ジョゼと虎と魚たちの2回目を観ました。

以下、備忘録。


 最初にジョゼが恒夫に助けられた時、ジョゼは恒夫に触られて青ざめた後、手に噛みついていた。足が動かず、手も非力である彼女が身を守る術として噛みつきを選んだのは、過去の経験があったのだろうか。

 また、恒夫がチヅに家に招き入れられた際も、ジョゼは肩を震わせ怯えていた。


 横のオタクがマジでエグかった。開始15分で2回話しかけられたし、途中から携帯弄りだしてそのままどっか消えていった。脳みそが致命的に足りないか、そういうギフト持ちなんだろうな。


 てかもう常にジョゼの服装がえっち。男が部屋に入ってきてるのに、カーディガンを片腕はだけさせて着るもんじゃないし、EDでノースリーブの肌着になってるのは見せていいものじゃないだろ。私服も縦ニット多めでえっちだし、そもそも座り方がしな垂れかかるような形で、お前、これはもうダメだよ。

 恒夫と喧嘩した後の「ユキチ、全部ぐちゃぐちゃやねん」たまらないな。何がぐちゃぐちゃなの?関係性?感情?頭の中?おじさんに話してみせてよ。

 部屋で爪とぎするユキチに「うるさい!」って当たった後、逃げ出したユキチが例のランプ壊してしまった時の上手くいかない気持ちと取返しのつかない現実に打ちひしがれるジョゼちゃん、可愛いね……。

 たい焼き買って家に来た恒夫に対して「何しに来てん。はよ帰れ」って追い払うジョゼが壊れたラジオを弄るの見て「俺が直すから」って言う恒夫、多分ラジオがジョゼの暗喩だと思うんだけどとんでもなく愛おしいよね。結果バチバチすれ違うんだけど……。

 病院で恒夫が手術受けてる間、後悔したように泣くジョゼが印象的なんだけど、ボクは鬱屈したオタクなので(これは自分が手を伸ばそうとしたから、絶対に手の届かない所へ連れていかれそうになったんだ、とか考えてるんだろうなぁ)って思ってみてたんだけど、多分考えすぎです。自分を助けようとしたからくらいのやつだと思います。

 ジョゼが「すまん、あたいのせいや」って謝りに来た時、まだ留学が取り消しになってないこともあってまだ他人を慮る気持ちが残ってる恒夫。これ留学取り消しのあとだったら絶対取返しのつかない発言がありましたよ。

 住所教えてないのに家に来て玄関で叫びだす恋敵普通に怖いんだけど、お互いのやり取りがいいよね。「管理人は諦めたりせん。そうやろ?」から「じゃあ、なんとかしてみなさいよ!」は良い。これが健常者なら殴り合いやらされてましたよ。

 明らかにジョゼに脈を感じて「退院の日、迎えに来てくれないかな?」つってるのに手ごたえがない恒夫めっちゃ面白いし、それに対する「あたい、幸せや。ありがとうな」つって去るジョゼもあまりにも会話出来てない。

 二人は幸せなキスをして終了、あまりにも美しすぎるんだけど、原作とエンディングが違うらしいし、俺はこれでもいいと思ってる(今後原作を読んでどう思うかは別)んだけど、この改変を良しとしてしまうなら、今後一切の実写映画の改変に文句をつけられんかもしれんなぁ、とは思いました。結局自分の趣味嗜好にあうかどうかで叩くかどうか決めていることになってしまうので。

 EDのそれぞれの近況みたいな奴、馴染めない恒夫→馴染めないジョゼ→夜に(恐らく恒夫と連絡を取る為に)携帯を眺めるジョゼ→夜に(恐らくジョゼと連絡を取る為に)携帯を眺めるジョゼ→学友と外出する恒夫と来たから、次はジョゼの幸せパートだと思ったら、普通にカナちゃんとの2ショットだったし、ジョゼ未だに職場で馴染めてない説普通にある。

 あまりにも蒼のワルツが強い。蒼のワルツに合わせて二人が動いてるだけで心が動く。


 とてもいい映画でした。原作読んだらもう一回くらい観に行ってもいいかもしれないなぁ。

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