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初体験と情報量

このツイートの問題の答えと、考えたことを書こうとしてます。


前から息子と観に行こうって話してたレディプレイヤー1、今日やっと行けたのでした。

「3Dってのは、立体的な、飛び出すやつだろ?えっと、あれだよ、マイケルジャクソンがコーラ投げてみんな避けたやつ」レベルで止まってた人なので、「4なんとか」とかがもう分からんのですわ。「3より、なんかすごいんでしょ?」です。息子に聞いた情報は「イスが動く」のみだし。

しかもさ、息子、料金のこと黙ってやんのよー。私と行くなら、私が出すからさ「この作品なら3Dがいいんじゃない?」言ってたのに、MX4Dの方が時間が合うとかなんとかで、ちゃっかりしてんのなー。でも、楽しかったから許す!

3Dメガネっていつからかければいいの??まいっか、かけちゃえ!って予告のあたり、全然関係ないのも3Dで観ちゃったよ?したら「さーこっからですよーメガネかけてー」の注意、あるんだね。あ、すいませんかけちゃってました、って内心思ってました。

映画始まったら、イスが動くよ?レベルじゃないじゃない?なんか揺れるし、風もくるし、いい匂いもあれな匂いもくるし、足になんかぶつかるし、全ての感覚がものすごく忙しいのねー。

アトラクションのだと「この視点で移動してます」がハッキリしてるからそうでもないのだけど、映画だと「あたし、今、どれになって、何に乗ってて、どこにいるんだろう?」不安になった。映画観てる間に何回かは、あ、私死んだわこれって思ったもん。

視覚については私は情報の受け取り能力が本当に低いんだなぁって実感しましたな。多分、息子が受け取ってる量の半分もないと思う。あのシーンで誰々がいたとか、何々があったとか、取りこぼしっぱなしよねーきっと。視覚情報の処理能力が低い、だから、アトラクション的な視点固定ならまだどうにか現実的な感覚のままでいられるけど、映画みたいなカメラワークがプラスとなると不安を感じるんだろうなぁ。人間、自分の能力以上の情報の洪水にさらされると、不安を覚えるんかもしれんね、を体験したわ。

逆に嗅覚には、強い違和感だった。目で見てる画像と匂いの記憶が一致しないのって、初体験でさ、「ローズの香りの朝顔」とか「沈丁花の香りのひまわり」とかあったら、花の香りホラー作品になるんじゃないかとか思ったもんね。あの香りのデザインとか監督とかのお仕事もあるんだろうな。「感覚監督」みたいなジャンルのお仕事って面白そうだなぁって思った。映画をはじめとして視覚と聴覚に関してはすごく発達してるし、重力感覚に関してもアトラクションとかあるし、今後は「匂い監督賞」とかも出来たりしないかなぁとか思ってた。

映画観た後息子が「これからさ、いろんなMX4Dが義務教育とかなるかもしれないね。田舎の臭いやつとかさ、知らないと昔の作品の意味がわからなくなるでしょ?」って話してて、確かに!って思ったわ。前になんの映画だったかな、こすって匂いが出るカードを配るってアイディアの作品があったんだよね。それはいい匂いだけのカードじゃなかった記憶。誰かに教わったら追記しよう。

バーチャルの世界でも「感覚」があるのが、レディプレイヤー1の世界だった。視覚聴覚は以前からあったもの。他に触覚も、痛覚も表現されてた。触られてるのを感じるし、殴られたら悶絶してたし。残るのは「匂い」と「味」になるのかも。だけどそれは「リアル」じゃない。

匂いは記憶との結びつきが原始的に刷り込まれるところがあるから、花の香りを嗅いで「トイレの匂いだ!」となるのは最近じゃ少なくないと思う。家で使ってたトイレの芳香剤の香りが先にインプットされたら、本物のジャスミンに初めて出会った時には「トイレの匂い」と感じるんだから。

味はもっと複雑だろうと思う。「VR味覚レストラン」とかあって、実際はこんにゃく食べてるんだけど、感覚としては「神戸牛のステーキ」とか出来たらすごくない?シェフとプログラマーの合体。どうやったら、できるのか想像もできないんだけどさ。多分、匂いはきっと割とすぐなんとかしてきそうというか、もう販売されてるのかもしれんね。エロ系、匂い重要な気がするし、「様々な技術(特に感覚分野)の進歩と普及にはエロパワー、それが日本技術発展と普及の歴史」だと思ってるんだ。食器洗浄器とパソコンを比較して、技術レベルアップと一般への普及スピードの違いとか見るとそう思う。

レディプレイヤー1の感想はネタバレなしでは出来そうもないから、ここでは詳細は書かない。観る価値は絶対あるね、これ。きっと息子がレンタルとか配信とかなったら何度も「止めて」「巻き戻して」観るだろうなぁってのは予想してる。一度だけじゃ情報を受け止めきれてない、にも関わらず、私でも相当楽しめたんだからね!あ、でもこの映画、ジェネレーション問題もあるかもしれないね!あの映画の元ネタ、リアルタイムの人だもん、私。

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