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5/13  ネットフリックスドラマ『ザ・クラウン』完走しての感想

おはようございます。
6シーズン60話、完走。一氣ではなく、数年前に4シーズンまで見ていて、今月5.6シーズンを見終わったのでした。
風格、威厳、荘厳ももちろんですが、伝統のなかでの一人の人間としての苦悩がひしひしと伝わってきました。
エリザベス女王と妹のマーガレット妃は、ウィリアム皇太子とハリー王子との合わせ鏡のよう。
時代のファッションアイコンとなったダイアナ元妃の苦悩が色濃く描かれていたように思います。それにしてもダイアナ元妃のスター性は圧巻です。彼女の苦悩から生まれた破壊力が、今の英国王室に与えた影響は計り知れないものがあります。「動」にダイアナに対するエリザベス女王の「静」、これも素晴らしい。とくにチャールズとカミラの結婚式において、半ば退位を決意しながら、それでも生きている限り女王を続ける覚悟をするシーンは感動的でした。女王の比類なき孤独、孤高のものだけにしか見えない景色があるのだろうなと。

ダイアナの容姿を強く受け継いだウィリアム皇太子若かりし頃の熱狂的なファン、それを冷ややかに見つめる眼差し。オノレがミーハーなのでよっく分かりますが、ホント、あの当時ダイアナ元妃もウィリアム王子も世界一輝いていましたもん。なんで、あんな人が存在するんだろうって思ってました。
スターとはそういうものですね~。

あと、2番手ハリー王子の行き場のなさが、現在のメーガン妃とのアメリカ生活につながっているのかしらん、などとも考えたり……。マーガレット妃が同じ立ち位置で、自由奔放でスキャンダラスな行動が目立つ、という。
実話をもとにしたフィクションと考えるべきでしょうが、「そういうことだったのか」と思うシーンが多数ありました。
チャールズ陛下とカミラ王妃のいきさつなど、ずっと不可解な謎だったのですが、経緯を追うことで多少理解できたかもしれません。

脚本、俳優陣、衣装、セットなど「お見事」というより他ありません。半端ない時間と労力と資金が投じられたことでしょう。
ちなみに昭和天皇ご夫妻も出てきますが、英語が喋れない設定でやや軽んじられた演出でありました。

女王と首相の会談シーンも見どころのひとつで、チャーチルからサッチャー、メージャー、ブレアなど歴代の英国首相の横顔を垣間見るような感じである。
ケネディ大統領夫妻、アポロ月面着陸の宇宙飛行士たち、エリツィン大統領とのやりとりに関する英王室の胸の内など興味深い。
まぁ、とにかく現在生きている王室の方々のドラマを作っちゃうわけですから、よほど勇氣と覚悟がなかったらできないと思います。
こうして他国のドラマを見ると、わが日本の皇室もさまざまなことが起こっているんだろうなと思うわけです。しかし、日本で「ザ・クラウン」みたいなドラマは製作されそうにない(違っていたら失礼)。

秩序と混沌。
これは王族にかぎらず、生き物の必須事項。
『ザ・クラウン』を見ながら、あれやこれやに思いを馳せるのもよいかと思います。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今週もからだのサインを見逃さず、ご機嫌元氣に参りましょう。

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