誰のためなんだろう

私が生きてるは、誰のためなんだろう。

私が進むのは、誰のためなんだろう。

私が見るのは、笑うのは、語るのは、誰のためなんだろう。

きっと全部私のためなんだろう。

人にはエゴがあるし、エゴは誰にでもあるし、私にも、あなたにもあるし。

誰かのために何かをするは、私のエゴのために何かをするんだろう。

だったらそれは、私のためなんだろう。

私はどの道が、どの草が、どの花が、どの水が、好きかを選ぶ事ができる。

けれど私が選んだ何かは、私の事を好きかを選ぶ事はできない。

きっと、なんにだって同じ事がいえるんだろう。

なにをしたって、なにを聞いたって、何を語ったって、何を見たって。

全部私のためなんだろう。

私のため、それでいいんだって。

誰かのためじゃなく、私のため、それでいいんだって。

スプーンを手にするも、歯磨き粉を少し出すも、膝を曲げてみるも、爪を磨いてみるも。

全部私のためにすると同じ。

進むだって、休むだって、生きるだって、同じ。

コップに水をいれると、ふわふわのタオルで顔をふくと、靴下をピンと伸ばすと。

全部私のためにすると同じ。

私がお寿司を食べたいから、お寿司を食べると同じなんだって。