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チャリ通の思考

チャリは私ににとって空想の時間。いろんなこと考える。

今日はチャリで行ってたおかげですごい瞬間を見れた。

美里らへん。いつもよくいる鳶のつがい。(と、勝手に思ってる)
きょうは、やたらと低いとこ飛んでるな〜やっぱ綺麗よな〜あいつら。

とか思っていたら!一匹がこっちにむかって旋回しはじめた!!
なにかがおきる予感にドキドキ。

わあ、近い近い!彼は美しく弧を描きながらどんどん近づいてきて、急降下!なんとほんとすぐ目の前の道にいたなにかを捕まえた!!

「シュッ!!」

ほんの一瞬彼のツメが地面をこする音がする。
と、思った次の瞬間には獲物をゲットした彼は、なんとも誇らしそうに上昇していく。足に捕まえたそれを確認しながら。

なんの翼音もたてず行われたそのできごとに、ただただ圧巻。

なんて美しいのか。

横の畑で農作業をしていたおばあちゃんも、
くわを肩に担いで歩いてたおっちゃんも

みんながみんなその一瞬に目を奪われ、みんなから「ほぉ」というため息が聞こえそうな、、そんな一瞬だった。

ただただ美しい。そんな一瞬にたくさん出会えるチャリ通の時間がとっても好き。


凛と澄んだ朝の空気、世界が煌き希望に溢れている。

昼間のキラキラした、元気にあふれた息吹を。真っ青な空に駆け上がるようなちから強い風を感じ、こんな奇跡的な一瞬に出会え。

そして、趣深い夕暮れ。
重なる山々から、ふんわりと辺り一面優しい頬色に包まれる。

澄んだ空気の中、漆黒の空に輝く星々を見上げる。今日も美しい。


あぁ、今日もいい日だった。 


「美しいから美しいのではなく、愛しているから美しい」by熊田千佳慕 

最近とっても印象深い言葉に出会った。

みつばちマーヤの冒険をふと読みなおして、マーヤの世界のなんて美しいこと。それは彼の愛が溢れているから。


思えば、中学から始まったチャリ通生活。
3年間、毎日毎日片道25分。
高校、同じく駅まで15分。
現在、週3で園部まで40分。


春、ぽかぽかとした陽気に包まれ希望で溢れる。

夏、地面から立ち上るカゲロウ、真っ青な空にまでそのままこいでいけそうな錯覚におちいる。

秋、世界が色づく。冷たい風を感じ、色づく木々で秋の到来を知る。

冬、凍てつく世界、凛と澄んだ空気に白く暖かいため息が漏れる。


四季折々のただただ美しい自然を全身で感じ、この感動を誰かに伝えたくなる。そんな中いろんな事を空想する。

ちょうどいい時間。ちょうどいい早さ。チャリ通。そんな素敵な時間。

ただ今年の秋の到来は異常に早いと思う。


改めて、ココで育ったことに、ココを故郷と呼べることに感謝。

2014.10

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