まろやかにやさしく
今日も福仕事。ある方から相談事のメモを渡される。小さな本みたいになった一生懸命書かれたメモ。私の答えられる範囲でお答えするが、それもあまり意味はなかったかも。結局は以前も御自身で決めている。答えは出ているけど、ちょっと人に話したい。聞いてほしい。解決してほしいのではなく、ただ聞いてほしいだけ。人はそんなことがたくさんあるものだろう。
毎年恒例、いんふるわくちんをどうするかを聞かれる。接種しませんと記入。医療系の人が迷わず接種すると回答している。ああ・・いんふるなら良いのか・・・その人が4回目ころわくに向かって行こうとしていた最近、私は言いたくなかったけど警告をしてみた。これ以上は危ないのではないかと感じて(そのあまりのきつすぎる臭いから)しかし、あの様子だと私の言葉等、小うるさいだけのなんとかの念仏だったろう。そして4回目も済ませたことだろう。そしてさらに今いんふる用・オミクロン用・その他なんちゃら用オールオッケーで突き進むだろう。だってそれで後から困るくらい具合がわるくなるなんて、どこかの特殊な極少数の人の話、自分には関係ない話と端っから思っているから。
TVを手放して、余計なうるさい情報全てからすっかり離れ清々していた。わくちんの話など普段忘れて自分の生活を楽しんでいると、ふいにいつも身近に目に付く・鼻に付く(本当に強烈に鼻に付きマスクを鼻にかぶせなければ危険な臭い)から、都度それとなくアドバイスをしてきた。だがそれもこれまで。今後一切、わくちんに関して他人に余計なお世話をすることはない。しかし、ちまたの人由来の臭いはさらにキツくなるので、今後の私は電車などでも防衛用マスクは必須。
別の人が「私、いんふるを打った年に限って、必ずいんふる、かかるんですよ~」と言われるので「あ、そうですよね。私の兄弟も身近な人達も同じこと言ってました」と言ったら、ああ!やっぱり!と妙に納得。
しかし医療系の学生さんなんかの話を聞くとマスクは勿論だけど、学校のころわく強制縛りのキツさには驚く。まず3~4回、接種を済ませなければ、そもそも実習へ行かせてもらえない。実習に行けなければ単位が取れず国家試験も受けられず。要は実質イヤなら退学するか接種するかの二択の世界。個人の体質など始めから無視。逃げ場はない。「じゃ、全員打ってるね。学校にはみんな来てるの?」と聞いたら「半分くらいの人がいつも休んでる感じですね・・・みんな元気なのか・・」とのこと。色々と重症。なすちんももし、今学生の立場だったら強制接種だったんだろう。今は高齢者対象でないクリニックなのと、私が嫌がったから今もってやってないだけで。実際の医療現場で高齢者がいるところは尚更圧力が強いだろう。それがイヤで現場を離れて辞めた子もいると聞く。個人の意志をねじ曲げられるなら、そんな職場はオサラバで結構。日本人は人の目を気にしすぎる。
さて。仕事から帰って、お楽しみのお鍋の蓋を開けてみた。
「プツ・・プツ・・・」小さな小さな音が聞こえてきて私たち、生きてるよ~!と囁いているみたい。ちゃあんと発酵してる~!かわいい・・・・・
ミキサーで攪拌して、冷蔵庫に保存。今回はたっぷり作ったので、1週間はありそう。一匙すくって味見。ほんのりと、まろやかな発酵の香り。甘さは前回ほどではない。お米を160グラム増やしたけど、対してサツマイモ1本の分量が同じだったからだろう。でも、こんな適当な目分量でもしっかりと発酵してきてくれる。
甘酒大匙2杯、日本酒盃1.5杯を神酒に加えて、お椀に盛り付ける。味は各々違うのに、全てお米と麹が原料の素晴らしいハーモニー。このお椀に宿るお米の飲み物の美しさよ。清貧。そんな言葉を彷彿とする。匙ですくって飲んでみる。「おいしいなあ・・・」しみじみと呟く。甘酒が入って、程よい甘みと日本酒のふくよかな香りと、出来たての神酒の鼻に抜ける程よい酸味と香り。嬉しい。
さて。明日から今度は、通常の仕事に新しいお仕事も同時進行で始まる。柔らかな神酒のお椀を眺めていたら「まろやかにやさしく」と聞こえてきたような気がした。そう。初めてのことを教えてくれる人は、何に限らず全て先生、先輩。謙虚に教えてもらう姿勢を崩さず、出過ぎず、丁寧に進めて行こう。
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