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5/10 海辺で移住後輩にワカメを分け与える

おはようございます。
昨日、海辺で一心にワカメを拾っていると、流木に腰かけて海を眺めていたオジサマから声をかけられました。
「こんにちは、何を取ってるんですか?」
「こんにちは、あ、コレ、ワカメです」
バケツにいっぱいのワカメをお見せすると、
「へぇ~、すごい」
と目を丸くしています。
ワカメでビックリするとはどうやら地元民ではない。

「僕、スーパーで買った乾燥ワカメ食べてるんです」
「コレ、全部タダですから」
「新鮮で美味しそうですね」
「去年、ワタシも教えてもらって、拾い始めたんですよ」
「僕、半年前にこちらに越してきたんです」
「ワタシはおととしですよ」
「あの、そのワカメ、ひとつ貰えますか?」
「ええ、どうぞ」
いや、下にいくらでも落ちとるんやけど……。ま、いっか~。

バケツから海水で砂を落としたワカメを一掴みガバッと渡すと、彼の顔がパッと輝いた。
「いや、ありがとう」
「いえ、いえ」
彼がワカメを手に松林の方に去っていくのを見送り、再びワカメハンターに変身。
ワカメを拾いながら、ふつふつと「移住の先輩になったんやなぁ」という思いが湧き上がってきた。
こうして後輩に優しくワカメを分け与えることもできるようになった。
このことである。

ショローの乾燥ワカメファンもおる

収穫と加工の手間暇はショローの愉しみ。
おまけに海辺で人との出会いもある。
昨日は貝を採っている婦人2人組もいたですよ。
そっか、貝ね~、ふふふ。

「こんにちは」「こんにちは~」という挨拶も嬉しい。
糸島ではすれ違うとき挨拶をするのが普通で、しない人は珍しい。
その上、このあたりは子どもらが多く、可愛い声で挨拶されると勇氣リンリンとなる。ショローの歓び、若いときは氣づかななったことのひとつ。
余談だが、若いころバカにしていた「懐かしのメロディ」、この必要性がついに分かった。氣づくと昭和歌謡ヒットメドレーを聞きながら、いっしょに口ずさみ、ときには振り付きで踊っているじぶんがいる。
そうだったのか、年取ると昔の歌が歌いたくなるんだな。
そういう意味では、日本は年を重ねたときのお楽しみがけっこう用意されているように思う。よっしゃー、これからひとつひとつ制覇してやるぞい。

さて海までの道、行き帰りは違う道を通るのだが、それぞれの道に保育園があって、横を通ると子どもたちの歓声が聞こえる。コレもいい。
ショローは断然活氣のある地に住むべし、である。

さぁて、今日はなにをしようかな。
今日もご機嫌元氣に参りましょう。






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