素人マネージャーの奮闘日記【その１６】

「この朝焼けに鳴る」

ちゃるけんがnanoha project.に所属後、初の作品となる「この朝焼けに鳴る」が、11月24日にリリースされた。

彼の音楽人生すべてが詰まった一枚である。

当たり前の事だが、CDを作る前には本人を含めてチームで色んな話し合いをする。その中でも収録曲については、こんなに話し合うのは初めてだってくらいに話し合った気がする。

新曲だけを収録したほうが良いのか、今まで出してきたCDの中から収録曲を選ぶべきか。じゃあそれが決まったとして、弾き語りの方が良いのか、バンドアレンジにするべきなのか。そんなこんなで決まった5曲。

『過去も今も未来も全てを詰め込みたい』

それが「この朝焼けに鳴る」の始まりである。

今回は、ミュージックビデオ撮影時の話を少し。

朝9時頃、無事に撮影が終わり意気揚々と家に帰って寝よう！と、思っていたのに「お茶しよう」と、ちゃるけんに誘われたのが地獄のはじまりだった。

ちなみに、その数秒前には「ちょっとだけ飲もうよ」と誘われていたが、それに関しては丁重に且つ冷静にお断りした。朝4時に集合して終わったのが9時、そんな時間から酒なんて飲めるか！！！

ちょっとやそっとじゃ引かないのがうちのアーティストなので「じゃあ喫茶店！」と、捨てられた子犬のような目をして必死に訴えてくる。

「喫茶店であれば長くても1時間か」と思い、致し方なく喫茶店に入ったのが最後だった。

誘ってきたのは彼なのに、彼の財布には80円しかない。つまりは私が二人分のコーヒー代を出すことになる。さらにケーキまで頼んで美味しそうに食べている。まったくふざけた話である。

だが、それで終わりだと思わないで欲しい。

約1時間が経ち「さて、帰ろうか」と言ったら「もう一杯だけ飲んだら帰っていいよ」と言ってくる。財布に80円しかない人が言うセリフではない。しかも、2回目のオーダーはMサイズではなくLサイズだった。

何よりも不服なのは経費で落ちない！！！！！！！！！！！！！！！！ただの私の奢り！！！！！！！！！

いつか彼が売れた時には、絶対に絶対に叙々苑に連れて行って貰う！！！！！！！！！

そう心に決めた日でした。

そして、本日22時。

一番に彼の音楽人生に寄り添い、共に戦ってきたであろう楽曲「朝が来るまで」のミュージックビデオがYouTubeに公開される。

ただただ真っ直ぐ、ちゃるけんの想いが届きますように。