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障害福祉気になるニュース4     強度行動障害

厚労省で、強度行動障害のあるかたの地域支援に関する検討会が行われています

強度行動障害とは何かについては以下のページが詳しいです

「強度行動障害とは、自分の体を叩いたり食べられないものを口に入れる、危険につながる飛び出しなど本人の健康を損ねる行動、他人を叩いたり物を壊す、大泣きが何時間も続くなど周囲の人のくらしに影響を及ぼす行動が、著しく高い頻度で起こるため、特別に配慮された支援が必要になっている状態のことを言います。適切で専門的な支援を行う必要があり、医療を含めた強度行動障害に関する総合的な支援体制を構築するとともに、障害者福祉施設等の従事者が、専門的な知識や技術を身に付け、本人の生活の質を向上させることが求められています。」

自宅や施設で対応が難しくなると、精神科の病院に相談が来たりしますが、結局入院になっても、精神科でできることは薬を強くして動きを緩慢にするしかないのが現状です。他の患者さんとの関係や、自傷行為などがあると、精神科では隔離・拘束になってしまうので、それによってADLの低下や薬の副作用、本人にとって精神科がトラウマ体験となるため、本人にとってよいことではないでしょう。家族や支援者の休息という目的はあるかもしれませんが、短期とすることが必要でしょう。

在宅で家族や地域の支援者では支えきれない場合に、施設入所となる場合もありますが、必ずしもよい施設ばかりとは言えないのが現状です。
以下は、千葉県の例です。

相模原事件が起こった津久井やまゆり園も、強度行動障害のあるかたを受け入れていたようです。事件は悲惨な物でしたが、施設でも実は問題となるようなケアがなされていたことも報じられています。

強度行動障害のあるかたを支援していくことは容易ではないと思われます
映画「道草」は、そういった方々が支援を受けながら地域で生活していく様子が映されています

この支援のあり方については、いろいろな意見もあるようですが、私自身は感銘を受け、困難事例でも知恵を絞れば、地域でやっていけるのではないかと背中をおされた感じがあります