂回　　：オチっぽいというか、ここだ！ていう１シーンが用意されてるサ
　　　　　ービス精神は感じる
迂回　　：個人的には

ブロッコリー集合させた食卓は一夜限りの絶滅でした

　　　　　に、効果としての破綻を感じて好きだった
加子　　：ブロッコリー私も好きです
加子　　：全部のブロッコリー集めたら
加子　　：たしかにそうなる・・・てなった
迂回　　：なんとか集合みたいなブロッコリーも想像してしまう　
　　　　　→ロマネスコ
加子　　：こりこりしてておいしそう
スコヲプ：この形おもしろいな
スコヲプ：ブロッコリーの森っぽさ
加子　　：ミミズの歌とかかわいいですよね。このミミズをてのひらにのせ
　　　　　て、はしりだせ！てかんじする
迂回　　：６首目の視点振り回される感じもりんりんぽい　二人なのに二人
　　　　　じゃない
迂回　　：ミミズの歌は純かわいいのやつだなぁと思いつつ、よだれとかお
　　　　　しっことかちょいばっちいものへの執着も感じる
スコヲプ：うん、俺はどっちかというときもい方面で見てた＞ミミズ
迂回　　：読書会で「谷川電話おしっこ好き過ぎるでしょ」と叫ぶのを忘れ
　　　　　てた
加子　　：よだれがたれてるのがかわいいと思うんですって言ってた漫画家
　　　　　の方がいたような…
加子　　：なんかそういうところのかわいい感覚、あるのかな
谷川電話：浅野いにおさん…？
加子　　：それだ！その方です！
迂回　　：言ってるのを読んだことはないけど言いそう
迂回　　：このうたのミミズはかわいいやつでいいと思うし、こいつはこれ
　　　　　でピンときてるなら完全に頭に浮かべちゃってるんですよね「運
　　　　　命の人」
加子　　：ですね。問いかけも確信犯で、ミミズは背中を押してくれた
スコヲプ：ディズニーとかの小動物っぽさある
加子　　：ドレス作ってくれるねずみたち
迂回　　：やってることはそうなんだけど谷川電話だとナマミミズなんだよ
　　　　　な…という印象がある
迂回　　：そろそろめとめ～
迂回　　：まとめ～
加子　　：変わること、と、冷凍いちごの解凍、が重なってるのかなという
　　　　　のも思いました
加子　　：連作全体の流れとしては、の話でした
迂回　　：いちごの歌単体だとじつはちょっと読みに迷っていた
迂回　　：５首目とかとの関連も読めるか、なるほど
迂回　　：じゃあ最後だよー　なんやかや
迂回　　：残暑／はだし　で、一周したのでおれかな
迂回　　：わりとニュートラルなはだし歌群と思ってて連作としてはあんま
　　　　　り読んでないです、なんか読めてたらおしえてくれ…という前置
　　　　　きで

きり丸の目が銅銭になっている　半年くらい前の写真だ

迂回　　：忍たま知らないひとはごめんというあれだけど、そういうキャラ
　　　　　がいて。アニメなんだけど、そいつの写真が半年前だ、っていう
迂回　　：それがわかってしまう（と思い込んでいる）ような状態、を自分
　　　　　でも面白がってるのかふざけてるのかはわかんないけど、真顔で
　　　　　言ってる雰囲気がすきでした
迂回　　：あとはなんやろ

