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5/9 トーマの通院とぐったりの効用

おはようございます。
数日前から、わこのベッドを横取りして寝ていたトーマ。
そのベッドに血が付いていました。
トーマの口の左側もどす黒いもので汚れています。
どうしたん?
そういや、昨日あたりから食べた後、口をあぐあぐしてたな。

どうもバイオウィルクリアで除菌消臭して治る範囲を超えている。
「トーマ、病院に行こうね」
キャリーバッグにトーマを押し込み、行きつけの動物病院に向かいました。
車の助手席で小さく鳴くトーマ。
「ダイジョブ、ダイジョブ、食欲もあるし、すぐ治るよ~」

昨年の夏、なっちゃんの排便困難の処置をしてもらって以来の動物病院。
「ご報告が遅れましたが夏子は10月に穏やかに自然死しました。その節はいろいろお世話になり、ありがとうございました」
獣医さんにそう挨拶してから、トーマの診察に立ち会います。

「もともと歯があまりよくない子で、数年前にも歯の治療を受けています」
「そうですか、でも17歳にしては歯はしっかりしていますよ。あ、ほっぺが化膿して、そこが破れて膿がでていますね」
獣医さんがそう言った瞬間、トーマの口からボタボタと血膿がこぼれました。けっこうな量、ボタ、ボタ、ボタリ。
トーマは満を持して、まるでコレをみんなに見せるためだったかのよう。
コレでどうやら全部膿を出し切ったようです。

「2週間分の抗生物質と消炎剤を注射しておきましょう。注射すればお薬を飲ませる必要はありません」
こちらの獣医さんは必要最低限だけして余計な検査等を一切しません。
これまでタオの不妊手術、夏子の排便困難を診てもらっています。
実にスマート、ですが決して情がないわけではなく、サラッとしている。
十分に信頼できる。これでいいのです。

氣になっていることを質問してみました。
「この犬歯は問題ないでしょうか?」
犬歯が下あごに当たって、ときおりその部分に汚れが付着する。
「はい、この歯は大丈夫ですね。2週間経ってなにかあれば、また来てください」
10分もかからずに診療が終わりました。
トーマはスッキリした顔をして、帰りの車ではもう鳴きもしませんでした。
アレがクライマックスだったんだな、見事に見せてくれたもんだわ。

目に生氣が戻った

帰宅後、ご褒美にウエットを開けると、元気な食欲でペロリと平らげました。よかった、よかった。

これからも、こうしたことを繰り返しながら生を全うしていく。
生きていれば、たまにはぐったりすることもあります。
そういうときは、安心してぐったりさせておく。
ちょっと想像したら分かると思いますが、ぐったりもできない状況は疲れます。生きる力、治る力を奪うようなことを避ける。過保護、過干渉にならない。
たとえばワタシにも「ひとりで放っておいて」という状況があります。
親切は分かるけど口出しされたくない、寝ていれば治るから、という、そんな感じ。猫たちにも、そういうときってあると思う。で、そこは尊重したい。

「もうダメ~」というときは必ず、こちらに分かるようなサインを出すんですよ、猫って。ですから先回りし過ぎない。
やり過ぎない、しかし、アンテナは張っておく。

うちは「団塊の世代の子育て」みたいな状態で、いちいち細かくは見ません。大事に大事に育てられる一人っ子とは明らかに違う。なので、猫たちは猫たちなりに生きる力を付けざるを得ない。いい悪いではなく、バランスがとれてりゃよし、と。

今にして思うと、猫セミナーをやってた頃って、こうしたオノレのやり方を知らず知らずのうちに押し付けていたなと思うのです。今は「人それぞれでいい」と思える。心配したい人は思う存分心配すりゃいい。傍が言ったところで聞くもんじゃないですからね~。

たまにはぐったりオッケー。
理想はご機嫌元氣、今日もほどほどに参りましょう。




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