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夏の新潟 ブロック制解除時の東西分析

はじめに

JRAにはブロック制というルールがあります。ざっくり言うと関東(東京、中山、福島、新潟)で行われる未勝利戦、1勝クラスは関東馬が優先、逆に関西(京都、阪神、中京、小倉)で行われる同レースは関西馬が優先して出走できるというものです。

ただ2020年以降、夏に2~3週間ほど関西の主場が開催されず、新潟+札幌(or函館)2場開催の期間が現れるようにました。この期間だけはブロック制のルールが解除されて関東馬も関西馬も平等に出走できます。そうなるとJRAでは長らく西高東低の傾向が続いているため、関東開催にも関わらずこの期間は関西馬が強い傾向が出ています。

今回はこの期間の馬券傾向を調べてみました。

分析対象

  • 対象期間は新潟、札幌(もしくは函館)の2場開催時

  • 対象競馬場は新潟

  • 対象条件は平地の未勝利および1勝クラス(※)

  • 美浦トレセン所属馬を関東馬、栗東トレセン所属馬を関西馬と呼ぶ

※ブロック制の対象は未勝利および1勝クラスのため

分析結果

まずは東西別の勝率と3着以内率

図1. 関東馬、関西馬の年別成績と回収率

見ての通りはっきりと西高東低。じゃあ関西馬を自動的に買えばいいのかと回収率を調べてみると

図2. 関東馬、関西馬の単勝、複勝回収率

やはり関西馬は実績あるのかそんな美味い話もなく。関西馬優勢がバレていた。

ということで結論。西高東低は確かだけど、自動的に関西馬買っても美味しくない。

・・・だけど、これだけだと何の役にも立たないし面白くない。
何かいい買い方はないかとデータを見ながら考えていると、人気の関西馬は裏切らないように見えたので、人気上位3頭を関西馬で占めた場合にその3頭で決着しているか調査。ついでに人気上位3頭すべて関東馬のケースも調査。

図3. 1~3番人気が関東馬で占めたケース、関西馬で占めたケースと
人気通り1~3着で決着した回数、3連複1点買いでの回収率

関西馬が人気上位3頭を占めたときにその3頭の3連複1点を自動的に買った場合、2020年は全敗だったものの、以後は毎年1~3人気で決着するケースがあり、回収率も毎年100%超え。2020年から2023年までのトータルでも回収率156%とプラス計算。

今年は上位人気3頭がすべて関西馬だったら3連複1点買いしてみようかなーと思ってます。

(後日追記)
2024年の結果です。
上位人気3頭すべて関西馬のレースは合計8R
そのうち3頭の3連複1点買いしていたら的中したレースは2Rで
払戻金合計は1730+670=2400円
回収率は2400/800 = 300%
でした。

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