階段に飽きてきたのでエレベーターをつかったら楽だった　楽です

迂回　　：の「楽です」を言う顔の自信満々さとか、なんか顔を思い浮かべ
　　　　　ておもしろがりがちな歌が多かったかな
迂回　　：という感じです～　好きに語ろう
谷川電話：1首目「結婚を～」の歌がすごく好きです。底知れない歌という
　　　　　感じがする。
迂回　　：全員それ識別できる人も機構もないのにわざわざ言うという
加子　　：きょうの気持ちはそこのカテゴリーだったんだなっていう。篠山
　　　　　紀信のプールの写真思い出しました
加子　　：わたし、マッコウクジラのやつも好きです
迂回　　：紀信のプール写真
ナイス害：そういえば、「遺跡」って言葉が入ってて、電話さんには「古墳
　　　　　」が入ってて、加子の連作にも「遺跡」が入ってて、９月ならで
　　　　　はの共時性みたいなのがあるのかなと思いました
加子　　：ほんとですね！みんなそこのあたりに思いをはせてたんだろうか
迂回　　：９月そんな古代文明ぽさある…？
スコヲプ：過ぎたものに思いを馳せてる、とか、時間の経過を感じるみたい
　　　　　のはあるかも
迂回　　：あーなるほど　みんな夏とか夏休み好きすぎるやろ
谷川電話：滅びの感覚みたいなのがあるのかな。夏のせいかな。
加子　　：マッコウクジラのやつも、なんか
迂回　　：馳せてますね
加子　　：文明前までむしろいってますもんね
加子　　：この歌、たしかにーってわらったあとに、ちょっとそこの遥か遠
　　　　　くすぎる部分に意識がいって、しーんとなれる
迂回　　：でかいものたちが、そんな昔から…
加子　　：海にはじめて潜ったときに、底ないじゃん、てなったときの感じ
　　　　　が味わえて好きですね
谷川電話：スケールでかいのに文体の力が抜けてていいですね
スコヲプ：言われてることはでかいのに言ってる人がでかいわけではない
加子　　：そうですね！自然…力はいってない
谷川電話：短歌だとこういうテーマ、ムキムキに力入れがち
加子　　：すごいよなと言わずに表現しようとしがち
迂回　　：今回とくにツイッターっぽいなと思って読んでた
スコヲプ：実際会話だとこれ以外にも説明するだろ、ってとこを素直な感じ
　　　　　で言ってる
迂回　　：加算減算はあるけど
スコヲプ：実際ちらほら流してたよね
迂回　　：きほん#tankaつけるんだけどつけ忘れるときあるから区別
　　　　　つかん
ナイス害：加子が言ってた、しーんとなれる、にもつながるけど観客がいな
　　　　　い舞台でひとりごと言ってる感じもする
加子　　：舞台広そう
迂回　　：カメラワークで言えばはだしはカメラというか　言う　だからな
　　　　　ぁ
迂回　　：そんなところでまとめー
加子　　：バニラアイス＋ヨーグルト＋きな粉、に、ちょっと黒蜜　がおい
　　　　　しいです
迂回　　：ヨーグルトいくんだ、なるほど

送られてくるからとても怖かったマーマレードの瓶のらっきょう

ナイス害：これが一番好きでした
加子　　：手作り…
スコヲプ：たくさん作ったんだろうなあ
迂回　　：ツイッター感、「すみません」があるからってだけかもしれない
　　　　　と思い直した
谷川電話：「から」が効いてると思いました。
迂回　　：「送られてくるから」て理由の書き方もちょっとずらしを感じる
迂回　　：よし完走ー！でいいかな？
迂回　　：なんだやかこのくらい時間かかるか
谷川電話：よいしょー！
迂回　　：ぱっぱっぱらっぱー
迂回　　：じゃあ寝なね～
ナイス害：おつです
スコヲプ：おやすみなさい
ナイス害：おやすまなさい
加子　　：おつかれさまでした！おやすみなさいー
谷川電話：おやすみなさい！！

はだし一首評

スコヲプさん
・選ぶなら

完璧な円を描こう握ったら死ぬまではもう離せぬペンで

軽みとかポップさあるけどサバイブな連作だな
タイトルで示された円、を起点に日常が切り取られていく感じ
ひとまわり、山手線、ス－パーボール、バウムクーヘン　いろいろあるなあ
「水なんてとうにとまった噴水」「側溝に落ち」をみていた人が
「スーパーボール」や「どるちぇ・びーた」（ちょっとおどけた）へ
「生きてきちゃっただけのわたし」から「完璧な円を描こう」な人、になっていく
完璧な円＝よい人生？　「ペン」はそれを描く自分のことかもしんない
いい締めだと思った

迂回さん
・選ぶなら

家計簿の交際費にも遊興費にもどんぐり０円って書いておく

家計簿　交際費、遊興費のゴツさからのどんぐり、のギャップ
どんぐり０円の「じゃあなんで書く？」的意味のなさが心のゆとりにつながるよう
なんか謎ライフハックって感じがする

ナイス害さん
・選ぶなら

パパパパパ　飛ぶならこんな軽快な音がいいけど驚きの雨

連作内にめちゃめちゃいい空気感があって、ぜったいこの人の心の中の空は晴れてる
だから驚きの雨って言っちゃえるし、それにネガティブさがない
とんでる想像からどしゃぶりの雨でストーンて落ちる感じだけが残る、アニメっぽくてよい

加賀田優子さん
・選ぶなら

声を奪われなかった人魚は少し首を傾げて波の反対に歩いていった

すたすた行きそう　韻律がゆるいのに成立しちゃうのなんでだろう
あれ？って違和感、余韻を残したまま人魚が読み手から離れて遠くへ行っちゃうようでなんか面白い

谷川電話さん
・選ぶなら

ハトの羽根とカラスの羽根が落ちている寄り添うように駐輪場に

だんだん明かされる状況が完成してそこで良さがじわーっと染み出てくる
駐輪場って普段の生活すぎるところで締めるのいいな
歩いててたまたま見かけてそれに心動かされる感じ　リアリティあって