2/18 鍛冶農園に行ってきた
おはようございます。
月1でZOOMをしている高校のクラスメイトのレアが、金曜の晩、
「知り合いに糸島で有機栽培農家をやってる鍛冶さんって人がいるわよ」
と言ったのです。グーグルナビで調べたら我が家から車で19分で行けることが分かりました。
「近いから、なんかのついでがあれば伺おうかな」
「会えたらよろしく伝えてね」
「行ってもたぶんさぁーと見るだけだから、わざわざ挨拶することはないと思うわ」
最近、見知らぬヒトと話すのがおっくうになっているショローです。
翌朝きれいに晴れたので、突然「ちょっと鍛冶農園を見てみよか」と思い立ちました。
こういう衝動には逆らわないのが、ワタシの暮らしを楽しくするコツ。
さて、現場の「鍛冶農園」はごく普通のお宅で、何度か前を行き来しながら氣づきませんでした。
「こんにちは、こちら、あの~」
と声をかけると、中から出てきた方がどうやら鍛冶さんご本人のようでした。
「あの、レアの高校時代の友人で、1年前に糸島に越してきたものです」
「あぁ、増田さんの~。よかったら、今からいっしょに農園体験しませんか」
「あ、はぁ……では、ちょっとご一緒させていただこうかしら」
思いがけない展開になってきたぞ。しかし、乗りかかった舟だ、他に用事があるわけではないし、ま、付き合ってみようか。
鍛冶さんの他には、佐賀市から来たという50代らしき女性の方おひとり。この方は熱烈な鍛冶農園信奉者らしく、ネットで鍛冶農園の野菜をお取り寄せ
しておられるそう。「ついに憧れの鍛冶農園に来れた~」感いっぱいの笑顔です。
「では、畑に行きましょう」
プラスチックのバスケットと作業用グローブを手にした鍛冶さんに案内されて歩いて数分の鍛冶農園に。
そばを川が流れ、近くに竹林、その奥には雷山が見える場所、もともとは田んぼだったという畑は、たしかに歩くとねっとりした感触がします。
鍛冶さんはお話好きらしく、クイズを交えながら、野菜の説明をしてくれてます。鍛冶農園の野菜はブランド化された糸島野菜のなかでも、特に高級食材が多いようで、名だたるシェフたちがわざわざ買い付けに来ているようです。
畑は一見雑草だらけに見る中に珍しい品種が育っていたり、初めて見る野菜も多い。なぜこういう畑のつくり方をしているのか、なぜミミズがいないのか、延々「なぜなぜなぜ」の嵐です。
畑の野菜を生でパクパク、ムシャムシャと食べさせてもらいます。
一言でいうと「滋味」を感じさせる野菜たち。
生命力のある色味を愛で、それぞれの香りも味わいます。
5種類の人参の引き抜き体験もしました。
優しく回しながら、力を入れずに抜く。
人参の種類によって、抜き方のコツが変わる。
せっかちにやると葉っぱだけになってしまう。以前は「いらち」でしたが、このところゆっくり暮らしているせいか、ゆっくりボチボチができるようになった。
「怖くないから出ておいで、大丈夫だよ~」
と話しかけながら、人参抜きをしました。
なかなか抜けない人参は人見知りの猫と同じです。
オレンジ、赤、黄色、白、黒、色とりどり、味もそれぞれ。
キャベツの原種と言われるカーボロネロも数種類あって、全部食べてみましたが、肉厚で癖のない味という印象でした。
こぼれ種で芽が出た青梗菜などは「好きなだけどうぞ」と言っていただきました。キレイな葉っぱで食べるというより、リーフとして庭に植えたいと考えてしまったワタシ。
鍛冶さんと「農園をやりたい」という女性の方の会話が弾んでいるところからひとり離れてぼぉ~と遠くを眺める。グングン面積を増やしている草たちの手触りを楽しむ。
生れたところを遠く離れて糸島にいるんだなぁ……。
氣がつくとすでに3時間も経過していました。
おふたりはまだまだお話は続きそうでしたが、ワタシはそろそろお暇しよう。いい体験ができました。
たっぷり屋外で過ごし、よその土に触れ、野菜を採る。
終始鍛冶さんの野菜作りへに情熱に圧倒されもしました。
その情熱ゆえ、そこに集うヒトも熱いのだな、とも。
鍛冶さん宅で収穫した野菜を量り売りで分けていただき、半分以上はタダでしたが、程よい疲れとともに帰路に着きました。
ワタシは元来「野菜っ食い」なので、いくら野菜があっても困らない。
今、冷蔵庫に鍛冶農園の野菜たちがギッシリいてくれると思うと顔がほころびます。
さっそくレアにも報告しましょう。
ではでは、今日もご機嫌元氣な1日にしましょう。
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