素人マネージャーの奮闘日記【その4】
4年前の3月からやっている恒例のスリーマンイベントがある。
お客さんの一票で彼らの順位が決まる。音楽に勝ち負けはないかもしれない。でもあえて勝敗を決める、そんな一日である。
「井上緑VS中原くん 〜勝つのは僕ですbyちゃるけん〜」
今回で5回目になる。
一度目は、2015年3月15日だった。
スタートは「ZINC ASAKUSA」、30人も入ればパンパンになる小さなライブハウスだった。
初めてVS企画を提案した時には、全員からブーイングを受けた記憶がある。構わず決行したのだけれど。
とにかく、3人とも幼い。まるで赤ちゃんだ。それが今となっては、着実におじさんになってきている。
半年ほど前に、井上緑のライブ前に加齢臭の話をしていたら、それからずっと自分をくんくんしていた。
20代だからと言って余裕ぶっこいてはダメ、加齢臭はすぐ側にあるのだ。
二度目は2016年3月20日、一度目のスリーマンから約1年後の事だった。
会場は「TSUTAYA O-Crest」、バンド編成でのVS企画。
二度目だからなのか、3人とも随分と気合いが入っていた。
そんな中、私はずっとちゃるけんの頭部を見ながら「どんぐりみたい」と思っていた。
途中から目を瞑って聴いていた。
本人には言っていないし、これからも内緒にするつもりだ。
そして、三度目は2017年6月18日、1年半ぶりの事だった。
会場は「Yokohama O-SITE」、成田あよりさんがオープニングアクトを務めてくれた。
実は中原くん、大暴走の年だったのだ。
言うことは聞かないし、説教すればどこまでも拗ねるし、何度もビンタしそうになった。今思えばしなくて良かった。陸上部で円盤投げ・ハンマー投げをしていた中原くんに反撃されていたら、私の顔は吹っ飛んでいた。
でもこの5年で唯一、ソフトクリームをご馳走してくれた年でもある。
四度目は去年、2018年11月18日だった。
会場は彼らのホーム「四谷天窓」、もちろん弾き語りでの対決だ。
前日、井上緑から「指切った!」と、連絡があった。
傷は神経まで達し、何針も縫う事となった。
翌日にはスリーマン・ワンマンと2ステージを控えていると言うのに、まったくもってどうしようもないアーティストである。
本人の強い希望もあって、ライブはそのまま決行する事となった。
聞き苦しい部分もあったかもしれないが、あの日の彼の歌には様々な覚悟が詰め込まれていた気がする。
2019年8月31日、会場はYokohama O-SITE。
5回目のVS企画が、遂に情報解禁となった。
日程と会場は3人から事前にお知らせしていたのだが、本日よりチケットの受付も開始された。
過去4回のVS企画を見てきた私だから、断言できる。
「見逃したら絶対に後悔する」
まるで違う、三者三様のライブ。
是非、あなたの目で耳で受け止めに来てくれたらと思います。
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