ワンルーム叙事詩
amazarashiのワンルーム叙事詩を聴いて、自分の人生が変わったきっかけになった夢を思い出した。
時々変わった夢を見る。 その日に見た夢は、自分が目を覚ましたら1階にある自分の部屋が燃え上がっている夢だった。
「絶対おかしいよ。病院に行って治したほうがいい。」そう勧めてくれた友人がいた。それから、リハビリ施設がある病院に通院していた。ここ以上に厳しい所はないんじゃないかと思う位本当にしんどかった。必死に振り返りを書いて次の日に実践しても失敗ばかりで上手く循環しない。その失敗にばかり目を向けて感情的になっていた自分は、 大切なものを見落としていた。
人生で初めて土下座をした。
人として大切な何かを失った気がした。
その時に、好きで見ていたアニメのワンシーンを思い出した。
人が頭を下げる時は、自然と下がるものだという。
自分の中でスイッチが切れる音がした。
約一年間、そのリハビリを休んだ。
本当は辞めたつもりだったが、定期的に通院はしていた。
夜、不思議な夢を見た。
それが冒頭の自分の部屋が燃える夢だった。当時の自分が揃えた本やCDが置いてあるそのままの部屋が火の粉を迸らせながら燃えあがっていた。それを目を覚ましたばかりの私は、 呆然と眺めていた。 次第に頭が冴えてくるかと思ったが、私は目の前の光景に目を瞠るだけでそのまま固まっていた。
不思議なのは、こんなに燃えているはずなのに 灰にならないことだった。
目を覚まして、すぐに「火事 夢診断」なんてよく分からない検索ワードを打ち込んでいた。
検索結果を見て、自分は今何かを変えたいんだと咄嗟に思った。
いつも通りの日常を送るはずが、その日に通院している病院でもう一度リハビリをしないかという話があった。ただ、今度は通院費を出す為に働きながら通院するという話だった。
何か が変わる時に、この曲を聴く。
先日、久々にこの曲を聴いた。amazarashiの曲を聴くときは、人生のドン底にいる想いになっている時と決めていた。それ以外の時に聴くと、なんだか自分の中で上手く刺さらない。
その時に聴いたのは、聴かなくちゃいけないと思ったから。
「消すなそいつは僕の魂だ」
力強い声で叫ぶように歌っていた。
今まで、ここで心臓を掴まれるような気持ちになった事がなかった。
ハッタリをかけまくって訳わからなくなっている自分自身に、必死に叫んで止めているように思えた。
ハッタリだらけの部屋の奥には、緑の暗号が隠されていた。
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